![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 火曜日の小学生の授業。 国語と算数だけ支援級に廻っている子です。 以前にも書きましたが、うちに来る前には家ではほとんど勉強せず、最初の授業の時はてんでダメな成績でした。 しかしそれから約8か月。 普段から3時間以上の勉強をし続け、算数に限っては、平均以上の成績を修められるようになりました。 そりゃ僕も必死で指導しましたよ。 徐々に厳しい課題を指示し、日々の勉強時間の記録もつけるよう言いました。 また、暗唱課題も与え、「覚える」ということを習慣付けました。 家では黙っていても勉強をするようになり、その行動傾向は、以前と比べ180度違ってきたようです。 この日、「頑張り続ければ、県立高校の中堅どころも夢じゃないかも。」とお母さんにお話ししました。 今まで将来に不安ばかりだったこの子が、自らの力で光を勝ち取ろうとしています。 今後もしっかり応援し続けていこうと思います。 運動発達を科学する PART 22 生態学的強化子・・・・つまり生得的好子や嫌子が、子どもの行動発達については不可欠なものであり、この概念こそが、乳児の行動発達をより明確に、科学的に説明します。 循環論に陥る発達心理学に依存せず、客観的事実による因果関係によって行動発達を説明すれば、わが子に対する育児も自信を持って行えます。 ではどうぞっ。 -------------------- 生態学的強化子 手でつまむことの発達に関する行動分析学的な解釈の良い例が、ビジューとベアー (1961) によって提示され、ビジューはその例を取り上げている。 彼は極めて幼い子どもの場合、小さい物を拾い上げるのに親指と他の指を向かい合わせてつまむといった。 個々の指の反応を通常示さないことを指摘している。 反対に、きわめて幼い子どもは手を開いたり閉じたりする時に、全部の指を伸ばしたり曲げたりする。 ビジュー (1979) は次のように述べている。 個々の指の反応が分化するためには、さまざまな強化随伴性が複数の指の動きに作用するのではなく、さまざまな強化随伴性が一本一本の指の動きに作用するような環境を必要とする。 ・・・・・・・テーブルの上にある一粒のエンドウ豆は、その環境の例である。 5本の指全部使って豆をすくって、手のひらに載せることはめったに成功しないし、それはかなりの時間と努力が必要となる。 しかし、親指と人差し指を使ったはさみ握りの動作でその豆を拾い上げるともっと頻繁に成功するし、そのほうがもっと簡単である。 ビジューは強化子は口の中にあるエンドウ豆と考えたが、強化子はエンドウ豆をつまみ、拾い上げることであるとする方がより妥当なように思われる。 この例は、生態学的強化 (ecological reinforcement) と呼ばれる強化のタイプを示している。 生態学的強化は、その行動によって生み出された刺激変化が、同じような状況でその行動の頻度を増加させる自動強化子の一種である。 行動行動分析家は他者の仲介を必要としないという通常の意味で「自動強化」(automatic reinforcement) という用語を用いている。 もっと限定して言えば、自動強化とは「行動の自然な結果が、行為者自身の身体か周囲の世界に作用することである。」(Vaughan & Michael 1982) これは、キャンディーのような実物や賞賛やトークンといったものを他者が与える必要が無く、強化の中でも重要なタイプである。 もちろん、行動分析理論の強みの一つは、強化子は先験的に定義されるのではなく、それに先行する行動への効果によって定義されるという事である。 生態学的強化子という概念は、行動の変化に関する行動分析理論にとって極めて重要である。 というのは、この概念は潜在的に効力を持つ強化子の範囲を拡大し、そして非社会的な環境との相互作用が広範で多様な行動をどのようにして十分に条件付ける (例えば、形成し、分化し、刺激性制御の下におく。) ことができるのかを示している。 本章では、生態学的強化子が乳児の運動行動の発達にとって、おそらく強化の根本的な源であるということを強調しておきたい。 -------------------- さて次回からは、徐々にまとめの文章になっていきます。 お楽しみに・・・・。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 今月発売されたプレイステーションVR。 周辺機器のくせに本体より高いなんて生意気な・・・・なんて思ってたら、かなりの優れものらしく、大人気だそうです。 ここ高松では、なんと僕の家のすぐ近所のGEOで発売とのことで、ちと偵察に行って来ました。 まっ、当然売り切れで、お店の人の話によると、発売日の前日19時から人が並び始め、結局並んだ人全員分はなかったとの事。 そこでネットでいろいろ調べていくと、なんと定価5万円弱の物が、高い所では10万円近くの値段で転売されていたのです。 あの、アマゾンでさえそれを許している為体。 何か、中国人が数多く転売している、なんてまことしやかなうわさも流れています。 次の発売は来月下旬。 「予約はできませんし、前日から並ばないと難しいかも・・・・。」とはGEOの店長さん。 僕も当然興味あるのですが、子供達にこれを体験させてあげたいという思いと、これを好子に行動制御できればな・・・なんて思っているのです。 