![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 中室牧子著 「学力」の経済学からの抜粋です。 今回は「幼児教育の重要性」を、経済学の見地から統計的追跡調査により考察しています。 長文になりますので、二日に分けでお届けします。 幼児教育の重要性 ペリー幼稚園プログラムは、入園資格のある子供達のうち、ランダムに選ばれた58人の入園を許可された子供(処置群)と、65人の運悪く入園を許可されなかった子供(対照群)を比較するという実験によって、その効果の測定が行われました。 この実験は非常に小規模なものでしたが、その結果が極めて高く評価されたのは、対象者に対して、この後40年にわたる追跡調査が行われたからです。 処置群と対照群の子供達の間でどのような差が生まれたのかを見た図が図16です。 ![]() 特に注目すべきなのは、子供達が卒業した後・・・・しかも卒業後かなり時間が経った後もペリー幼稚園プログラムの効果が持続していたというところです。 19歳、27歳、40歳の時に行われた追跡調査の結果を見てみると、灰色の棒グラフで示された対照群の子供達に比べて、 ・6歳時点でのIQ→高い ・19歳時点での高校卒業率→高い ・27歳時点での持ち家率→高い ・40歳時点での所得→高い ・40歳時点での逮捕率→低い ことがわかりました。 つまりこの就学前プログラムに参加した子供達は、小学校入学時点でのIQが高かっただけではなく、その後の人生において、学歴が高く、雇用や経済的な環境が安定しており、反社会的行為に及ぶ確率も低かったからです。 就学前教育に長期に渡って持続するような効果があったということは、子供への教育投資を考えている親にとっても(そして子供自身にとっても)素晴らしい発見ですが、この発見の持つ意味はそれだけに留まりません。 就学前教育への支出は、雇用や生活保護の受給、逮捕率などにも影響を及ぼすことから、単に教育を受けた本人のみならず、社会全体にとっても良い影響をもたらすのです。 こうした社会全体への好影響を「社会収益率」として推計したヘックマン教授らによると、ぺりー幼稚園プログラムの社会収益率は年率7~8%にも上ると指摘されています。(他の研究では、更に高い13%、あるいは17%という推計もあります。) 社会収益率が7~8%にも上るということは、4歳の時に投資した100円が、65歳時に6000円~3万円ほどになって社会に還元されるという事です。 現在、政府が失業保険の給付や犯罪抑止に多額の支出を行っていることを考えると、幼児教育への財政支出は、社会全体で見ても、非常に割の良い投資であると言えるのです。 ※ジェームズ・ジョセフ・ヘックマン (James Joseph Heckman、1944年4月19日 - ) アメリカ合衆国のシカゴ大学の経済学者。イリノイ州シカゴ生まれ[1]。学者となって以来、プリンストン大学、コロンビア大学、シカゴ大学、南カリフォルニア大学と移りながら研究を重ねてきた。 2000年に労働経済学の計量経済学的な分析を精緻化したことでアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞。 ※中室牧子 1998年慶應義塾大学卒業後,Columbia University, School of International and Public Affairsで修士課程を修了(2005年,MPA),Columbia University, Graduate School of Arts and Scienceで博士課程を修了(2010年,Ph.D.) この著書は、以前にも申し上げましたがあくまでも統計学による視点からの考察に過ぎません。 しかしこれは行動分析学の正しさを証明する「相関関係」の事実を表していることに間違いはありません。 あくまでも行動原理は「科学的」根拠に基づく「原理」なので、これに勝る理論はありません。 今後、こうした書籍をきっかけに、行動分析学がより一般化されることを期待しています。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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