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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 一歳児の数の認知の取り組みです。 まだまだ先ではありますが、数の増減をしっかり認知できるよう頑張ります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 3 視知覚行動 キーオとサグデン (1985) は次のように述べている。 ==================== 視覚は、われわれが環境を同定するための基本的でもっとも包括的な手段であり、視野に入る環境のさまざまな部分を映し出すディスプレーである。 この視覚ディスプレーを読み取ることが、視知覚発達の基本的課題となる。 人は特定の対象の部分や全体を見て知る必要があり、それはより大きな配置やパターンに結びつけられなければならない。 人は環境を調べることもでき、距離や奥行きを知覚し、それを実行する。 ==================== この引用は、これから述べる視知覚行動の序論として役立つ。 ここには、奥行き知覚と (対象の永続性を含む) 対象知覚という、視知覚発達について検討すべき重要な2つの領域が示されている。 この知覚発達の2つの領域は、運動制御の発達にとっても重要である。(Keogh & Sugden, 1985) 以下で見ていくように、知覚的な制御の一部は、乳児が3次元の空間を十分に移動できるようになる前から成立していることがわかっている。 しかし、この問題について論議を続ける前に、まず最初に、引用したキーオとサグデンの記述を行動分析学の立場から再検討しておきたい。 行動分析学の立場では、「視覚ディスプレイを読み取る」ことが知覚発達の「基本的課題」であると記述するのではなく、視覚デイスプレイ (すなわち刺激) がいわゆる知覚と言われる行動の機能的な制御をどのようにして獲得するかを説明すべきであると主張する。 キーオとサグデン (1985) が、「人は特定の対象とその時空間関係を見て知る必要がある」と述べているのは、おそらく正しいだろう。 これは、結局のところ、その環境で生き延びる上で、人の行動はその人が相互作用すべき対象に関係した随伴性にしたがわなければならないことを意味していると言える。 これには、対象の特定のパターンや形状に反応するだけでなく、他の刺激と比較して、特にその部分や全体に対して反応する事が重要となる随伴性が含まれている。 前に記憶と運動行動について論議した場合と同じく、これらの「知覚」は多くの研究者が言っているような心的あるいは認知的な操作やプロセスではなく、オペラント随伴性に影響され、それによって変化する行動であることをよく覚えておいて欲しい。 最後に、対象そのものやその対象と他のものとの関係を「見て知る」には乳児ではなく、強化随伴性によってその対象に関連した行動が選択されることも銘記しておくべきである。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 1歳児の絵合わせパズルです。 認知の良いこの子にとって、簡単な取り組みでした とてもご機嫌さんでした。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 科学を定義する PART 16 要約 本章では、科学と科学的理論について論じた。 理論は基本的に、それ自体客観的変数間の再現可能な関数関係からなる多数の事実についての言語的ないしは数学的形式による要約である。 科学者が言う用語として、理論は推測や憶測ではなく、研究主題の新しい種類の事例にまでこれらの要約形式を拡大することである。 ひとまとまりの信頼にたる事実が存在すれば、科学者はその研究主題を制御し予測できるようにする。 そして、この2つのことは自然科学の目的でもある。 本章ではまた、科学的理論の価値を評価する基準をいくつか提示した。 これらの基準とは、理論の一般性、テスト可能性、外的妥当性、有用性、簡潔性である。 最後に本章では、科学の第3の目的である科学的理解の問題についても論じた。 科学的理解は、普通、単純な関数関係に始まり、帰納的に科学的法則へと拡大するいくつかの特殊性の水準で達成される。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 今日もお花のカード頑張りました。 カード好きのこの子は、多分もっともっと覚えてくれます。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 科学を定義する PART 15 科学的理解 自然現象についての科学的理解は、通常、いくつかの特殊性の水準で達成される。 特定の関数関係の水準や関数関係のクラスの水準で理論について語ることができるかもしれないが、科学的法則を確立した後で理論を語った方がおそらくより安全である。 良い科学的理論とは、少なくとも3通りの方法でその理解を深めたり広げるものであろう。 ヘンペル (Hempel, 1966) は次のように述べている。 #################### 第一に、このような理論は極めて多様な現象に対して体系的に統一された説明を提供する。 その理論はそれらの現象すべてを同一の基礎的プロセスまでさかのぼり、現象が示すさまざまな経験的な一様性を共通した一組の基本法則の現れとして提示する。 #################### これは包括性の基準に似ている。 心理学における良い発達理論とは、見た目が異なるさまざまな行動上の現象を、一組の同じ基本法則や原理で説明できるものである。 ヘンペル (1966) は続けて次のように述べている。 #################### 理論はわれわれの理解をさまざまな形で深めるだろう。 つまり、以前定式化され、説明すると思われていた経験的な法則が、厳密にしかも例外なく適用されるものではなく、おおまかに当てはまるものであり、しかもその適用範囲には制限があることなどが明らかになることによって、われわれの理解は深まっていく。 ################### このことは包括性の基準とも関連する。 心理学における行動についての良い理論とは、その理論では行動を説明できない条件や、説明が正確にできない条件を認めるものでなければならない。 例えば、行動の理論は、その理論の適用可能性を制限するような遺伝変数や生物学的変数を認めなければならないこともあるだろう。 ヘンペル (1966) は結論として次のように述べている。 ################## 最後に、良い理論は、その理論が定式化された時にはまだ知られていなかった現象を予測したり説明する事によって、われわれの知識と理解を深めるだろう。 ################## これは一般性の基準と似ている。 心理学における良い理論とは、行動上の諸現象に出会った時、一貫してそれらを予測し説明するものでなければならない。 要約すると、「理論の目的は、ひとまとまりのデータを統一し、それによってそれらのデータを説明することである。」(Green, 1989) ということを覚えておくことが大切である。 前述のヘンペル (1966) の引用文が示唆しているように、良い科学的理論は、その理論を構成する諸法則が適用される条件の範囲を明記する事によって、またいまだ説明されていない現象を説明する事によって、われわれの理解を更に推し進める。 言い換えれば、良い理論は、その理論が最初に定式化された時に知られていた観察だけに縛られるものではない。 本書は、行動分析学が他の心理学理論にもまして、子どもの発達の領域でこれらの必要条件を満足させることができるものであることを明らかにしようとしている。 この主張を支持するためには、行動分析学理論がこの目的にどれほどうまく適合しているかが評価されなければならない。 そのために、いくつかの科学的価値を紹介してきた。 これらの価値基準にさまざまな程度で当てはまる理論は多数あるが、それだけではその理論を良い科学的理論とするには十分でない。 最強の科学的理論とは、全てとは言わないまでも、基準のほとんどを満たすものである。 本書は、行動分析学が発達心理学の分野の数ある理論の中でも最強の科学的理論である、と主張するものである。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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