お金持ちの方でもしご協力いただけるのでしたら、僕の来月の誕生日のプレゼントだと思って送りつけてくださいまし(笑) 運動発達を科学する PART 21 さて、あと一週間ほどでこの章は終了しそうです。 ちゃんと毎日読んでくださっている方もいるようです。 そうした方々により参考になるように、しっかり書いていきますね。 -------------------- ホワイト (1971) によれば、彼の研究結果はいくつかの視覚-運動発達の可塑性を証明している。 行動分析家はこのような研究結果に驚くことは無い。 行動分析家にとって「豊かな」環境とは、ある行動に対する潜在的な強化随伴性が豊富にある環境を意味する。 ホワイトの研究では、視覚に導かれて手を伸ばす乳児の行動に先行したり後続する形でより機能的な刺激を作り出すことによって、環境が「豊かに」された。 手の凝視についての結果を検討してみよう。 明らかに、乳児が自分の目の前で動いている自分自身の手の様子が、まさにその行動にとって機能的な刺激となっている。 この場合、動いている手の様子が、おそらく手を見る行動 (視覚的注意) だけでなく、手の動きそのものも強化している。 一方、統制群の乳児の豊かでない環境で、手の凝視がかなり早く頻繁に見られるようになったことは、それ以外の強化子がその場になかったことによって説明できるだろう。 実験群の乳児で手の凝視がそれほど頻繁に見られなかったのは、おそらく視覚的注意や手の動きに対する別の強化子があったことになる。 実験群の乳児は生後およそ72日頃にステービルのガラガラを叩くようになり、その後この動作の頻度は増大した。 叩く動作に随伴するガラガラの音は、おそらくこの行動にとって機能的な結果 (つまり正の強化子) となっていたと考えられる。 ホワイト (1971) は、子どもの瞬間瞬間の経験という点から発達のメカニズムを扱っていないという理由で、ピアジェ理論を批判している。 しかし、行動分析学はこの問題を克服している。 すなわち、行動分析学は、視覚的注意、手の凝視、最終的にはトップレベルの手伸ばしへと変化させる、瞬間瞬間の相互作用に関わる変数を明確にしようとする。 「(豊かにするという手続きによって) 近くのものを見たり触れたりすることが増加することは、結果的に協応プロセスを加速する」とホワイトが述べているのは、環境を「豊かにする」ことで強化随伴性が変わり、そのことによってこの加速がもたらされたことを意味している。 本書の立場から考えると、ホワイトがまとめた研究結果は、強化随伴性によってさまざまな形式の運動行動が選択され、成熟変数によってその限界となる範囲が設定されるという考えを支持している。 -------------------- 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← ついに300個金メダリストが現れました。 ![]() いつもの秀才年長児!! 副賞として3000円もゲットしました。 3000円は、先着3人までですので、あと二人のみです。 もちろん金メダルはまだまだありますので、金貨300枚目で金メダルをゲットできます。 この子の受賞の様子を見ていた他の子供達も俄然エンジンがかかったようで、その行動は明らかに金貨ゲットのために張り切っているようでした。 トークン経済システムによる行動制御は、子供達の行動を劇的に変化させ、長期間のこうしたアプローチにより、「人間性」「性格」と呼ばれるものまで大きく変えることができます。 大事なことは、良好な行動を能動的に生起させることです。 成績の良しあしもさることながら、社会性においても良好な行動が常に生起するような子供に育てるため、こうした方法を是非取り入れてみてくださいね。 運動発達を科学する PART 20 さぁこれからは、実際の実験結果の記述となります。 ごゆっくりどうぞ。 -------------------- 視覚に導かれた手伸ばしの発達について、経験が重要な役割を果たしていることがさまざまな証拠から示唆されるのは当然の事である。 その例として、ホワイト (1967) の有名な研究を検討してみよう。 その研究では19名の乳児を対象に ① 乳児の世話をする時間を毎日20分ずつ長くする。 ② 乳児を1日3回15分ずつうつ伏せにし、室内の活動が見えるようにベビーベッドの内側の布を取り除き、自分で動く量を増やす。 ③ 非常にコントラストのある色と形をしたステービルを吊るし、普通のシーツ類やベビーベッドの内布を明るい色彩に代え、視覚的な環境を変えることによって乳児の環境を「豊か」にした。 そして、視覚的注意、把握反応、手の凝視のような視覚-運動行動、身体の正面で両手を合わせる事、互いの指をいじること、胴体の回転を測定した。 ホワイト (1967) の研究で最も重要な結果は、トップレベルの手伸ばしが初めて出現する年齢の中央値が、統制群より実験群の方で45日早かったことである。 さらに、実験群ではいったんステービルやクッションを掴むという接触が可能になると、視覚的注意も統制群と比べて劇的に増加した。 ホワイトの研究で特に興味深い結果は、手の凝視の発達に関するものである。 「手の凝視」という用語は、乳児が自分の目の前で手を動かすという事実を記述するために使われている。 手の凝視は普通およそ生後84日で出現するが、ホワイトの統制群の乳児では生後50日より前に手の凝視が見られた。 -------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 土曜日。 この日は算数検定の日でした。 なので朝から満室状態で、結構な賑わいでした。 ![]() 少し調子の悪い子もいましたが、それ以外は多分ほぼ全員合格だろうと思います。 いつもの秀才年長児も、途中ではっぱかける場面はありましたが、ほぼ合格圏内だろうと思います。 年長児で3年生程度の9級を合格するのは、本当にすごい事だと思います。 今後小学校に上がる前までに、恐らく2回程度試験を実施することができると思いますが、それまでに何級までいけるかとても楽しみです。 できれば6年生程度の6級まで行ってほしいのですが・・・・・。 まぁ、こうした公式な検定において結果を残さず、年長で6年生までの算数をやったと言っても何の信ぴょう性もないですよね。 結局計算だけなら、6年生程度のものなら誰でもできるのですから。 大事なことは、それを「外部の第三者に認められるような結果をどこまで残せるか」、なのです。 口だけなら誰だって言えます。 とにかく結果を残すことこそが大事なのです。 運動発達を科学する PART 19 子どもの発達度は、すでに様々な実験や研究によって明らかになっています。 ただそれは、時間経過による発達度を統計的に集計し平均を述べているものであり、原因の追究ではありません。 大事なことは、初めぎこちなかった動きが、なぜ短期間に非常に洗練された動きになるのか、という結果でありプロセスであり、その根本原因です。 ここに行動発達の関数関係を発見することにより、処々の行動の発達を科学的に証明する事ができるようになります。 -------------------- 手を伸ばすことと握ることの行動分析 行動発達のほとんどの側面と同じく、手を伸ばすことと握ることも標準的な段階や系列にしたがって述べられてきた。 例えば、生後2ヶ月の乳児は前にある物を正確に叩く事ができても、握ろうとはしない。 5ヶ月までに、ホワイト (1971) が「トップレベルの手伸ばし」(top level reaching) と名づけたように、対象物に手を伸ばし、うまく握ることができるようになる。 ホワイトによれば、手を伸ばして握ることの最後の形は、一方の手を視野の外から対象物に向かってさっと上げる事である。 手が対象物に近づくと、「触れる事を予期して」手が開く。 さらにおよそ6ヶ月になる前に、乳児は例えば鏡に映った虚像の対象物をつかもうとする。(もちろん今日では、コンピュータによって、すべてのものがバーチャルリアリティーと言われる虚像環境の中で仮想物として作り出すことができる。) 読者はこのことを、ちょうど実物と同じように映った像が行動を喚起するオペラント刺激般化の一例と考えるかもしれない。 生後3ヶ月になると、乳児はおよそ40%の成功率で、手を伸ばして物に触れることができるだろう。 しかし、4ヶ月頃にはほとんど失敗しなくなる。(Bower, 1979) 手を伸ばし握る事の一般的な発達の進み方は、生後間もなくは両方とも未熟であるが、6ヶ月までに正確にしかも上手に手を伸ばし握ることができるようになるのが標準である。 このように、われわれは手を伸ばし握る事に関して乳児が何をするのか、いつするのかについては知っている。 しかしながら、もっと重要な科学的な問いは、手を伸ばし握ることがどのようにして初期の未熟な動きから発達し、わずか数ヶ月の間に非常に洗練され、分化し、協応した動きになるのかという問いである。 言い換えれば、手を伸ばし握ることの発達を決定するプロセスを、「子どもの瞬間瞬間の経験」という視点から理解する必要があるということである。(White, 1971) -------------------- 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 半年ほど通ってくれている2歳児。 ![]() ![]() この日の授業で、絵合わせをやっている時、たまたま2枚の絵を落としてしまいました。 ![]() 普通だと指導者が拾ったり、保護者が拾ったり、「拾って」などと指示をして拾わせるのでしょうが、僕はこの日、そのようなことはしませんでした。 なぜなら、この子はもう何度も自分で拾ってきていますし、拾える発達を遂げているからです。 また、「拾って」などと指示をするという事は結果として受動的行動となりますから、同様の場面ではその行動がなかなか生起し辛くなります。 逆に、拾ってあげると、「自分が拾わなくても良い環境」を作ってしまう事になり、自らが困難な状況を打開することはできません。 ですからこうした場合、下に降りて絵を取らざるを得ないような環境を作ってあげるのです。 それには時間をかけて待ってあげ、偶然を待ってあげるという事が重要になります。。 そしてちょっとでも「椅子から降りて拾う」という行動の一部が現れた瞬間、その行動を褒め、次の行動が生起し易くします。 こうすることにより、こちらが指示した受動的な行動ではなく、能動的に「絵を拾って取り組みを完成させる」という標的行動を制御することができました。 手間がかかるかもしれませんが、こうした指導や訓練が、結局自立した子供を育てる一番良い方法です。 いつもこうじゃなければいけない・・・という訳ではありませんが、こうした指導を増やすことにより、子供達は自主性を養い、自らが考え行動することができるようになります。 