![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← トレーニングは、毎回同じことや同じルーティーン、また慣れたことをやっても結果は得られません。 習熟するに従い、新しい事に挑戦しないと成長は見込めないのです。 これは勉強にも言える事で、いつも同じ調子で同じような事ばかりやっていても得られるものは少なくなります。 ある程度習熟し慣れてくると、新しいメニューや新しい取り組みを入れる工夫をしなければ成績の向上は得られません。 そのためには、指導者自身が学ぶ姿勢がないといけません。 常にアンテナを張り、新しい手法を学ぼうとする姿勢こそが子供達の大きな成長を助けるのです。 賢者は歴史に学ぶ 愚者は経験に学ぶ マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 3 ピアジェが考えている人と環境の相互作用の概念は、行動分析学の相互作用の概念とよく似ている。 第1に、「能動的」という意味は、おそらくピアジェ派と行動分析学派でまったく同じとは言えないとしても、両方の立場ともある環境の中で行動する (つまり能動的) 個体を前提としている点では同じである。 第2は、両学派とも、子どもの行動は常に環境に適合していくと考えている点である。 最も大きな違いは、行動上の適応そのものを説明するプロセスである。 ピアジェのアプローチでは、(同化や調節によって) 適応するのは個体の側であり、一方、行動分析学の立場では、行動を徐々に形成するのは個体の行動の結果が果たしている選択的な役割である。 ピアジェの体系では、体制化 (organization) と適応 (adaptation) ということは必ずしも意識的なプロセスとは限らないが、ともに意図的なものと考えられ、それゆえに目的論的アプローチであることを意味している。 行動分析学の立場は、ダーウィンの進化論と同じく選択説の立場である。 ピアジェの同化の概念に対する行動分析学の見解は、同化とはある行動が過去にうまくいったときに存在していた刺激が、将来その行動を喚起するようになることを意味しているに過ぎず、結局のところ刺激性制御の原理を言っているに過ぎないというものである。 もし、その行動が同じ結果を生み出すことができれば (消去) 、その行動の変動性は大きくなり、その後生じた行動のバリエーションの一部が効果的な結果を生み出すと、そのときの複合刺激の制御を受けるようになる。 これが、ピアジェの調整の概念を行動分析学の立場から解釈したものである。 この2つのアプローチの違いは、すでに上記の例の中に見ることができる。 行動分析学の立場では、同化と調節ののプロセスは比較的単純である。 ガラガラの姿がSDとして手でつかむ行動を喚起するが、その行動は過去に同じような状況でうまくいったものである。 もし、ガラガラが少し離れたところにあれば、手でつかむ前に手を伸ばす行動が必要となり、この場合の手でつかむ行動の形式は以前のものと異なったものとなるはずである。 行動には本来的に変動性があるので、手を伸ばす行動や手でつかむ行動に見られるバリエーションにも、うまくいくものといかないものがある。 その中でうまくいったバリエーションが、その後極めて短時間のうちに優勢になる。 というのは、それらの行動は手でつかんだ後に生じるガラガラの音や感触によって強化されるからである。 対照的にピアジェの立場では、乳児は多くの問題に直面し、それらを解決しなければならないとされる。 乳児は単に手を伸ばしたりつかんだりするだけではない。 乳児はむしろその新しい対象を「取り込んだり」、「変換したり」、それに「意味づけしたり」している。 乳児が自分の行動の始動者であると考えるなら、あたかも同化と調節が乳児自身の行為であるがごとく、乳児がガラガラを「同化」し「調節」するという言い方はあながち言い過ぎとはいえない。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 4歳児に、重さを比較する問題に取り組んでもらいました。 呑み込みが早く、とても楽しそうでした。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 23 大きさの恒常性に関する行動分析学的見解 まず最初に、対象と観察者の距離が変わると何が起こるのかをはっきりさせておこう。 前に引用したキーオとサグデン (1985) の研究を思い出して欲しい。 彼らは対象の恒常性の性質について、次のように記述していた。 ある対象の網膜像が変化しても、その対象自体の形、大きさ、位置は同じままである、という事である。 