![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 新年少児の数独プリントです。 そもそもこの問題をプリントでやるのは難易度が高いのですが、より難しい問題をこの子はプリントでやってくれました。 ただこの日は何だか調子が悪くグズグズが長引いたので熱を計ってみました。 すると37.2度の微熱。 そこでお母さんに早速電話をすると間髪入れずに「はい、大丈夫です。あと熱があるとあまり言わないでください。余計しんどそうな演技をするのでw」とのご返事。 さすが、できる子供のお母さんは違う!! 第一子にも関わらず肝っ玉が座っているというかおおらかというかw ここ最近の過保護ママとは全然違います。 ご自身もご病気をされた経験上病気の辛さを分かってらっしゃるので、こうした場合どうしても子供には過保護になりがちなのですがこのお母さんは違います。 こうしたお母さんの日頃の対応が、子供を賢く育てるのだなと実感しました。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 15 各段階の行動の発達は、行動分析家によって精密に観察され、その行動の因果関係も科学的に論じられています。 これらの段階は、発達心理学者らによっても当然研究されていますので、その研究結果は大いに参考とされるべきだと思います。 しかし行動分析学と発達心理学で明らかに違うのは、その各段階の行動の発達の生起要因を環境との相互関係で述べている点です。 機能が成熟したとしても、その機能を誘発し発達させるべき環境 (刺激) が無いと、その機能は発達しません。 またその機能を有したとき、その行動の生起要因を、発達心理学者らは皮膚の内側に求めます。 これにより、常に発達心理学の発達理論は循環し、客観的事実に基づいた科学性を失ってしまいます。 行動分析学は「科学」の定義に基づいた、論理的な説明で発達を解き明かします。 -------------------- 腹這いと膝這い 前歩行の段階は、腹這いと膝這いで完了する。 腹這いは通常生後6ヶ月までに生じ、「脚で押しながら、身体を前に移動するために腕を使う。」(Keogh & Sugden , 1989)。 もちろん、全ての乳児が腹這いをするわけではないし、同じ仕方で腹這いするとは限らない。 例えば、時には腕だけを使ったり、時には足だけを使ったりする。 これらの形式は異なったも全てに共通していることは、乳児がうつ伏せの姿勢で、腹部と胸が床に触れているか、わずかに浮いた状態にあることである。 膝這いは通常腹這いから発展するが、「手と膝をついた姿勢 (すなわち四つん這い状態) で脚と腕を交互に動かす。」(Gallahue, 1989)。 歩行 歩行は乳児にとって本当の意味での移動性を表すものである。 しかしながら、それは自然に出現するものではない。 この発達は乳児がつかまり立ちをする時に始まり、支え無しの歩行で終わる。 つかまり立ちができた後、何かを支えにしながら歩くようになる。 それから間もなくして独力での歩行が始まる。 ガラヒューは次のように述べている。 「乳児が初めて独力で歩く時の特徴は、・・・・・足の裏が床にしっかりとつき、外股で膝が少し曲がっていることである。 このような初期の歩行の動作は調和が取れてないし、なめらかでもない。 不規則で、たどたどしく、腕も振っていない。 事実、初期の歩行の動作は、小児期早期の十分発達した歩行パターンと随分違っている。」 この引用には、独立歩行はその初期の歩き方が変容し、洗練され、やがて最終的に十分発達した歩き方になることが示されている。 この発達には動作上困難な課題の解決が必要であり、その多くは歩行動作それ自体によって作り出されるものである。 キーオとサグデン (1985) は次のように述べている。 「立位の姿勢は四つん這いやうつ伏せの姿勢よりも重心が高く、支持基盤も狭く、安定性にかける。 その上、前進運動を起こすためには、重心を支持基盤の外に動かさなければならない。 運動の安定性は、前進運動への抵抗を克服するか最小限にするように速く動かすことによって保持されなければならない。 前進運動への抵抗を減らすために足取りはさらに直線的になり、そしてそのことによって支持基盤がさらに狭くなる。 脚の動きは断続的ではなく連続していなければならないし、腕、胴体、頭部の連続した動きや姿勢が協応していなければならない。 歩行者は、下り坂の濡れた歩道を歩くときのように物理的な条件にも合わせなければならないし、環境の条件に応じて止まったり方向を変えるように準備しておかなければならない。 歩行は、2,3歳までに自動的で柔軟な運動スキルとなり、一人ひとりが他者と比べてその人とわかるような歩き方をするようになる。」 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 人の反応は、「予定調和」を踏襲すると良好となり不調和となると違和感を覚えます。 これが好子と嫌子となり、人の行動の基礎となります。 これに反応が薄いのが幼児であり障害児です。 これは幼児では経験不足、障害児では何らかの脳機能不全だと言えます。 先日、広汎性発達障害の生徒が大事にしているぬいぐるみを持ってきてくれました。 僕はそれを抱き「ありがとう大事にするね。」と冗談を言うとその子は、「いやだよ。」という反応を示してくれました。 つまりこの際の「予定調和」を考え、自分のものが取られる、と判断できたのです。 もし予定調和の断片すらなければ、「ありがとう大事にするね。」は、その子にとって嫌な事だと判断できなかったでしょう。 人として正しい判断(行動)ができたことは、この子の症状が改善、または軽度であることがわかります。 社会性に対する適応力は以前より改善したと考えられるので、今後もこうした日常での簡単なテストや訓練を続けていこうと思います。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 6 環境要因の役割を示す他の証拠は、観察された繰り返し運動の開始年齢とその種類に有意な個人差があるという事である。 このような個人差はそれぞれ個人の成熟の速さの違いによるということも考えられるが、それらはまた子どもそれぞれのオペラント随伴性の微妙な違いによるとも考えられる。 例えば、どのように行動が起こるかに関わらず、それが生み出す結果は後にその頻度が増加する原因であると考えられる。 接合強化を用いて、テレンと共同研究者は、「自発的」と記述した脚の動作がオペラント行動に「転換される」ことを明らかにした。 彼らの例では、実験者が強化的な結果を操作しているので、その結果自体ははっきりしている。 しかし、正常な律動的な繰り返し運動では、強化的な結果がそれほどはっきりしないこともある。 身体的動作に対する教化子が、動作それ自体によって生み出される感覚的なフィードバックである事もあり得る。 例えば、足と足をこすり合わせることによって、自己受容的フィードバックと感覚的フィードバックの両方が生み出され、足蹴りによって自己受容的フィードバックとしばしば視覚的なフィードバックが生み出され、表面を手で叩くことによって自己受容、感覚、おそらく視覚、そしてもちろん聴覚それぞれのフィードバックがもたらされる。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、ヒトの免疫力向上に対する意識が高まっています。 ウイルス性の疾患は特効薬はありませんから、当然免疫力の強化は必須です。 