是非参考になさってくださいね。 こうして指導しました。 是非ご覧ください。 運動発達を科学する PART 17 具体的な乳児の行動発達への理解は、まさに行動の根本的理解をする上で非常に重要です。 具体的機能の理解は、不適切行動への正しい理解へとつながり、それを修正する際大きく役立ちます。 乳児をお持ちでないみなさんも、是非ご一読ください。 -------------------- 手の制御 運動発達の構造的なもう一つのカテゴリーは、手の制御である。 ここで「手の制御」という場合、物を操作するために使う腕と手の動きの分類体系のことを言っている。 人にとって腕や手や指の動きは重要なのであり、手の制御は全般的な身体の制御と区別して考える方がよい。 これが重要であることを示す一つの証拠は、大脳皮質の運動野において、身体と胴体の運動に関係する領域よりも、腕と手に関係する領域が大きいということである。 腕と手の動きについてはたくさんのことを述べることができるが、主に、手の制御に関する乳児期の運動の主要な発達指標である手を伸ばすことと握ることに関連する発達について見て行きたい。 しかし、まず最初に、腕と手それぞれの機能を理解しておくことが大切である。 キーオとサグデン (1985) は、腕と手の機能をいくつか記述している。 腕の機能は、 ① 手を支えること。 すなわち手で物を操作しやすいように腕があまり動かないようにすること。 ② 手を伸ばしたり握るために手の位置を定める事。 ③ 物を操作するときに手に力を入れたり調整する事。 である。 手の機能は、 ① 握ること。 すなわち物をつまみ上げたり掴んだりする事。 ② 操作する事。 すなわち親指と他の指を使って物を動かす事。 である。 もちろん、腕と手の動作のほとんどは両方が協応した動きであり、各々の動作はその時の課題によって分化していくだろう。 キーオとザグデンは姿勢と移動の制御について行ったように、初期の手の制御の発達を3つの主な発達期によって記述した。 以下では、特に、手を伸ばすことと握ることに関連する最初の2つだけを検討したい。 発達期の最初のものは、物を掴む、持つ、いじる、放すことに関係した手の動作である。 2番目は、手の空間的な位置をより正確にするような腕の動作の変化である。 最初の発達期は生後3,4ヶ月に始まり、その頃には立方体をつまむ事ができるようになり、さらに生後1年の間に3つの主要な握り方を獲得していく。 キーオとサグデンによれば、最初の握り方は不器用に手を伸ばし、親指が向かい合っていないものの、物に手を伸ばして握ることに初めて成功する事である。 次の「発達指標の獲得」は生後5、6ヶ月で、同じ立方体をこの時期には親指を向かい合わせてつまみ上げる事ができる。 主要な獲得の最後は生後8~10ヶ月に見られ、その頃には乳児は親指と他の1本の指で小さなもの (例えば干しぶどう) をつまむという、「指先つまみ (neat pincer grasp) 」が可能になる。 第2の主な発達期は生後2、3ヶ月頃に始まり、乳児は自分の目の前で手を動かす、いわゆる「手の凝視 (hand regard) 」をするようになり、視覚に導かれて手を伸ばすことができるようになる。 生後3、4ヶ月になると、乳児は意外なことではないが、物に手を伸ばし、触れることができる。 そのやり方は最初はいくらか不器用である。 生後6ヶ月までに、乳児は手の位置を正確にとることができるようになり、その後の発達は、これらのスキルが徐々に様々な状況で生ずるようになる事である。 -------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 今年3月から通ってくれている3歳前の女の子。 今は年少児の取り組みが終わろうとしています。 ![]() ![]() ![]() ![]() 今回の取り組みは評価の取り組みなのですが、全てが年少児と同じにできるわけではありません。 この子ができる事から始め、徐々に難易度を上げ、結局年少児と同じことができるようにしました。 この頃から小学校低学年までの訓練は、言わば強力な「点」を作る作業です。 その点を「線」で徐々に結び付けていくのが小学校中学年からの作業となります。 そして正しく美しい形にするため、小学校高学年からの訓練があるのです。 しかしこの形も、実はそれ以降の勉強のための「点」作りの作業にすぎないです。 ただ、幼児期の「点」作成の正しい訓練がなされないと、大きくなってからの美しい形づくりはできないので、将来を見据えたうえでの幼児期の正しい「点」作りの作業は絶対欠かせません。 「点」作りの作業非常に単調で大変な作業です。 しかしこの訓練こそが、子供の将来を決定づけると言っても過言ではない大事な訓練です。 この時期にしっかりコストをかけられた人こそが、いわゆる「勝ち組」になる可能性が高くなりますので、手間暇かけてしっかり訓練してくださいね。 運動発達を科学する PART 17 対象知覚 われわれが環境内を動いて対象を見ると、対象の網膜像はそのたびに変化する。(Banks & Salapatek, 1983) したがって、こうした網膜像の連続的な変化は、対象を正確に認識し同定する上で当然ながら問題となる。 特に、行動が最初に静止した対象に条件付けられている場合に問題となる。 