対象の物理的特長は一定のままである。 彼らはまた、観察者に対する効果を次のように正しく記述していた。 「ある対象が既知のものになると、その対象は見る角度に関係なく同じ対象と認知されるようになる。」。 行動分析学の立場から言えば、対象が「既知」のものとなり、それゆえ「認識可能」となるのは、「相互作用随伴性」(contingencies of interaction) と呼べるようなものの結果である。 相互作用随伴性とは、その対象に適した行動を生み出す強化随伴性の事である。 したがって、ある対象が認識可能になるのは、観察者がその対象に適切に反応するときである。 このことはさまざまな仕方で起こり得る。 大きさの恒常性の場合、網膜上に投影される像は対象との距離が遠くなると小さくなり、距離が近くなると大きくなる。 もしわれわれが自分の車から離れていけば網膜上の像は小さくなるが、対象についてどんな言い方をしたとしても、小さくなった対象を見ているわけではない。 対象と同じ大きさのものとして知覚するという事は、対象に対して同じ大きさのものとして「行動」していると言っているに過ぎない。 言い換えれば、その車はいつもと同じ刺激性制御を果たしていると言える。 われわれはその対象にいまでも車という名称をつける。 どこかに行きたいときには鍵を取り出し、車に向かって歩き出すのである。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 四歳児の「記号で転換を記憶する」という課題です。 絵と共に予め決まった数も同時に覚え、数の合成、分解をするというかなり難易度の高い問題となっています。 良くできるこの子にとってはそう難しい問題でもなかったみたいです。 よくできるので、じっくり見てくださいね。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 15 奥行きに応じた反応に関する行動分析学的見解 これまでの5つの章で主張してきたことは、人の行動の多くは環境との相互作用の結果として形成され、変容し、維持されるということである。 種々の環境それぞれに適した行動がオペラント条件付けによって選択され、これは遺伝子の突然変異のうち当該の環境で必要とされるものに適したものが自然選択されるのと同じである。 われわれはこうした行動を適応的であるという。 個々の個体の行動が環境との相互作用によって選択されるプロセスが、オペラント条件付けである。 長い間、知覚の発達は主に成熟のプロセスによると考えられていたが、乳児を用いた研究結果の多くは、その発達に環境的な要素も強く働いていることを示唆している。 これは、環境と遺伝に相互作用的な関係があることを意味している。 しかしながら、遺伝子によって学習が制限を受ける度合いは大きく、それは決して小さくは無い。 行動分析学の立場でない研究者が、特に知覚の発達についてオペラント随伴性を見過ごしていると思われる理由の一つは、単にオペラント随伴性による説明の有効性を知らないということである。 もう一つの理由は、知覚行動についての行動分析学の見解を研究者たちが誤解していることである。 例えば、知覚の発達についてのオペラント的な説明の中で言われる強化子は他者から与えられるものでなければならない、と誤解している研究者も少なくない。(Gibson, 1977) 実際はこれとは全く逆で、運動行動の場合と同じく、知覚行動における強化子のほとんどは他者から与えられるというよりも、むしろその人と他者の相互関係の中に本来的に含まれているという意味で自動的なものである。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 昨日缶の切り方を説明した生徒達に、今日は実際に切ってもらいました。 最初なかなかうまくいかなかったのですが、練習すると徐々にできるようになり、僕も僕もと競って缶を切ってくれました。 今日はパイナップルの缶だったのですが、お弁当の後、デザートとしておいしくいただきました。 みんな良い経験になったと思います。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 11 静的 (単眼視) 手がかりによる刺激性制御 ヨナスとアウズリー (1987) は、奥行き知覚における単眼視手がかりの重要性についてうまく説明している。 ===================== もし読者がこのページから目を上げれば、そこには部屋の三次元の光景がすぐに見えてくるだろう。 