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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 1歳児に、身体の部位名を聞いてみました。 お家で練習していたらしく、ちゃんと答えられました。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 27 テスト試行の結果についてはどうであろうか? 行動分析家は、自力で移動する乳児の方がうまくおもちゃを探し出す理由を知りたいと思うだろう。 答えは簡単に見える。 訓練試行では自力移動し、この条件ではおもちゃは見えていたのでそのおもちゃを正しく探し出すことが強化された。 おもちゃが見えないときに探し出す行動は、熟知化期ですでに強化されていた。 テスト試行では、これら2つのレパートリーの結合あるいは組み合わせ、おそらく自然な形でテストしただけである。(Epstein, 1981) 乳児が自力移動後に正しくおまちゃを探し出した後でも、乳児が親によって移動させられる条件で般化が生じなかったと言う事実は、単に弁別行動の一例を表しているにすぎない。 事実、行動分析家は、自力移動を前もって訓練する代わりに、親によって移動させられた後でおもちゃを正しく探し出すよう乳児を前訓練することで、この研究とは逆の結果を示すことができるだろう。 行動発達の通常の経過は、人の場合、自力で動き回り、同時に物を操作する事であるというのは事実である。 しかし、それは認知心理学者が示唆しているような、乳児が「空間理解」や「知識」を獲得した (例えば、Benson, 1990) からではない。 むしろそれが一般に、乳児が自分の欲しいものを見つけ手に入れる方法であると言う理由からである。 行動分析家にとっては、知識や (空間) 理解のような仮説的実在を意味する用語による説明は不要で、それは直接テストできず、倹約性のあるものでもない。 行動分析家は、認知心理学者とは違う意味で運動行動は重要であると考える。 さまざまな形式の運動行動は全て、外的環境における課題としてすでに述べたオペラント随伴性によって選択される。 その最も早い段階では行動は未熟未分化であるが、ある条件化ではある形式の方が他の形式よりうまくいき、そしてそのことによってそうした環境下でその形式が優勢になっていく。 認知心理学者はこれらの行動の多くを随意的あるいは自己始動的と記述するのを好むが、行動分析家はそういった記述の仕方は行動を喚起する条件がはっきりせず多岐的であるという事実から導き出された一つの幻想に過ぎないと考える。 行動分析家は運動発達は重要な適応行動であると考えるが、それはそのことによって人間が外的環境の中で生き残ることが可能になると言う理由からである。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← かわいい一歳児の無邪気な行動に、思わず「しゃちょーたのみますよぉ~(笑)」と声かけてしまいました。 のけぞって座る姿は、小さなしゃちょーです(笑) ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 16 移動の制御の行動分析 移動スキルの発達に関する行動分析学の見解は、成熟要因 (例えば、筋肉の量的増大、骨格がしっかりすること、身体のプロポーションの変化) を考慮に入れた上で、移動はオペラント行動であるというものである。 ビジュー (1979) が述べているように、「運動の発達は、生物学的構造の成熟と、それによって可能になる行動の先行刺激や後続刺激との相互作用にその源がある。」。 この考え方は、遺伝は重要ではないと言っているのではない。 オペラント条件付けの能力そのものは、遺伝的に受け継いだものである。 オペラント条件付けの能力に種によって差があるのは、遺伝による。 例えば、人の乳児では視覚刺激の変化や、外的環境に関連した動作、物をうまく操作する事などは、すべて無条件性強化子として機能する可能性が高い。 これらのことは、移動行動の発達についてのにある議論に関係している。 例えば、テレン (1979) は、生後1年間に「動きたいという意図的な動機付けや目的指向的な動機付けが育つ」と言っている。 彼女はさらに、「乳児は・・・・移動に脚を使う運動能力を身につけるずっと以前から、目標を達成するために前進したいという動機付けを持っているように見える。」と述べている。(1979) これらの強化子の強さを決定し、適切な移動行動を喚起する動機付け変数を同定するのは、ある場合にはかなりはっきりしていることもあるが、一般には難しいことが多い。 ビジュー (1979) は、硬く鋭い角のあるおもちゃの上に寝ている乳児の例を挙げている。 そのおもちゃによって作り出される刺激は、一つの確立操作として機能する。 つまり、その刺激の除去を (負の) 強化子として確立し、以前同じような嫌悪刺激を軽減したり除去したりできたいろいろな行動を喚起するのである。 先に述べたキーオとサグデン (1985) が指摘している歩行とその動作上のさまざまな難しい課題については、バランスが悪くなったときに転倒するするような動作と、上手に歩きバランスも良い動作には常に相互作用があると言える。 行動分析理論では、未熟でぎこちない歩行が十分に発達したなめらかな歩行へと変化するという行動の分化を説明するために、こうしたとらえがたい形の強化的結果や弱化的結果、すなわち自動的な結果を指摘することになる。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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