しかし免疫力が高まり過ぎると、アレルギー反応が強くなることをご存じない方が多いと思います。 また運動をすると免疫力が高まる、という誤解もあります。 運動直後は実は免疫力は低くなり、感染のリスクは高くなります。 しかし運動により筋肉が増えると免疫力は高くなります。 ここを間違えてはいけません。 僕はもともと花粉アレルギーがあるのですが、今まで重症になったことはありません。 かゆみなども経験ないのですが、今年になってからかゆみが出てきました。 2年前より筋肉量も増え、免疫力が高くなり過ぎたこともその一因かもしれません。 いずれにしろ今の時期、自分の身は自分で守るということを徹底して辛抱強く感染が収まるまで待ちましょう。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 5 律動的な繰り返し運動と反射 ※律動的 (ある動きが規則正しく反復されるさま。リズミカル。) 律動的な繰り返し運動 新生児の行動の構成要素の一つは、「律動的な繰り返し運動」(rhythmical stereotypies) と呼ばれる律動的な行動である。(thelen,1979) テレンは、律動的な繰り返し運動を観察して目録化し、 1. 脚と足の動き 2. 胴の動き 3. 腕、手、指の動き 4. 頭と顔の動き という4つの構造的なグループに分類した。 彼女が観察した最も頻繁に生じる繰り返し運動は、下肢の蹴り、足をこする (曲げた足のかかとの表面が、伸びたほうの脚を足首から足の表面に沿ってこする)、手で物を握って腕を振ったり、握らない手で表面を叩きながら腕を振る、あるいは手や指を曲げ伸ばしする事であった。 いくつかの事実は、これらの律動的な繰り返し運動が、本質的には大部分成熟による事を示している。 まず第一に、すべての乳児がセレンが観察した繰り返し運動の動作すべてを示したわけではないが、これらの動作は健康な乳児全員に観察された。 第二に、テレンはいくつかの「発達的傾向」を観察している。 一つは、これらの動作が衰退する前に、生後24週から42週の間でその頻度がピークに達することであり、もう一つは、繰り返し運動の種類が生後1年間に増える事である。 テレンはこうした律動的な繰り返し運動の発達は神経や筋肉の成熟と相関し、それらの行動には強力な生得的要素があるに違いないという仮説を立てた。 しかし、環境がある役割を果たしている事を示唆する証拠もある。 例えば、テレンは律動的な繰り返し運動が、「ある環境刺激 (例えば、母親の接近、食事用椅子に座らされたり授乳の姿勢にされること、あるいは物をつかむこと。) によって誘発される」事を観察している。 このことは、律動的な繰り返し運動がレスポンデント関係の一要素、あるいはオペラント弁別 (または動機付け) 関係の一要素のいずれかの昨日を果たしていることを意味している。 例えば、母親の姿、食事用椅子、授乳の姿勢などが食事や社会的接触に関する刺激と確実に結び付けられると、それらの制御によってある行動が誘発されるかもしれない。 あるいは、それらの行動は、それが最初に生起した理由が何であれ、過去において強化的な結果 (例えば、母親による授乳や注目) と結びついていたことによって、これらの刺激によってそうした行動が喚起されるのかもしれない。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← ついに香川県でも新型コロナウイルスの陽性患者が出ました。 高松市より西にある丸亀市の50代の男性らしいのですが、これから多分広がりを見せるだろうと思います。 ジムはズンバやヨガなどの集団トレーニングが休みなので閑散としていて、逆に安全な場所になっています。 今月から来月にかけてはスケジュールが過密で毎日のようにはジムに通えませんが、それでも最低週二回程度は通っています。 それが功を奏してか、ベンチプレスの記録が劇的に伸び、休息の重要性を実感しました。 さあこれからが春期講習の本番です。 しっかり授業していきます。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 4 ある研究で (zelazo,zelazo&kolb,1972) で、研究者は乳児に毎日12分間 (3分間4セッション) 、歩行反射 (walking reflex) を練習させた。 その結果、乳児の歩行反射は平均以上に持続し、そのような経験が全く無い乳児や、脚を前後に受動的に動かされた乳児より歩き始めが早かった。 ほとんどの発達のテキストで、親が子どもに歩行を教えることが大切であると見なされている社会では、子どもは平均して歩行開始が早いことを実証した研究が報告されている。 乳児が運動スキルを「練習」させられている時に実際に何が起きていたかについては、これらの報告でははっきりしない。 特に、ゼラゾーが述べているように、「練習」によってただ単に筋肉が強化され、他の身体部位 (例えば脂肪) の質量以上に筋肉の質量を増大させた可能性もある。(thelen,1983) また多くの場合、「練習」が歩行を強化するオペラント条件付けである可能性もある。 ドワレツキー (1993) は米国の子どもがひとりで歩くのが、60年前と比べ今では一般に数ヶ月早くなっていることを示した研究を引用している。 遺伝子プールがこの期間に劇的に変化したとは極めて考えにくく、経験がその主たる原因であると考えられる。 どのような経験が必要だったのだろうか? ドワレツキーはいくつかの示唆を与えている。 一つは、60年前、子ども達は世界大恐慌の最中に成長し、栄養が十分でなかったのかもしれない。 もう一つの要因は、社会文化的要因である。 今日、親は子どもが歩くのを早く見たいと願い、そのために早く歩くことを「励ます」。 一方、60年前の親は大家族を抱え、4番目、5番目の子どもが早く歩くために励ますよう駆り立てられることは無かったと考えられる。 ドワレツキーは、部屋にカーペットを敷き詰める様式の導入が、一つの役割を果たしていることも示唆している。 60年前、子どもが初めて歩いて転ぶと、そこにはたいてい硬い床があった。(恐らくある種の弱化として機能していたであろう。) 一方、今日では、子どもが転んでもそこはやわらかな表面の床がある。(弱化であったとしても、おそらくその力は弱い。) この論議の大切な点は、こうした経験的な要因によって、特に年齢幅の下限が拡げられる事で、乳児に見られる正常な運動発達の平均年齢が下がったということである。 これは、成熟というものは、行動が環境の選択に敏感である範囲をいくらか広く設定していることを示している。 ここで、姿勢・移動の発達と把握運動の発達に関する研究のいくつかについて、行動分析学的な見解を検討してみたい。 まず最初に、多くの発達研究者は、乳児の反射と律動的な繰り返し運動がその後の運動発達にとって機能的に重要と考えているので、乳児の姿勢反射と律動的な繰り返し運動について簡単に論じておきたい。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← かわいい新年中児の「図形の転換を評価する」という課題です。 この取り組みは年長児の取り組みなので少し難しいかと思ったのですが、難なくやってくれました。 また楽しそうにやってくれている姿はとても可愛く、教えている僕が癒されました。 こういう姿を見ると、日々お兄さんに成長しているんだなぁと実感しました。 来週会えるのがとても楽しみです。