もし読者が片方の目をつぶれば、両眼視の奥行き情報が失われることになるが、その空間の鮮明度はほとんど失われず、さらに観察者が顔を動かし動的な奥行き情報を生み出せば、失われるものはほとんどない。 もしこのシナリオを一歩進め、観察者が目や顔や身体をほとんど動かさず、しかも対象が動かないようにして、動的な情報をその場から取り除いてしまったとしても、観察者はまだ三次元で世界を見ているだろう。 その部屋はただ色がつぎはぎに配列されたような二次元の光景には見えないはずである。 ==================== この記述には、片方の目だけが見え、静止した視覚的配列しか見えない状態でも、奥行きに応じた反応を制御する刺激があることが示唆されている。 すでに述べたように、こうした静的な単眼視による奥行き手がかりは「絵画的手がかり」とも呼ばれる。 というのは、これらの手がかりは二次元のディスプレー上に奥行き感をもたせるために、芸術家がよく用いるからである。 画家が用いる奥行き手がかりの多くを初めて使って描いたのは、イタリア・ルネッサンスの芸術家レオナルド・ダ・ビンチである。 生後5ヶ月頃には、奥行きに応じた行動が両眼視手がかりによって制御されるようになり、それよりも早い時期に動的手がかりによる制御が見られることについてはすでに述べた。 おもしろいことに、静的 (単眼視) 手がかりによる制御は、両眼視手がかりによる制御よりも遅れて見られるようになる。 バウワー (1966) は、生後6週と8週の乳児の行動は、生後間もないほど運動視差に感受性を示し、その後、両眼視差、静的 (絵画的) 手がかりの順で感受性を示すようになることを見出している。 すでに述べたように、バウワー (1966) の研究の生後6週目と8週目の乳児の大きさの恒常性を示す行動に対して、静的 (絵画的) 手がかりはほとんどあるいは全くと言っていいほど制御力をもっていなかった。 前に論議したように、これらの知見は、知覚手がかりと行動の相互作用が徐々に増していった結果、奥行き知覚の発達が生じるという行動分析学の考え方を裏付けるものである。 静的 (絵画的) な奥行き手がかりにはいくつかのタイプがあるが、ここではそのうち線遠近法と親しみのある大きさについて論議する。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 先日ある問題で「缶詰」が出てきました。 でも缶詰がわからない生徒が多く驚きました。 知っていても今時は缶切り使わずパッカーんて開けるのが主流なので、今回は子供達にタルトためにオーソドックスな桃缶を買ってきて、缶きりで開けるのを見せました。 そもそも缶切りなど見た事も聞いた事も無い子供が多いので、今回は良い経験となったと思います。 もちろんみんなで美味しくいただきました。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 9 運動視差と視覚的拡充の他にも、もう一つの奥行き知覚の静的手がかりとして、きめの増大と削減 (accretion-deletion of texture) がある。 これは、見る人か周囲の対象のいずれかが動くことによって、見る人の目に映し出されたきめの模様が崩れる際に生み出される手がかりである。 ヨナスとアウズリー (Yonas & Owsley, 1987) は、きめの増大と削減について次のように述べている。 ==================== 地球上の環境には光を通さない対象や表面が数多くあるので、視覚的世界は地上のある観察点から見て、目に映る面と目に映らない面とに二分される。 観察者が環境内を動いたり、対象が観察者に対して動いたりすると、目に映らなくなる面と目に映るようになる面が出てくる。 ==================== 他の静的な奥行き手がかりによる制御を用いて、生後5ヶ月頃の乳児の行動が増大-削減手がかりの制御を受けていると結論付けている研究者もいる。 ある研究で、グランラド、ヨナス、スミス、アターベリー、グリックスマン、ソークネス (Granrud,Yinas,Smith,Arterberry,Glicksman & Sorknes, 1984) は、コンピュータによるランダムドットのディスプレーを用いて、きめの増大と削減だけが縁の輪郭や奥行きの手がかりとなるようにした。 ディスプレーが動くと、前方の平面が前に動き、一方で後方の背景が徐々に見えなくなる (増大と削減) 。 しかし、ディスプレーが動かないと、ドットはただ平らに並んでいるように見える。 この研究者は、生後5ヶ月と7ヶ月の乳児が背景よりも前方の平面の方により頻繁に手を伸ばすことを見出した。 