キーオとサグデン (1985) は対象知覚、特に対象の恒常性 (object constancy) の重要性について、以下のように述べている。 ==================== 新生児は対象を物としてみるが、それらの間にある空間はそれとして見ない。 すなわち、新生児が目に映るものからある対象を抽出するのは空間によってではなく、彼ら自身の視覚的注意によるのである。 ある対象が既知のものとなると、どの角度から見ても、その対象として認識されるようになる。 この時点でその対象は恒常性を持つと言えるが、それは網膜像が変化しているにもかかわらず、その対象の形は同じであると見なされているからである。 もし、われわれが視野にある静止した対象に近づいていくと、形は同じで、大きさも同じで、場所も同じままであるにも関わらず、網膜像は少しずつ大きくなり、網膜上の位置も変化しているはずである。 ==================== 対象は「物として」子どもの行動を適切に制御するようになるが、対象間の空間はどうしてそうならないのだろうか? 対象知覚という場合、対象の恒常性の全てのクラスが含まれるが、ここでは知覚される大きさの恒常性についての議論だけを取り上げたい。 --------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 戸塚ヨットスクールが、幼児教育と称して子供達に体罰を与えているという記事を見つけました。 ←リンクしてありますので是非ご覧ください。 この中には動画も埋め込まれていますが、このようなものは全く「幼児教育」ではありません。 もちろん指導上の「叱り」は必要で、有効にそれを使わなくてはいけません。 それ以上に、行動原理と強化原理を学んだ上で計画的にそれは行われなくてはいけませんし、「褒める」タイミング間違わず、様々な手法で指導はすべきなのです。 体罰や叱責のみで、ましてや3歳の子供を海に放り込んだところで、それは何の教育でもありません。 戸塚ヨットスクールで死亡事件が起こったのは二回。 未だ行方不明者は二人。 これにより戸塚氏は逮捕され収監されました。 そんな経験も彼には何の反省材料にはなっていなかったようです。 体罰で教育できるなど単なる主義主張に過ぎず、何の科学的根拠もありません。 一刻も早くこうした施設は閉館させるべきだと思いました。 運動発達を科学する PART 16 行動分析家は、動くことによってもたらされる次のような結果も指摘するかもしれない。 つまり、動くことによって養育者を含め離れたところにある対象を見たり触ったりする事、あるいは幼児が動くことに対して養育者ががそれに合わせて言葉かけをするようなことである。(例えば、West & Rheingold, 1978) 例えば、グスタフソン (Gustafson, 1984) は、乳児を歩行器を使って自力で移動させることによって、見たり、物を操作したり、直接間接の社会的行動といった行動の生起にどのような効果が見られるかを調べた。 その結果、自力で移動できない乳児と比較して、歩行器を使った乳児では、物の操作を除いて全ての行動で優位な増加が示された。 いったん歩行器に入れられると、乳児はすぐ目の前にあるものよりも、その部屋にあるさまざまな目立つものを見ることが多くなった。 また、物を操作する事に統計的に優位な差はなかったにも関わらず、乳児は遠くにあるものを操作する事のほうが時間的に長かった。 グスタフソン (1984) らよれば、「移動する能力によって、特定の行動能力とその実行が生み出され、そのことによって乳児の社会的環境や非社会的環境からの特定のタイプのフィードバックが生じる確率が変化すると思われる。」。 移動の効果についてのこれらの研究は、移動行動はその行動を強める機能を持つような種々の結果を生み出し、また自力移動によって他の行動 (例えば、見る事、物の操作、直接的な社会行動) が生じたり、それらの行動によってある結果が生み出される機会がもたらされるという示唆を支持している様に思われる。 これらの研究は、社会的な先行事象や結果事象が運動行動の発達に大きな役割を果たしていることも示唆している。 乳児は他の人が歩き、その結果動き回ったり物を手に入れるのを見る。 また、乳児期の早い時期には、乳児はほんのちょっと動いただけでも、それに伴って大きな注目を受ける。 このように、動くことによって視覚刺激が変化したり、物に近づいたりできるだけでなく、養育者との相互作用も増す。 これらの結果は全て、そうした接触をもたらす歩行に関連した行動を強化する。 これはすでに述べたように、テレン (1979) の言う目的志向性である。 オペラント分析は、もし目的 (強化子) が取り去られたら、行動は「発達」しないことを示唆している。 発達心理学者は常に、乳児の発達に膨大な数の類似点や規則性があることを説明しようとする。 運動行動の発達も例外ではなく、乳児個々の発達が極めて類似している。 もちろん、この類似性の一つの理由は、人が遺伝子を共有するということである。 しかし、人の行動の類似性はもっと間接的な遺伝変数によって説明されるかもしれない。 例えば、人は共通の身体構造を有することによって、バランスをとって動くことにかえって非常に多くのやり方があるといえる。 歩き方に見られる個人差はわずかな構造上の違いを反映しているかもしれないが、条件付けの歴史の違いもまたそれに反映しているかもしれない。 