![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 行動分析学入門 1. はじめに ここ香川県では伝統的に、スポーツを推進しスポーツによる教育を重視する傾向が他県に比べて高くなっています。 しかし子供たちにとって一番大事にしないといけないのは、ご存知のとおり「勉強」です。 その勉強もスポーツと同様、旧態依然とした指導法しか行われていないのは、非常に嘆かわしい現状です。 スポーツの場においては、徐々にその指導が科学的根拠に基づくものとなってはいますが、それでもまだまだ認知心理学的アプローチが幅を利かせ、正しい指導が行われていません。 スポーツ界がそうなのですから、教育業界、教育現場、育児現場においてはなおさらその傾向は強く、保護者も含む指導者たちが日々指導法に悩み、自らを責め、子供達を責め、教師を責め、保護者を責め、時には子供たちの命を奪う日々が続いています。 行動分析学は、そうした認知心理学的アプローチとは間逆なラディカル(徹底的)な行動主義による科学的な指導で、そうした悩み、事件を未然に防ぎ、子供たちの命と権利を守ります。 同時に各指導者の負担を軽減し、子供たちに最小のコストで最大の利益を与える物です。 行動分析学を「正しく理解」し「正しく利用」することにより、指導者と生徒が最大の利益を享受できるよう切に願う次第です。 ※ このシリーズは4日間にわたって続きます。 運動発達を科学する PART 6 環境要因の役割を示す他の証拠は、観察された繰り返し運動の開始年齢とその種類に有意な個人差があるという事である。 このような個人差はそれぞれ個人の成熟の速さの違いによるということも考えられるが、それらはまた子どもそれぞれのオペラント随伴性の微妙な違いによるとも考えられる。 例えば、どのように行動が起こるかに関わらず、それが生み出す結果は後にその頻度が増加する原因であると考えられる。 接合強化を用いて、テレンと共同研究者は、「自発的」と記述した脚の動作がオペラント行動に「転換される」ことを明らかにした。 彼らの例では、実験者が強化的な結果を操作しているので、その結果自体ははっきりしている。 しかし、正常な律動的な繰り返し運動では、強化的な結果がそれほどはっきりしないこともある。 身体的動作に対する教化子が、動作それ自体によって生み出される感覚的なフィードバックである事もあり得る。 例えば、足と足をこすり合わせることによって、自己受容的フィードバックと感覚的フィードバックの両方が生み出され、足蹴りによって自己受容的フィードバックとしばしば視覚的なフィードバックが生み出され、表面を手で叩くことによって自己受容、感覚、おそらく視覚、そしてもちろん聴覚それぞれのフィードバックがもたらされる。 --------------------- 本だとなかなか読まないけど、ディスプレイなら読む・・・という方々には結構好評です。 少しずつお勉強していきましよう。 続きます・・・。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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