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 3 発達における成熟と経験 発達のテキストでは、さまざまな行動の発達において成熟と経験が果たしている相対的な役割について頻繁に論議されているが、運動発達もその例外ではない。 「成熟」は、一般に、「遺伝的に仮定された発達の生物学的プラン」と定義される。 すなわち、「比較的経験に依存しない」(Dworetzky 1990) ものである。 全く経験に依存しないで生じる発達の生物学的プランは無いので、「比較的経験に依存しない」という言い方よりも、「全ての環境的な影響は等しい」と言う方がよいだろう。 成熟によって発達を説明する際の問題点は、多くの場合、環境は物質的で行動的な用語によって記述され、その結果、行動と機能的関係を持つ環境変数との間に生じている瞬間瞬間の相互作用が見過ごされてしまうことである。 もし、発達心理学者が本書で述べている環境的な事象に気づいていないとすれば、あるタイプの発達行動に見られる個人間の規則性や類似性が推論的な成熟変数に起因すると考えても、なんら不思議ではない。 そして、ちょうど個人間の行動の類似性が遺伝子の類似性によると言われるのと同じく、行動の違いは遺伝子の違いと言われる。 このような言い方は、環境の役割に注目しないで行動を説明するには好都合である。 運動行動の発達における成熟と経験の相対的な役割が論議されるとき、成熟は運動発達が生じる年齢範囲を決定し、一方、環境や経験は運動スキルが実際に発達するかどうかを決定する上で重要な役割を果たしている、というような結論がしばしば下される。 残念ながら、最も一般的な議論の中でも、「経験」と「環境」の概念が必ずしも正確に定義されているわけではない。 例えば、経験という用語は、「学習のプロセスを通して、発達上のさまざまな特徴の出現を変更したり修正するような環境に関わる要因」を意味するために使われている。 (Gallahue 1989) これはある程度正しい。 しかしながら、学習についての記述は、「経験は必要条件である」と言っているに過ぎない。 行動理論の諸法則では、行動発達を「変更したり修正するような環境に関わる要因の事である」と言われることはめったにない。 「ある特定の時期にスキルを行うように子どもを励ますことで、環境は (運動発達において) 役割を果たし得る」と述べている人もいる (Vasta,Haith,&Miller 1992)。 しかし、環境が子どもを励ますというのはどういう意味だろうか? これは答えなければならない重要な問いである。 しかし、運動発達についてなされる一般的な議論の中では、行動分析学の諸法則の重要性が示唆されることすらない。 その代わりに、多くの発達テキストでは、練習が重要であると言われている。 以下の例でいくつかの例を検討してみよう。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 日々勉強するのは、手段であって目的ではありません。 勉強すると言う「トレーニング」をすることで、将来何らかの目的、目標、結果を得ることが重要なのです。 目的や目標の無いトレーニングは無意味ですし継続しないので、先ず何らかの目標を設定し、それをクリアーしていくことが勉強する上で一番大事です。 それを提供できるのがトレーナーであり指導者なのです。 これを設定し、生徒に良好な行動を誘発できない指導者は、指導者として失格です。 「勉強しろ、しろ。」だけでは子供は成長しません。 貴方は指導者として適切な刺激を与えられていますか? マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 2 運動発達における基本概念 乳児の特定の反射や律動的な繰り返し運動などの例外を除けば、運動発達は姿勢・移動行動か、物を握る行動のどちらかに分類される。 姿勢や移動はその名称が示すように、身体、腕、脚を制御する行動で構成されている。 物を握る個と手の制御は、環境を操作する手の能力の変化に関係する。 乳児が示す他のすべての行動と比べて、運動行動における変化は恐らくかなり固定した順序で生じ、しかもおおよそ予測可能な時期に起こるように思われる。 運動行動の発達の順序は頭部から脚部へ (cephalocaudal) へ向かい、また身体の中心部から周辺部へ (proximodistal) 向かうと言われる。 頭部から脚部へ (すなわち頭から足へ) の発達は、身体の制御と協応が頭から足の方へ向かって生ずる事を意味する。 言い換えれば、下半身 (足と脚部) が制御できるようになる前に、上半身 (例えば頭と首) の制御ができるようになるという事である。 同様に、身体の中心部から周辺部へ (すなわち近くから遠くへ) の発達は、腕など身体の中心に最も近い部位が、手や指など中心から離れた部位よりも先に協応するようになることを意味している。 発達心理学者が指摘するように、運動の主要な発達指標が現れる年齢に多少ずれがあったとしても、その順序はかなり一定している。 このことは、運動発達の重要な決定因が成熟にあることを意味しているように見える。 しかし、成熟それ自体は行動の発達を決定するものではない。 むしろ、身体の組織や行動 (例えば筋肉や骨格) の発達の順序を決定し、行動が発達する限界を定めている。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 今月に入って、子供達の勉強に対する姿勢が変わってきました。 軽度の発達障害児の生徒が授業終了後、「もっと宿題が欲しい!!」と言ってくれて本当に驚きました。 自宅学習では時々ストライキを起こし、度々僕の所に連絡が入って来たこの子が自ら勉強を志願したのは、お母さんも驚いてらっしゃいました。 これまでのアプローチや指導など、この子達に対する刺激の与え方は間違ってなかったなと実感しました。 良かった、良かった。 良い結果を得られた指導法は、これからもしっかり続けていきます。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 1 発達心理学者が運動行動の発達について語る場合、座る、這う、立つ、歩く、手を伸ばす、握るといった行動の変化について述べている。 これらの行動が重要であることは明らかである。 なぜなら、人はこうした行動によって無意識に環境に働きかけたり、相互作用しているからである。 本章では、運動行動の2つの大まかな (構造的) カテゴリーについて検討する。 姿勢の制御や移動という身体の制御 (body control) 、および手を伸ばしたり握るという手の制御 (つかむ事) (manual control) である。 一見したところ、運動行動の発達はもっぱら成熟要因によるように見える。 しかしながら、環境要因が強く影響していることを指摘する証拠も数多くある。 成熟が運動行動の発達に重要な役割を果たしているということは確かだが、多くの発達心理学者はオペラント条件付けが果たしている重要な役割について十分評価してこなかったのも事実である。 行動の環境的な決定因に着目する行動分析学は、運動発達のこの側面を理解する上で役立つ。 事実、運動行動の発達は遺伝子 (成熟) と環境のそれぞれの役割における行動分析学の立場をうまく例示しており、次のように述べることができる。 遺伝変数や生物学的変数は、身体の組織や構造の他にも、幅広く行動に影響を及ぼしている。 