これらの変数は微妙で歴史的なものであり、それらを同定する事は難しい。 -------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 昨日のオンライン授業では、「重なり」をやってみました。 年中さんのこのお子さんは、語彙が豊富で覚えも早いので、良い反応を次々してくれました。 ただ、子どもの語彙について覚えておくべきことは、発せられる言葉に含まれるべき行動や現象が、必ずしもそこに含まれているとは限らない、という事です。 つまり、使っているから、またはこちらが話していて反応が良いからといって、必ずしもその言葉を理解しているとは限らない、という事です。 例えば「重なる」などにしてもそうです。 あらゆる場面において、「重なる」という言葉に対して全て適切な反応が示せるかどうかはわかりません。 僕たちは経験上、さまざまな「重ねる」という行動のバリエーションが豊富で、「重なる」という状態が正常に拡張するので、さまざまな「重なり」という刺激に対し行動を生起させる事ができます。 しかし子どもたちは、そうした言葉に含まれる行動が非常に限定されているので、自らが強化してきた行動に対しては正常に反応できても、それ以外の刺激に対しては正常に反応できません。 つまり一つの言葉に含まれる行動が少ないので、わかっている時もあるし、わからない時もある、という事なのです。 親はどうしても、何かの場合に正常な行動を子どもが示してくれると、同じ言葉の範疇ならば全て理解しているであろう、という予測の下会話をしたり指示をしたりします。 それはいわゆる親の「偏見」となります。 この「偏見」が、実は子どもの利益を大いに阻害する原因の一つなのです。 ですからあらゆる場合を想定し、経験の少ない小さな子どもであればあるほど、常に「わかっていないかもしれない」という前提で会話をしてあげてください。 そしてもしうまく会話が成立したり、ちゃんと指示に従えたりした時には直後に褒めなどの「好子」を与えてください。 そうする事によって子ども達は、少しずつ言葉に対して少しずつそれに適応した行動を増やす事ができます。 さぁ、今日からしっかりやっていきましょう。 運動発達を科学する PART 16 乳児の移動手段の獲得は当然成熟度に依存してはいますが、その動作の喚起や習熟は、環境との相互関係において作られる行動の連続体です。 また行動は内的事象によって起こるのではなく、強化される事によって習熟された行動が、環境によって喚起され、また学習されるという環境と行動の相互関係によって起こります。 そうしたことを踏まえ、このシリーズをお楽しみください。 ---------------------- 移動の制御の行動分析 移動スキルの発達に関する行動分析学の見解は、成熟要因 (例えば、筋肉の量的増大、骨格がしっかりすること、身体のプロポーションの変化) を考慮に入れた上で、移動はオペラント行動であるというものである。 ビジュー (1979) が述べているように、「運動の発達は、生物学的構造の成熟と、それによって可能になる行動の先行刺激や後続刺激との相互作用にその源がある。」。 この考え方は、遺伝は重要ではないと言っているのではない。 オペラント条件付けの能力そのものは、遺伝的に受け継いだものである。 オペラント条件付けの能力に種によって差があるのは、遺伝による。 例えば、人の乳児では視覚刺激の変化や、外的環境に関連した動作、物をうまく操作する事などは、すべて無条件性強化子として機能する可能性が高い。 これらのことは、移動行動の発達についてのにある議論に関係している。 例えば、テレン (1979) は、生後1年間に「動きたいという意図的な動機付けや目的指向的な動機付けが育つ」と言っている。 彼女はさらに、「乳児は・・・・移動に脚を使う運動能力を身につけるずっと以前から、目標を達成するために前進したいという動機付けを持っているように見える。」と述べている。(1979) これらの強化子の強さを決定し、適切な移動行動を喚起する動機付け変数を同定するのは、ある場合にはかなりはっきりしていることもあるが、一般には難しいことが多い。 ビジュー (1979) は、硬く鋭い角のあるおもちゃの上に寝ている乳児の例を挙げている。 そのおもちゃによって作り出される刺激は、一つの確立操作として機能する。 つまり、その刺激の除去を (負の) 強化子として確立し、以前同じような嫌悪刺激を軽減したり除去したりできたいろいろな行動を喚起するのである。 先に述べたキーオとサグデン (1985) が指摘している歩行とその動作上のさまざまな難しい課題については、バランスが悪くなったときに転倒するするような動作と、上手に歩きバランスも良い動作には常に相互作用があると言える。 行動分析理論では、未熟でぎこちない歩行が十分に発達したなめらかな歩行へと変化するという行動の分化を説明するために、こうしたとらえがたい形の強化的結果や弱化的結果、すなわち自動的な結果を指摘することになる。 -------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 僕の今までの生徒さんの中には、難病を抱えている子も少なくありませんでした。 クラインフェルター症候群をはじめ、ダウン症、世界でも数例しか無い病気の子などです。 