この項で取り上げた研究から導かれる一般的な結論は、乳児の行動は動的手がかりによる刺激性制御の影響を受け、これらの手がかりが実際には生後6週間くらいの生後間もない乳児では唯一の奥行き手がかりであると考えられるということである。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 新型コロナウイルスの影響でお休みしていた生徒が久しぶりにやって来てくれました。 授業をするのが久しぶりなので最初恐る恐るの授業でしたが、三時間の授業一生懸命やってくれました。 非常事態宣言は今月いっぱいですが、高松市は多分徐々に外出自粛解除に向かっていくでしょう。 それにつれて今までお休みしていた生徒も、少しずつ授業に復帰してきます。 これまでの長期間お勉強できなかった事が、今後子供達にどういった影響を与えるのかわかりませんが、また一から勉強の習慣を身に着けさせることから始めようと思います。 幸い全国テストは6月下旬。 まだまだ時間はあります。 生徒達にはしっかり勉強してもらって、全国テストにベストの状況で挑んでもらおうと思います。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 9 大きさの恒常性については後で別の項で詳しく述べるが、ここでは生後6週間という生まれて間もない乳児の大きさの恒常性に関するバウワー (Bower, 1966) の報告は、運動視差の動的手がかりが基本的制御変数であることを示唆していることを指摘しておきたい。 生後間もない乳児にとって、奥行き手がかりのうちどの手がかりが最も大きく影響を及ぼしているかを調べるために、バウワーはまず初めに、乳児が1m離れた所に固定された30cm四方の立方体の方へ顔を向けることをオペラント的に条件付けた。 条件付け終了後、立方体の大きさと距離を変えて、般化テストを行った。 般化テストでは、30cm四方の立方体を3m離して置いた試行、90cm四方の立方体を1m離した試行、90cm四方の立方体を3m離した試行が行われた。 この配置では、1m離れて置かれた30cm四方の立方体より網膜像が小さくても、3m離れた30cm四方の立方体への反応が一番多ければ、それは大きさの恒常性を証明するデータと言える。 3m離れた90cm四方の立方体への反応のほうが多ければ、3m離れた90cm四方の立方体の網膜像は1m離れた30cm四方の立方体の網膜像と同じ大きさなので、この場合には網膜像が主な制御変数と考える事ができる。 乳児は3つのグループに分けられ、第1のグループでは、運動視差あるいは絵画的手がかり (両方とも単眼視手がかり) だけを使うことが可能になるように、片方の目を隠しして実物の立方体を見せた。 第2のグループでは、絵画的手がかりだけが可能で、両眼視や運動視差の手がかりは使えないようにするために、実物の立方体ではなくスライドの実写が見せられた。 第3のグループでは、両眼視差と絵画的手がかりが可能で、運動視差は使えないようにするために、特別に作った立体映像メガネをかけ、立体映像のスライド映写が見せられた。 そして、次のような結果が得られた。 第1グループ (単眼視手がかり) の乳児は、遠くにある同じ大きさの立方体に一番多く反応を示し、これは彼らの行動を制御しているのが網膜像の大きさではなく実物の大きさであること (すなわち大きさの恒常性) を示唆していると考えられた。 スライドを見せられた乳児 (第2、第3グループ) では、異なる結果が得られた。 絵画的手がかりだけが利用できた第2グループの乳児と、両眼視手がかりも利用できた第3グループの乳児では、3つの般化刺激への反応に優位な差が無かった。 これらの結果から、生後6週間の乳児にとって奥行きと大きさの手がかりとして最も有効なのは運動視差であることが示唆された。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 緊急事態宣言が、今月末までとなりました。 しかし厳密な実行は主要7都市のみ。 他の都市は徐々に解除の方向に向かっていくようです。 情報によると、幼稚園は来週月曜日から再開するみたいです。 おそらく学校もそうなるんでしょうね。 コロナワクチンや有効な対処法が少ない今、子供達を危険に晒すのには反対ですが、徐々に元の生活を取り戻す行動は始めるべきかなと思います。 世界的な経済活動の中止は、今後僕たちの生活にも影響してくるものと思います。 先ずは命を守る行動、次に生活するための行動。 これが大事ですね。