一方で、それとは対照的に限られた範囲内ではあるが、環境変数によっても行動は変化し得る。 発達心理学者は乳児の運動行動の発達を、「随意的」(voluntary) 制御の発達と結びつけることがよくある。 これは、とりわけ行動の制御が意識化され、その制御が乳児の内部から生まれ出たものであることを意味している。 本章で提示する運動行動発達についての行動分析学的解釈では、第3章で提示した「随意的」行動についての行動分析学の立場を繰り返し明らかにする事になるだろう。 すなわち、すべてのオペラント行動と同様、「随意的」行動は環境によって選択されるという事である。 すでに述べたように、運動発達は (外的) 環境に無意識に働きかけ、相互作用する行動の変化について述べる事である。 本章では、発達に関する標準的な文献によく記載されているような運動発達のトピックスについて論議する。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 今月から始めた「大声月間」が好調です。 言葉の療育に通っている生徒でさえ、大声で返事をしたり挨拶をしてくれます。 答に詰まると黙りを決め込む生徒も、ちゃんと「わかりません。」と大声で言えるようになりました。 この効果は、特に障害児や幼児に効果があるようで、積極性や自主性も育まれてきたように思います。 明日の授業でも実証実験を引き続き行っていこうと思います。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 12 第二次循環反応の他にも、ギンスバーグとオパー (1988) は、「乳児のクラス形成あるいは意味形成」という第3段階で生じる変化についても指摘している。 娘ルシアンヌについてのピアジェ (1952) の2つの観察を考えてみよう。 ******************** ルシアンヌは、シャンデリアに吊り下げられた2羽のセルロイドのオウムを遠くから見ている。 このオウムは、ときどき乳母車の中に入れられていたものである。 オウムを見たとたん、彼女は遠くからオウムに働きかけようとはしなかったが、彼女の足をはっきりと、しかしほんのわずかの間バタバタさせた。 ・・・・・そして、同じように・・・・彼女は遠くから人形の姿を見ただけで、手でその人形を揺する仕草をした。 ・・・・・したがって、実際に何回も揺すったことのある人形を見たとき、ルシアンヌは手を開いたり閉じたり、あるいは足をバタバタさせただけで、それは極めて短時間で、実際には何の効果も無かった。 ******************** ピアジェ派の説明は倹約性のあるものではなく、テスト不可能な推論が多く含まれている。 この例にある行動の「短縮」(abbreviation) は、「 分類 ないしは 意味づけ の行動的な前兆」と解釈される。(Ginsburg & Opper, 1988) ルシアンヌは、「そのスキーム全体を表すこともできたが、そうすることを選ばなかった」と言われる。 ******************** 短縮行動として、ルシアンヌはその対象を分類するという行動を示した。 例えば、短時間蹴ったのは、「あれはオウムだ。 揺れるものだ。」と考える最初のステップが生じていることを示唆する行動を示している。(Ginsburg & Opper, 1988) ******************** この例で、ギンスバーグとオパーは、この短時間の足蹴りを、対象に名前をつけたり、特定の結果を生み出すためになすべきことを記述したりする年長児の言語反応と機能的に同じもの考えているように思われる。 このような解釈や他の推論の証拠は、当該の文脈で観察された行動だけである。 こうしたピアジェ派の説明では、本当の意味での理解に近づくことはできない。 最初の観察についての行動分析学的な解釈は、刺激般化に関連付けることである。 別の言い方をすれば、行動すると対象が動いたことで、過去にその行動 (手足を動かしたり、バタバタする) を喚起した対象 (セルロイドのオウム) が、いまでは短縮された形でしかも力が弱くてもその行動と同じような形式の行動を喚起するようになっていると言える。 これは、弁別訓練の初期の段階で生じることがある般化減衰 (generalization decrement) と似ている。 2番目の例でその行動が弱くなった様子は、おそらく消去効果を表していると考えられる。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 先週から「大声月間」と称して子供達に返事や挨拶を大きな声でするよう指示しています。 もちろんそれができるとご褒美があります。 そんな中、障害児のお母さんが「大声月間を幼稚園でも実行するようになり、先生たちに喜ばれています。」と嬉しい報告がありました。 その子が友達も巻き込んで、幼稚園でも独自の大声月間を作り、今まで頷くだけだったのを元気よく「はい!!」と返事したりご挨拶したりしているのだそうです。 僕の教室ではそれを実行するとちょっとしたご褒美がありますが、幼稚園ではそんなもの全くありません。 それが教室以外でも効果を現したのは本当にすごい事だと思います。 しかも周りの友達も「僕も、私も」と自主的に参加する「大声月間の輪」が広がったのです。 僕の指導が広がりを持ち、本当に嬉しい出来事でした。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 11 障がいを持つ人達のためだけに、「行動分析学」があるのではありません。 健常な人たちにこそ「行動分析学」を知っていただき、その科学的理論とそこから発生する科学的思想を社会や生活に反映させてほしいです。 -------------------- ピアジェ派の「原理」と行動分析学の原理のいずれによっても、これらの観察の解釈が可能である。 行動分析学の解釈は極めて簡単である。 すなわち、紐で結ばれた時に右手の動きが増えたのは、セルロイドの容器が動き、その中にあるガラガラが鳴るという結果が後続したためであるという説明である。 容器が動く様子とガラガラが鳴る音が行動に及ぼす効果が強化である。 左手に紐が結ばれると、左手の動きも増した。 これは、行動分析家が「反応般化 (response generalization) 」あるいは「反応誘導 (response induction) 」と呼ぶ現象を証明するものである。 反応誘導 (あるいは反応般化) とは、ある限定されたオペラントクラス以外の反応にも強化が初めて効果を及ぼす現象に対してつけられた名称である。(Catania, 1992) この例では、右手の反応が強化されたことによって、左手の反応の増加がもたらされたことが当てはまる。 ピアジェ派は、ローランの行動をどう解釈するのだろうか? ギンスバーグとオパー (1988) によれば、ピアジェの息子が示した学習には4つの段階が含まれている。 ******************** 第1段階では、乳児の偶然の動きによって、彼にとって適度に新しく「おもしろい」外的な結果が生み出された。 第2段階では、乳児は自分の行為がその外的な結果と関連していることを「知覚する。」 第3段階では、行為と結果の関係と関心がいったん確立されると、乳児はその興味ある出来事を繰り返そうと「願う。」 第4段階は調節である。 すなわち、乳児はその結果を引き続き繰り返すために、手を動かすことが必要であることを学習しなければならない。 ******************** 行動の結果が乳児の「関心を引く」という証拠とは何だろうか? あるいは、乳児が自分の行為と結果の関係を「知覚する」という証拠は? 乳児はその結果が繰り返されることを「願う」という証拠は? それが「おもしろい」という証拠は? これらの答えは、これら認知的な推論すべて唯一の証拠が、まさにその行動、つまり結果、及び同じような条件化でその行動の頻度が増すことであり、どれも認知的な推論や代用物を必要としないものである。 事実、ピアジェが息子ローランに観察したことは、乳児の記憶を研究するためにロビー - コリアー - と共同研究者が採用した手続きの一つで、第4章で述べた接合強化とよく似ている。 読者は記憶という概念が、結果として生じる乳児の足の動きを理解する上で、必ずしも役立つものではなかったことを覚えているだろう。 したがって、ピアジェが考え出したこれらの概念も、息子の行動の理解に必ずしも有益であるとは言えない。 もちろん、両方ともオペラント条件付けの実例であることには変わりないが、「第一次循環反応」と区別するために、これらの反応を「第二次循環反応」と呼ぶことには問題はない。 しかし、このような区別の意義は、構造的な特徴によって行動を分類する事による不利益よりはまだましなように思われる。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 新年長児に数独の問題をやってもらいました。 一年前来た当初は、3ピースの基本図形パズルもまともにできなかったこの子が、最小限の説明でここまでやってくれました。 まだまだ問題は多いのですが、こうした取り組みを通じ、少しずつ本人に自信をつけてもらいたいです。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 9 ピアジェ派と行動分析学のアプローチノ類似点は、ピアジェが「原初的予期 (primitive anticipations) 」 と呼んでいるものに見ることができる。 前に述べた新生児の吸啜反応の例をもう一度見てみよう。 乳児は乳首 (あるいは別の対象) が口に入ったときだけ吸うが、もう少し月齢の高い乳児は母親の腕に抱かれただけでも吸い始める。 ギンスバーグとオパー (1988) は、この観察について可能な解釈を2つ提案している。 一つは、母親の腕に抱かれることが乳首に代わって吸う反応の手がかりになっているという解釈であり、これはいわゆる古典的条件付けと類似していると考えられる。 もう一つの可能性は、「乳児は授乳について原初的予期を示しているという解釈であり、時間が経過するにつれて、この予測は以前より数は少ないがより適切な事象によって引き起こされる。」 (Ginsburg & Opper, 1988) という考え方である。 本書の立場から言えば、この違いはもちろん、「予測」や「予期」の唯一の証拠がその言葉が意味している行動そのものであるという点である。 実物の乳首が口に入る「前に」吸う反応が生じることについて、最も適切な説明はどういったものだろうか? ギンスバーグとオパーは、ピアジェは吸う反応とそれに先行する環境刺激の連合は認めているものの、その連合が「機械的に」獲得されるという考え方には反対していると考えている。 しかし、次の引用からわかるように、ギンスバーグとオパー (1988) の説明は、現実に起こっていることに疑問を差し挟むようなことはほとんどしていない。 ===================== 生後数ヶ月の間、乳児が乳首を吸うときはほとんどいつも同じ姿勢で抱かれ、またこの姿勢と結びついた内的な身体感覚が吸う反応の一部になっている。 その身体感覚と唇の動きは一つのまとまりとなっている。 そのために、乳児が授乳の状態に置かれ、姿勢感覚と運動感覚が生じると、吸う反応のサイクルが開始されることになる。 ==================== ギンスバーグとオパー (1988) が示唆しているように、この例には古典的条件付けが含まれている。 さらに、彼らは次のようにも付け加えている。 ==================== この連合は、環境によって引き続き一貫して「固定化」されなければ維持されない。 すなわち、姿勢手がかりによって子どもに予期的な吸う反応が引き起こされるためには、その吸う反応にいつも必ず母乳やミルクが後続して与えられる必要がある。 ==================== しかしながら、彼らがこの例に、古典的条件付けとオペラント条件付けの両方が含まれる可能性を見逃していたことは明らかである。 というのは、ギンスバーグとオパーは、この予期学習を条件反射と呼ぶことは、「重要な要素を見落としてしまうことになる」と述べているからである。 しかし、彼らの例には条件反射の機能がいくつか含まれているだけではなく、オペラント条件付けも同時に生じており、その方が「重要」であると考えられる。 ピアジェも、感覚運動期の第2段階で乳児は新しい「好奇心」を示し、それは乳児が新しい対象や慣れ親しんだ対象を見る時間の長さの差によって証明できると述べている。 ピアジェはこのような行動は必要なものではなく (おそらく生命維持には必要ではない) 、それゆえにこの行動の説明には機能的同化の原理の適用が妥当であると述べている。 機能的同化とは単に乳児が既存のスキームを「練習する」傾向を言っているに過ぎないことを思い出して欲しい。 ピアジェによれば、乳児は新しい刺激作用を探し出す。 しかし、すでに、感覚 (例えば視覚や聴覚) が明らかに人の行動に対して無条件性強化子として機能を持つようになることを見てきた。 こうした結果事象によって、ピアジェが好奇心と呼ぶ行動が形成され維持されるのであって、あえて機能的同化という概念を持ち込まなくてもそうした行動を十分説明できるはずである。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 県外の生徒さん(オンラインレッスンの生徒さん)が久しぶりに来てくれ、春期講習を行いました。 新年中児のこの子は、根気強さに欠け、指導者の指示に忠実に従う姿勢がありません。 なので実力を十分に発揮することができず、今足踏み状態です。 そんなこの子が今回の講習で、しっかりお姉さんになった姿を見せてくれました。 あと一歩の所まで来たこの子。 今シーズン、しっかり成長してくれるよう指導していきます。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 8 1970年以降、「認知」も考慮した行動療法が考えられ、今日では「認知行動療法」としてその手法が確立されています。 そうした面からも、認知についての知識を得ることは、非常に意義深い事です。 --------------------- 第2段階 : 生後1ヶ月から4ヶ月まで ピアジェはこの段階を「最初の獲得性適応と第一次循環反応」 (The First Acquired Adaptations and the Primary Circular Reaction) と呼び、この段階での最も重要な進歩は、「第一次循環反応」の出現であると考えた。 この段階は、オペラント条件付けがはっきりしてくる時期でもある。 例えば、ギンスバーグとオパー (1988) は、第一次循環反応について次のように述べている。 ********************* 乳児の行動によって、偶然、好都合な結果や興味深い結果がもたらされることがある。 そのとき、乳児はすぐにうまくいったその行動を再現したり再発見しようとし、試行錯誤の結果うまくいく。 