小児麻痺のお子さんは、残念ながら授業をする事はできませんでしたが、お母さんとお話しし、1時間だけ授業をさせていただきました。 僕の息子も先天性の腸の奇形という病気を抱えて生を受け、誕生の翌日には大きな手術を経験しています。 なのでそうした経験の無い人たちに比べ、若干そうした子どもを持つ親の気持ちが経験しているが故に理解できる、というのが僕の特徴かもしれません。 ただ基本的に教育は、名人芸によってなされるものではなく、同品質に近い教育がどこでも行われなければいけません。 しかしそれは理想なのであって、現実には非常に厳しいものがあります。 ただ理想は理想ではありますが、それを実現させる努力は必要です。 そのために必要なものは、「行動分析学理論」です。 この理論を学べば、それまで経験を元にしか得られなかった技術や手法が、それ無しで得られることができます。 なぜなら、行動の原理は普遍なので、基礎的理論を学びそれに沿った訓練やアプローチをすれば、間違いの無い教育や育児が行えるのです。 また行動分析学に基づく科学思想は、偏見を持たない指導を教えてくれます。 何かを信じないとご利益が無い、などという宗教的な排他性を持った指導ではなく、ボールを投げたら地面に落ちる、などという科学的理論と同様な指導は、僕たちを納得させるに十分な効果を生み出します。 もちろんそれで全ての問題が解決する訳ではありませんが、少なくとも従来の科学的理論を伴わない指導法よりも格段に有効な指導が行えます。 育児教育研究会では、少しずつやさしくその指導法をみなさんに学んでいただきたいと考えています。 オンライン授業では、ウェブカメラを使って1対1の授業を行います。 また教室での授業では、あらゆる可能性を排除せず、それに対応した臨機応変な授業で子どもたちの能動的な行動を誘発させ、その手法を全て保護者の皆様にご紹介しています。 是非一度「問い合わせフォーム」からお問い合わせください。 体験授業や授業料などの詳細をお知らせいたします。 何卒よろしくお願いします。 ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ 運動発達を科学する PART 15 各段階の行動の発達は、行動分析家によって精密に観察され、その行動の因果関係も科学的に論じられています。 これらの段階は、発達心理学者らによっても当然研究されていますので、その研究結果は大いに参考とされるべきだと思います。 しかし行動分析学と発達心理学で明らかに違うのは、その各段階の行動の発達の生起要因を環境との相互関係で述べている点です。 機能が成熟したとしても、その機能を誘発し発達させるべき環境 (刺激) が無いと、その機能は発達しません。 またその機能を有したとき、その行動の生起要因を、発達心理学者らは皮膚の内側に求めます。 これにより、常に発達心理学の発達理論は循環し、客観的事実に基づいた科学性を失ってしまいます。 行動分析学は「科学」の定義に基づいた、論理的な説明で発達を解き明かします。 -------------------- 腹這いと膝這い 前歩行の段階は、腹這いと膝這いで完了する。 腹這いは通常生後6ヶ月までに生じ、「脚で押しながら、身体を前に移動するために腕を使う。」(Keogh & Sugden , 1989)。 もちろん、全ての乳児が腹這いをするわけではないし、同じ仕方で腹這いするとは限らない。 例えば、時には腕だけを使ったり、時には足だけを使ったりする。 これらの形式は異なったも全てに共通していることは、乳児がうつ伏せの姿勢で、腹部と胸が床に触れているか、わずかに浮いた状態にあることである。 膝這いは通常腹這いから発展するが、「手と膝をついた姿勢 (すなわち四つん這い状態) で脚と腕を交互に動かす。」(Gallahue, 1989)。 歩行 歩行は乳児にとって本当の意味での移動性を表すものである。 しかしながら、それは自然に出現するものではない。 この発達は乳児がつかまり立ちをする時に始まり、支え無しの歩行で終わる。 つかまり立ちができた後、何かを支えにしながら歩くようになる。 それから間もなくして独力での歩行が始まる。 ガラヒューは次のように述べている。 「乳児が初めて独力で歩く時の特徴は、・・・・・足の裏が床にしっかりとつき、外股で膝が少し曲がっていることである。 このような初期の歩行の動作は調和が取れてないし、なめらかでもない。 不規則で、たどたどしく、腕も振っていない。 事実、初期の歩行の動作は、小児期早期の十分発達した歩行パターンと随分違っている。」 この引用には、独立歩行はその初期の歩き方が変容し、洗練され、やがて最終的に十分発達した歩き方になることが示されている。 この発達には動作上困難な課題の解決が必要であり、その多くは歩行動作それ自体によって作り出されるものである。 キーオとサグデン (1985) は次のように述べている。 「立位の姿勢は四つん這いやうつ伏せの姿勢よりも重心が高く、支持基盤も狭く、安定性にかける。 その上、前進運動を起こすためには、重心を支持基盤の外に動かさなければならない。 運動の安定性は、前進運動への抵抗を克服するか最小限にするように速く動かすことによって保持されなければならない。 前進運動への抵抗を減らすために足取りはさらに直線的になり、そしてそのことによって支持基盤がさらに狭くなる。 