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 7 ギブソンとウォーク (1960) によって視覚的断崖における乳児の回避行動が実証されると、奥行き知覚を本当に生得的なものであると結論付けてようかどうかを検討しようとする研究者が現れた。 視覚的断崖研究のもっとも大きな問題は、ギブソンとウォークが用いた人以外の動物のほとんどと違い、人の乳児は生後すぐにあるいはその後暫くしてもうまく這うことができないという点である。 したがって、乳児が十分に這うことができるようになるまで、空間内で位置をうまくとることを学習する機会が極めて多くあることになる。 そのために、人の奥行き知覚が生得的なものであるかどうかに何らかの結論を下すことが難しくなる。 自己産出的な動き以外の反応を研究対象にすることによって、この問題を解消しようとした研究者もいる。 例えば、キャンポスと共同研究者は、視覚的断崖装置の断崖側に置かれると、生後2ヶ月の乳児では心拍数が低下し、9ヶ月の乳児では心拍数が上昇する事を明らかにした。(Campos & Langer, 1971;Campos,Langer & Krowiz, 1970;Schwartz,Campos & Baisel, 1973) 彼らは、人の乳児の回避行動は早熟の動物に見られる生得的な奥行き知覚とは異なると結論している。 彼らは、その行動は自己産出的な運動 (すなわち這うこと) の経験を積んだ後でのみ生じ得る恐怖条件付けによる可能性が高いと考えた。 一方で、このような解釈に疑問を感じ、成熟に基づく説明を展開している研究者もいる。 例えば、リチャーズとレイダー (Richards & Rader, 1981) は、視覚的断崖での回避行動の最も良い予測因は這う行動の経験ではなく、這う行動が始まる年齢であることを明らかにしている。 特に、生後6ヶ月半より前に這い始めた乳児は視覚的断崖を渡ってしまうのに対し、6ヵ月半以降に這い始めた乳児は視覚的断崖の崖側を回避した。(Richards & Rader, 1981) この研究者は、これらの結果を成熟によって制御される「知覚運動プログラム」仮説によって説明し、このプログラムによって視覚入力に対する這う行動が制御されると考えた。 もし、この仮説的なプログラムが働く前に乳児が這うようになれば、その乳児は視覚入力よりも感覚入力によって制御を受ける可能性が高い。(Rader,Bausano & Richards, 1980;Richards & Rader, 1981) したがって、この研究者の考えによれば、視覚情報と這う行動を結びつける臨界期があることになる。 (Richards & Rader, 1981) しかし、これらの研究では相関関係に基づく方法論が採用されており、また仮定されている独立変数は基本的に観察不可能なものであることから、成熟プログラムについての証明は間接的なものでしかない。 第2章で相関関係による研究について検討したことを思い出してもらえば、この説明の仕方にいくつかの難点があることを理解してもらえるだろう。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 1年生の女の子に、一年生の男の子を教えてもらいました。 前からやっているのですが、今回全国テストの最後の難問をマスターしたので、少し頼んでみました。 ご覧になるとお分かりでしょうが、上手に教えてくれています。 教えられる、ということは身に付いている、ということです。 教えるということでより理解度は深まるので、こうした授業は子供達にとってとても有効です。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 6 動的手がかりによる刺激性制御 動的手がかりには、「観察者によって生み出されたもの」(いわゆる運動視差) と、「環境によって生み出されたもの」(いわゆる視覚的拡充) がある。 前者は観察者が自分の目や顔や身体を動かすことによって生じ、後者は見ている対象の動きによって生じる。(Yonas & Owsley, 1987) 乳児の行動は動的手がかり刺激による制御を受けやすく、また動的手がかりはきわめて年少の乳児の行動の唯一の奥行き手がかりであることが、研究によって示唆されている。(Yonas & Owsley, 1987) 乳児の奥行き知覚 (特に高さ知覚) についてもっとも有名な (そして最も初期の) 研究は、おそらくエレノア・ギブソン (Eleanor Gibson) とリチャード・ウォーク (Richard Walk) が行った研究である。 