その後、その行動と結果は繰り返され、その一連の流れが一つの「習慣」となるだろう。 ******************** スキナー (1989) はオペラント条件付けは試行錯誤ではないと言っているが、この第一循環反応に関する記述は、オペラント条件付けの説明とほとんど異なるところが無い。 第一次循環反応が「第一次」と呼ばれるのは、それが最も早い時期の循環反応だからである。 行動分析家は生後1ヶ月目に観察されたオペラント条件付けと、その後数ヶ月の間に観察されたオペラント条件付けについてこのような区別はしないかもしれないが、このような相互作用が徐々に複雑さを増すことは認識しているはずである。 いずれにせよ、第一次循環反応が「循環」と呼ばれるのは、偶然に発見したことを繰り返すという特徴があるからである。 ピアジェ派の説明では、子どもは2つ以上のスキームが一緒に働いたり協働する仕方を「発見し」、快的な結果をもたらす行為を繰り返すことを「望んでいる」という言い方がされる。 このような記述の仕方は、ピアジェ派のアプローチに共通して見られる。 このような言い方は乳児の学習が能動的であることを意味し、しかもその活動が観察された行動以外の別のレベル (すなわち認知レベル) でも生じていることを意味している。 残念ながら、ピアジェ派のに人たちは自分達のアプローチは子どもを能動的な学習者と見なし、行動論的なアプローチは子どもを受動的な学習者と見なしていると考え、両者を対比的にとらえることが多い。(Ginsburg & Opper, 1988) しかし、これは正しくない。 行動分析学的アプローチでは、子どもを受動的な存在とはみていない。 子どもを受動的な存在と見なすことは、行動における変化を行動と環境の「相互作用」の関数として記述するオペラント条件付けの本質に反する。 行動分析学的アプローチは、選択主義者 (selectionist) と同じである。 それゆえに、個々の個体を自らの行為の始動者と見なしたり、オペラント条件付けを認知的に考えなければならない理由は何も無い。 したがって、乳児は環境に合わせて自分の行動を変えるというような記述の仕方は、行動の個体発生を理解する上で生産的な方法であるとは思えない。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 子供は総じて、3歳頃までにはユークリッドな空間認識を持ちます。 線の長さや形、その順番など、目視観察できる空間についての知識を得るのです。 子供の絵を見ているとそれを良く感じます。 しかしそれはあくまでも認知心理学的なアプローチであり、行動分析学的ではありません。 網膜に映り込み脳が認識した世界観は、子供と大人が唯一最初に共有できる言語かもしれません。 同じものを見て同じように表現していくことが、子供の知的発達において最重要ではないかと思います。 ![]() 4歳児の「虹」 ![]() 6歳児の「虹」 ※ユークリッド幾何学と非ユークリッド幾何学 ユークリッド幾何学と非ユークリッド幾何学は一方が正しく他方が間違っているというような性質のものではなく、単に独立した別個のものである。 「平面や歪みのない空間の図形の性質を探求する」のがユークリッド幾何学であり、「曲面や歪んだ空間の図形を探求する」のが非ユークリッド幾何学である。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 7 吸啜スキームは誘発刺激が外見上存在しない状況で生起するだけでなく、毛布や人形など他の新しい対象が存在する状況でも生起する。 ピアジェはこの現象を、「般化的同化」 (generalizing assimilation) と呼んだ。 ピアジャ派の研究者は、乳児は自分の持っているスキームを練習しなければならないので、この要求を満たすために使える対象を必要としてているという言い方をするかもしれない。 しかし、このような言い方は現象を正しく説明しているのではなく、ただ観察したことを記述しているに過ぎない。 刺激般化という概念が、ピアジェの観察を理解する助けになると思われる。(Stevenson, 1970) 第1段階の反射の最も重要な側面は、恐らくその反射が分化することであり、これは環境との接触によって変化する事を意味している。 ピアジェ (1952) は、このことを自分の息子を例に次のように記述している。 ********************* 彼は目の前に出された母の胸の乳首から5cmのところを噛んだ。 ちょっとの間そこの皮膚を吸い、そして2cmほど口を動かした。 繰り返し吸っては止め、吸って止めた。 しかし、続けて探しているうちに、(大きく開いた) 上唇の粘膜が偶然乳首に触れ、そのときもう一度唇をすぼめ、吸い始めた。 ********************* ピアジェは乳児が示したこの原初的な「認知」を記述するために、「再認的同化 (recognitory assimilation) 」という用語を用いた。 このような吸啜スキームの弁別あるいは調節は、乳児が空腹のときだけ生じる。 それをどう呼ぼうとも、ピアジェは単純なオペラント条件付けを記述する作業を十分になし得ていないといえる。(Stevenson, 1970) この2つの説明の違いは、オペラントとしての解釈が科学的に確立された原理に基づいているのに対し、ピアジェの解釈は観察だけから導き出されているという点である。 ギンスバーグとオパー (1988) が感覚運動発達の第1段階を要約する際に述べているように、「吸啜スキームは洗練され、かなり複雑な心的構造に発達し、いまや乳児が経験したことを組み入れることができるようになっている。」 行動分析学家はこの同じ観察を、吸啜行動のオペラント条件付けや弁別を証明するものとして解釈するだろう。 しかしながら、オペラントとしての吸う行動が実際に反射的な吸う行動にとって代わるかどうかということについては、観察データだけから判断することはできない。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 新年長児に数独を教えました。 手順を教え、そこからパターン学習をします。 数学的論理思考は、こうしたパターン学習から伸ばします。 こうしたパターン学習は障害児にも有効で、多くの言葉を必要としないので結果が出やすいのです。 結果が出やすいので、子供も継続できる時間が伸びます。 低年齢児や障害児にはこうしたパターン学習で教えてあげてくださいね。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 6 第1段階 : 誕生から生後1ヶ月まで 感覚運動期の最初の下位段階は、「反射スキーム」の段階と呼ぶことができる。(Lamb & Bornstein, 1987) ただし、ピアジェ (1952) は「反射の行使」(The Use of Reflexes) と呼んでいる。 この名称からもわかるように、この段階では反射が優勢である。 とはいっても、すでに経験を積むことによって生得的な反射活動が変化し始めている。 新生児の行動に関するピアジェ派の考え方を表しているよい例は、吸啜反応 (きゅうてつはんのう) である。 第1に、ピアジェは、乳児の口に入った乳首や指という特定の刺激が吸啜反応を誘発する事を認めているということである。 ピアジェはまた、吸う行動は別の機会にも同じように生じ、明確な誘発刺激存在しないときにも生じることも観察している。 