ギブソンとウォーク (1960) は、彼らが「視覚的断崖」(visual cliff) と名づけた装置を考案した。 その装置は、1枚の大きなガラス板が敷かれ、その下にさらに模様のついたシートが敷かれたものである。 断崖の一方の側には模様のついたシートがガラス板と直に接して敷かれ、もう一方の側では同じ模様のついたシートが床の上に敷かれている。 ガラスの2つの面の違いによって、急斜面あるいは断崖が作り出された。 ギブソンとウォークは、ラット、鶏、猫、羊、犬、豚、山羊などの生まれて間もない子どもが、視覚的断崖の「浅い」方に置かれた時に、明らかに断崖に落ちるのを避けようとする事を見出した。 生後6ヶ月から14ヶ月までの人の乳児では、装置の中央に置かれ、装置の「浅い」方かまたは「深い」方のどちらかから母親が呼ぶと、全員ではなかったがほとんどの乳児が深いほうには這って行かなかった。 実際には、母親が視覚的断崖の深いほうから叫ぶと、乳児のほとんどが泣き出したのである。 ギブソンとウォークは慎重にではあるが、これらの結果は人の乳児は這い始めるまでに奥行きを知覚する事ができる事を証明していると解釈した。 しかしながら、人以外の生まれて間もない動物 (例えば、生後24時間のひよこ) についての結果は、高さの知覚が遺伝的なものであることを示唆している。(Gibson & Walk, 1960) ギブソンとウォーク (1960) は、「目の見える動物は、移動運動が十分に経験できた場合、あるいは生後すぐに歩き始めた場合でさえも、奥行きの弁別ができる」という「より広い結論」を提出している。 この結論は、視覚的断崖で人の乳児が示した回避行動には、人以外の動物の行動と同じく、遺伝的要素が関与している可能性があることを言外に意味している。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 連休真っただ中。 去年まではみなさんどこかにお出かけしてたんでしょうね。 今年はそれができず、お家にいる方も多いでしょう。 子供達は規則正しい生活を送っていますか? 勉強時間を生活習慣に取り行けていない子供は、学校が始まってから取り残されてしまいます。 今こそしっかり勉強するタイミングです。 6月の後半には全国テストが行われます。 うちは今月からテスト対策月間に入ります。 ダラダラ日々を過ごさず、全国テストに向けしっかり勉強してくださいね。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 5 動的手がかりによる刺激性制御 動的手がかりには、「観察者によって生み出されたもの」(いわゆる運動視差) と、「環境によって生み出されたもの」(いわゆる視覚的拡充) がある。 前者は観察者が自分の目や顔や身体を動かすことによって生じ、後者は見ている対象の動きによって生じる。(Yonas & Owsley, 1987) 乳児の行動は動的手がかり刺激による制御を受けやすく、また動的手がかりはきわめて年少の乳児の行動の唯一の奥行き手がかりであることが、研究によって示唆されている。(Yonas & Owsley, 1987) 乳児の奥行き知覚 (特に高さ知覚) についてもっとも有名な (そして最も初期の) 研究は、おそらくエレノア・ギブソン (Eleanor Gibson) とリチャード・ウォーク (Richard Walk) が行った研究である。 ギブソンとウォーク (1960) は、彼らが「視覚的断崖」(visual cliff) と名づけた装置を考案した。 その装置は、1枚の大きなガラス板が敷かれ、その下にさらに模様のついたシートが敷かれたものである。 断崖の一方の側には模様のついたシートがガラス板と直に接して敷かれ、もう一方の側では同じ模様のついたシートが床の上に敷かれている。 ガラスの2つの面の違いによって、急斜面あるいは断崖が作り出された。 ギブソンとウォークは、ラット、鶏、猫、羊、犬、豚、山羊などの生まれて間もない子どもが、視覚的断崖の「浅い」方に置かれた時に、明らかに断崖に落ちるのを避けようとする事を見出した。 生後6ヶ月から14ヶ月までの人の乳児では、装置の中央に置かれ、装置の「浅い」方かまたは「深い」方のどちらかから母親が呼ぶと、全員ではなかったがほとんどの乳児が深いほうには這って行かなかった。 実際には、母親が視覚的断崖の深いほうから叫ぶと、乳児のほとんどが泣き出したのである。 ギブソンとウォークは慎重にではあるが、これらの結果は人の乳児は這い始めるまでに奥行きを知覚する事ができる事を証明していると解釈した。 