ピアジェはこの現象を説明するために、 「機能的同化」 (functional assimilation) という原理を考え出した。 これは、機能向上のために、その構造を「練習する」という基礎的 (生得的) な傾向があることを意味している。 このようなピアジェの示唆には同意できないが、彼が言う機能的同化という原理を支持する唯一の証拠は、反射的行動の誘発刺激となるものが外見的には存在しないことであるということは指摘できる。 また、別の説明も可能である。 誘発刺激が内的なもので見逃されているかもしれないし、あるいは吸うという動作の「感触」が条件性強化子として確立されるような強化的な結果が存在するのかもしれない。(Stevenson, 1970) ギンスバーグとオパー (1988) は、「快感と吸う行動の場合は、非常に短い期間に限られている。」という理由から、後者の説明には否定的である。 しかし、ピアジェは、この最初の1ヶ月に生じる学習の量について統制は行っておらず、この結論が妥当かどうかはわからない。 生後間もない乳児の行動は、オペラント条件付けレスポンデント条件付けの両方に対して感受性があるということは周知の事実であり、このことから、ピアジェが推論した機能的同化を受け入れる前に、これらの説明は論理的にではなくまず実験的な証拠に基づいて否定されるべきである。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 新二年生に立方体の展開図を教えました。 まだまだ組み立てるのに精いっぱいですが、何とか足掛かりができたようです。 今後は自分で展開図が描けられるようにするのですが、根気よくやっていこうと思います。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 5 認知発達心理学を知る事は、行動分析学の正しさを知る上で欠かせない学習です。 また認知発達心理学者の行った相関実験や相関理論は、行動分析学理論が証明する因果関係を補足する実験理論として非常に役に立つ部分もあります。 継続して読み続けてくださいね。 -------------------- 認知発達における感覚運動期 ピアジェが言う認知発達における感覚運動期は、この発達期を定義する2つの主な全般的変化から、「自己中心性 (egocentrism) の減退と対象概念 (object concept) の出現」と記述されている。(Lamb & Bornstein, 1987) 第1の変化である自己中心性の減退とは、子どもの行動が自分自身の身体によって方向づけられる (行動分析学的に言えば、制御される) ことが徐々に少なくなり、外的環境によって方向付けられることが多くなることである。 例えば、誕生時に優勢であった無条件反射が数ヵ月後には消え、環境との相互作用の結果である学習された行動が優勢になることである。 第2の変化である対象概念の出現とは、行動が環境内の対象によって制御されることが徐々に増えることを意味し、これには対象が視野から消えてもまだ反応を制御しているような場合も含まれる。 後者の現象は「対象の永続性」 (object permanence) と呼ばれ、対象の形、位置、大きさのほかに、対象の恒常性を示唆するものがまさにその対象自体が存在することであるという意味で、第6章で論議した対象の恒常性とも関連している。 感覚運動期の下位段階 ピアジェは感覚運動期を6つの下位段階に区分している。 それぞれの下位段階に対応する年齢は固定的なものではないが、連続したものではある。 このように下位段階が連続したものであるというのは、子どもの認知発達は認知的な構造とプロセスの質的変化を意味し、前の変化は後の変化が生じるために不可欠であるというピアジェの確固たる信念を反映している。 以下の論議の大部分は、すでに引用したハーバート・P・ギンスバーグとシルビア・オパー (1988) の『ピアジェの知的発達理論』 を参考にしている。 この本は、ピアジェ理論を簡潔に記述し分析したものである。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← トレーニングは継続も大事ですがもっと大事なことは「休息を取る」という事です。 勉強もそうですが、「漸進性過負荷の原則」を基にトレーニングを考えすぎ、どうしてもオーバーワークになりがちです。 勉強というトレーニングも「継続」と徐々に負荷を上げていくということは大事なのですが、それは永遠に続けられるわけではなく、いずれ頭打ちになります。 その事態を回避すべく「休息」が必要なのです。 ただ、トレーニングを熱心に行っている人程この「休息」をなかなか取り辛いものです。 勇気を持って休息を取り、体力を回復してまた次のステップに進んでください。 そうすると成績の向上が図れます。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 4 ピアジェが観察し続けたことも、結局は行動なのであり、心的行動の推測に過ぎませんでした。 それは全く無駄な事ではなく、相関的な説明としてのあり方として考えるならば、一定の貢献はしていると言えます。 ただ科学的な信憑性は薄く、結局は行動分析学によってのみ説明し得る理論に凌駕されます。 -------------------- 心理的構造 ピアジェによれば、体制化と環境への適応の結果として、子どもの年齢によってそれぞれ異なる心理的構造が発達する。 認知発達の各段階は、それぞれの段階に固有な心理的構造が存在する事によって特徴づけられる。 心理的構造とは習慣的な行動パターンのことであり、子どもが年長になるにしたがって複雑になり、また環境との相互作用を積めば積むほど複雑さが増す。 乳児の場合、体制化の構造はスキーム (scheme) と呼ばれ (ピアジェはシェマ[shema]と呼んでいる。) 、7歳から11歳の子どもではこの体制化の構造は操作 (operation) と呼ばれる。 乳児の認知的行動の発達を扱う場合に限って、われわれはスキームを取り扱うことになる。 スキーム 「スキーム」という用語は、世界への働きかけ方 (Lamb & Bornstein, 1987) 、あるいは組織化された行動パターン (Ginsburg & Opper, 1988) を意味している。 ギンスバーグとオパー (1988) が指摘しているように、スキームには2つの重要な側面がある。 第1は、それは行為であるということである。 別の言い方をすれば、スキームには行動が含まれるということである。 第2は、スキームは行動の「基礎的構造」あるいは「本質」を意味するということである。 指吸い行動に関するギンスバーグとオパー (1988) の以下のような記述に、このような用い方が示されている。 ******************** もし、乳児の行動を丹念に調べれば、一人の子どもがする指吸い行動で、厳密に同じものは1つもないことがわかるだろう。 あるときには、親指が口から20センチ離れていたときにその行為が始まり、別の時には22センチ離れた時に始まったりする。 またある時には、親指が一直線に口に向かい、別の時にはその軌道がまったく不規則であったりする。 つまり、もし行動を十分詳しく記述すれば、全く同じ行為は存在しないことがわかるだろう。 一つの指吸い行動があるのではなく、その行動は数多くあり、実際には子どもが親指を口に持っていく回数と同じ数だけあると言える。 ******************** ピアジェにとって行動の構造は重要である。 では、ピアジェの「行動の構造」とは、何を意味しているのだろうか? ギンスバーグとオパー (1988) によれば、それは「細かい部分は異なっていても、幅広い行為に共通する特徴を抽出したもの」を意味している。 では、指吸い行動を定義する共通した特徴とは何だろうか? その答えは、「乳児は親指を口に入れる習慣的な方法を獲得したこと」である。 (Ginsburg & Opper, 1988) この習慣性が、ピアジェの言うスキームの概念である。 行動分析家もこのようなスキームの記述を是認しているように思われる。 というのは、本質的には1つのオペラント単位の記述と同じだからである。(Stevenson, 1970) 親指を口を入れる一つひとつの行為全てに対して、指吸い行動の結果が後続する。 いわゆる「指吸い」オペラントは、その行動のさまざまな形式すべてに共通する特徴を抽出したものである。 もちろん、共通特長というのはすべてのものが等しいということであり、この場合は、その行動すべてが同じ結果を生み出すということである。 これは、ピアジェの考え方と行動分析学の考え方に違いが無いということを意味しているのではなく、ピアジェが観察した行動も、その行動のオペラントとしての特長による制御を受けていることを意味している。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 先日のブログに、ベンチプレス140kgを失敗したと書きましたが、先週早速挙上することができました。 三日連続で挙げる事ができ、今日は失敗しました。 重さに慣れるためのトレーニングなのですが、やはり神経系の疲労回復が追いつかずトレーニングメニューの改善を図る事にしました。 ただ憧れの140kgを挙げられたのは僕にとって大きな自信となり、トレーニングのモチベーションアップに大きく貢献しました。 ところで、筋肉の疲労は長くても三日程度で回復しますが、神経の疲労は倍以上かかる場合もあります。 この神経疲労が蓄積され長引くとケガの原因となってしまいます。 成長は日々の弛まぬ努力です。 それを可能とするのは疲労回復です。 勉強も疲労が溜まり過ぎないよう、疲労回復を念頭にスケジュールを組んでくださいね。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 2 ピアジェ派の概念 体制化と適応 ピアジェは、世界に関する知識の獲得を意味する知的発達や認知発達は、人が環境に適応するために自分自身の心理的構造を体制化することによって生じると考えた。 ピアジェの認知発達理論を学んだことのある読者の多くは、人は同化 (assimilation) と調節 (accommodation) という2つの精巧なプロセスによって環境に適応する、ということを覚えているだろう。 行動分析学の用語で言えば、特定の場面における個人の行動は、その場面でその行動がうまくいったかいかなかったかによって決まる、ということである。 ピアジェによれば、その行動がうまくいっている間は、その人はその環境 (知識) は既存の心理的構造に「同化」する。 しかし、もし以前獲得した行動ではその環境とうまく相互作用できなくなると、その人は環境の要請に合わせて自分の心理的構造を「調節」することになる。 ギンスバーグとオパー (Ginsburg & Opper, 1988) は、乳児の同化と調節の例として次のような例を挙げている。 この例では、乳児にそれまで遊んだことがまったくないガラガラが与えられた。 乳児は最初、既存の認知的構造でそのガラガラを同化させる。 ******************** 過去にその子は手で物を掴んだことがあった。 彼にとって、つかむというのは十分に確立された行動の構造である。 初めてガラガラを見た時、彼はそれをよく慣れた行動パターンに取り込もうとして、その新しい対象に対処した。 ある意味で、彼はその新しい対象を自分がよく知っている物、つまり手でつかむ物に変換しようとしたと言える。 したがって、この乳児は対象を彼の枠組みに同化し、それによって対象を「意味」づけいしたと言う事ができる。 ******************** 同化が総体的にうまくいかない場合には、乳児は環境に合わせて自分の行動を調節する必要が出てくる。 ******************** 乳児はガラガラをつかもうとする。 それがうまくいかないと、彼はそのやり方を少し調節しなければならない。 例えば、ガラガラが離れたところに置かれると、その子はガラガラを正しく知覚するために、まず最初に自分の視覚的活動を調節しなければならない。 次いで、自分とガラガラの距離に合わせて腕の動きを調節しながら、腕を伸ばさなければならない。 ガラガラをつかむ時には、指をその形にしなければならないし、ガラガラを持ち上げるときには、その重さに合わせて筋緊張を調節しなければならない。 ******************** テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← とても良くできる新年少児です。 今回は数独の続きです。 この日は少し眠たかったらしく、中盤まで調子が出ませんでした。 しかしそれを過ぎてからエンジンがかかり、結局最後の問題まで完答できました。 優秀なこの子は、常に三年くらい先取りができています。 この調子で、今後の応用問題もこなしてもらいたいです。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 目覚める知覚 PART 29 要約 本章では、行動と複雑な弁別刺激あるいは複雑な手がかりとの相互作用として知覚発達を理解する行動分析学の考え方について述べてきた。 空間を移動するために重要な知覚発達の2つの領域である奥行き知覚と対象の恒常性の知覚、とりわけ大きさの恒常性について検討した。 奥行き知覚の場合、弁別刺激は両眼が特定の点を凝視する事によってもたらされる両眼視手がかり、観察者の顔が動いたり外部の対象が動くことによってもたらされる動的手がかり、片方の目でも奥行きに応じた行動を制御する静的 (単眼視) 手がかりである。 後者の手がかりには、線遠近法と親しみのある大きさがある。 対象の恒常性とは、われわれが環境内を動き、対象の網膜像が変化しているにも関わらず、その対象に対して同じものとして行動する、という事実を意味している。 例えば、大きさの恒常性は、対象に近づいたり離れたりすると、その網膜像も大きくなったり小さくなったりしているが、それにも関わらず、その対象に対して同じ大きさのものとして行動する事を意味している。 本章では、乳児におけるこれらの知覚手がかりを特定して、発達心理学者が行った研究をいくつか引用した。 そして、その結果を行動分析学の立場から解釈した。 知覚行動を説明するために用いられる一つのプロセスとして知覚を記述する伝統的な立場や認知的立場とは対照的に、行動分析学の立場では、ある行動がオペラント強化随伴性と相互作用した結果、複合刺激の刺激性制御を受けるようになった行動 (例えば、這い這い、手伸ばし行動など) につけられた名称が、すなわち知覚であるとかんがえられる。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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