しかしながら、人以外の生まれて間もない動物 (例えば、生後24時間のひよこ) についての結果は、高さの知覚が遺伝的なものであることを示唆している。(Gibson & Walk, 1960) ギブソンとウォーク (1960) は、「目の見える動物は、移動運動が十分に経験できた場合、あるいは生後すぐに歩き始めた場合でさえも、奥行きの弁別ができる」という「より広い結論」を提出している。 この結論は、視覚的断崖で人の乳児が示した回避行動には、人以外の動物の行動と同じく、遺伝的要素が関与している可能性があることを言外に意味している。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 子供達に教える際気を付つけなければいけないのは、「わかった?」と問いかけた時「わかった。」と返事する事を信じすぎてはいけないということです。 子供達は大人の同調圧力には弱く、YESと答える事で大人に合わせる、またはそれから逃れようとするのです。 そして同様の問題を出題した時正解を出しがちですが、それは手法を模倣しているだけで本当の論理が身に付いてはいません。 ですから説明を求めると口ごもる生徒が多いです。 しかしできの悪い生徒に教える時はここまでしてはいけません。 単純に「できた」という結果のみが大事だからです。 「できた」ものに関しては好子が内在するので、その後の学習行動が良好になります。 その後の指導もやりやすくなるので、常に最後は「できた」という結果を残せる指導の有無が、その後の子供の成績を大きく左右します。 指導は子供の学力に応じた姿勢がとても大事なのです。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 4 奥行き知覚 奥行き知覚は、環境内を移動したり、環境の配置に正しく反応するために重要であるばかりでなく、対象を正しく認知するためにも重要である。(Banks & Salapatek, 1983) 奥行き知覚の基本的な問題は、視覚像が投影される網膜面が2次元であるにもかかわらず、人はどのようにして3次元の環境に反応できるようになるのか、という問題である。(Banks & Salapatek, 1983) 遠くの (あるいは奥行きのある) 対象に正しく反応する能力は、両眼視手がかり、動的手がかり、及び静的 (単眼視) 手がかりないしは絵画的手がかりという少なくとも3つのクラスの基本的手がかりに依存している。(Aslin, 1987;Banks & Salapatek, 1983) 網膜像差 (retinal disparity ; いわゆる両眼視差) という「両眼視」(binocular) 手がかりは、両眼が少し離れていることによって、近くに置かれた対象の網膜像が若干異なって映ることによる。 動的 (kinetic) 手がかりは単眼視手がかりであり、対象の像が網膜上を異なる距離で動く速さの違いによって生み出される。 これらの変化は、対象の空間内での動き (いわゆる「視覚的拡充」 [optical expansion]) かあるいは見る人の顔や身体の動き (いわゆる 運動視差 [motion parallax]) によって生み出される。 奥行き知覚にとって重要な静的 ( 単眼視 )(static[monocular]) 手がかりは、奥行き感覚を作り出すために芸術家がよく用いており、絵画的 (pictorial) 手がかりと言われることも多い。 この手がかりには、線遠近法 (linear perspective) 、重なり (interposition) 、きめの勾配 (texture gradient) 、相対的大きさと親しみのある大きさ (relative and familiar size) 、大遠近法 (aerial perspective) と呼ばれる手がかりがあり、奥行き知覚にとって重要な手がかりである。 数年間の研究を経て、ある発達研究者はこれら3つのクラスの手がかりによる奥行き知覚が、生後3ヶ月から7ヶ月までの乳児に最初に見られることを突き止めている。(Aslin, 1987) 次の3つの項では、これら3つの奥行き手がかりのクラスそれぞれについて述べ、それらの手がかりによって乳児の知覚行動が制御されることを実証した実験をいくつか検討する。 必要なときには、実験結果についての認知的な記述を行動論的な立場と対比してみたい。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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