脚の動きは断続的ではなく連続していなければならないし、腕、胴体、頭部の連続した動きや姿勢が協応していなければならない。 歩行者は、下り坂の濡れた歩道を歩くときのように物理的な条件にも合わせなければならないし、環境の条件に応じて止まったり方向を変えるように準備しておかなければならない。 歩行は、2,3歳までに自動的で柔軟な運動スキルとなり、一人ひとりが他者と比べてその人とわかるような歩き方をするようになる。」 -------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 今日はモデリング訓練をご紹介しますね。 これは障がい児のみならず、幼児やその他の子ども達にも利用できます。 例えば、幼稚園になかなか行こうとしてくれない子の場合です。 まず、バスのおもちゃ、人形二体他を用意します。 これはつまり、事前に幼稚園に行くシュミレーションをするのです。 この際、家や道すがらの風景として、木や花を用意すると余計いいです。 そして、自分の人形を選ばせ、お母さんも人形を取ります。 そしてお家での準備から始まり、バスに乗るまでの行程を順番にお話ししながら人形を動かします。 この時、信号で止まって横断歩道を渡る際のルールをそこで教えたり、そこまで行く道すがらを楽しく演出します。 この際大事なことは、お人形さんごっことして遊ぶ事です。 そしてうまく人形を動かせたり、会話等が成立したりしたら、必ず付加的好子 (笑顔、褒め、ちっちゃなチョコなど) でその行動を強化することを忘れないでくださいd(^∇゚*)ネッ。 これを何日か繰り返しながら、バスに乗るまでの行程を学習させます。 そして忘れず、シュミレーション通りの行動を、実際にもやってみます。 もし最終的にバス乗り場に行けなくても、その行程を徐々に強化 (分化強化) していき、最終的に幼稚園バスに乗れるようにします。 バスに乗った際のシュミレーションもしておいた方がいい時もあります。 こうした訓練は、トイレトレーニングなど、その他の行動を確実に行わせるために非常に有効な訓練方法です。 問題行動のあるお子さんには、是非一度試してみてくださいね。 運動発達を科学する PART 14 移動の制御 移動の制御ができるようになる前に姿勢の制御が必要であることを述べたが、発達のある時期を過ぎると、この2つを区別する事が難しくなることも指摘した。 乳児が初めて移動可能になる時期は通常生後6ヶ月頃だが、姿勢と移動の制御はそれ以前に相互に依存するようになる。 ガラヒュー (1989) によれば、「空間内での乳児の動作は、重力に対抗する能力が現れることに依存する。 移動が安定性と無関係に発達する事は無く、安定性に強く依存している。」。 移動の制御の始まりは生後1ヶ月までさかのぼることができるが、その頃乳児は横向きから仰向けの姿勢へ変わることができる。 キーオとサグデンは (1985) 、初期の移動の発達を次のような2つの一般的な発達に区別している。 1. 前歩行 (prewalking) これは腹這いや膝這いで完了する。 2. 歩行 (walking) これは支えや援助なしに歩くことで完了する。 前歩行 姿勢の制御の場合と同じく、移動の最初の兆候はある種の姿勢反射、特に、腹這い反射、原初的な歩行反射、スイミング反射に最も顕著に見られる。 すでに述べたように、研究者の中には、これらの反射が実際の移動に必要な前兆であるとか、少なくとも後で現れる移動の制御に機能的に関係していると信じている人達もいる。 移動の制御 (すなわち移動性) の最初の主要な兆候は、生後6ヶ月頃に乳児が仰向けからうつ伏せになり、そしてまた仰向けに寝返りする事である。 それ以前は、仰向けの状態で手足をさかんに動かす (律動的な繰り返し運動) ことはあっても、うつ伏せの状態になる事ができるまでは、本当の意味での移動性はまだ現れていない。 生後1ヶ月から2ヶ月で、乳児は横向きに寝かせると仰向けになる事ができ、4ヶ月頃までに「移動の前兆として」仰向けから横向きになる事ができる。(Keogh & Sugden,1985) -------------------- 更に続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 事故による脳ヘのダメージから、四肢が不自由で言葉もなかなか出てこない方への授業がありました。 他のリハビリでも字の練習とかはしてきたらしいのですが、鉛筆を長時間持ち続けてくれなくて、未だに「ひらがな」がうまく書けません。 そこで今回、先日買ってきたペンタブレットを使い、文字の練習をしてもらいました。 小学生用の言葉の練習ソフトの中の、「ひらがな練習」をしてもらったのです。 このソフトは、見本の字の上をなぞって書くと点数が出てくる、というすぐれものです。 それまでなかなか能動的に字の練習をしてくれなかったこの人が、ちゃんとやってくれるかなぁ、と少々心配ではあったのですが、とりあえずトライしてもらいました。 すると・・・・ やり方を教えてから30分間、ペンを手放すことなく、ずっと取り組み続けてくれたのです。 また、鉛筆ではなかなかできなかった、「はね」や「とめ」、また「あ」や「め」などの曲線部分も見事に書いてくれたのです。 これに僕もお母さんもびっくり。 ほぼ95点以上の点数が出ました。 またもう一つ非常に驚いたのは、休憩明けのことです。 彼女がトイレから帰り席についた時、僕がトイレに行き、しばらくして帰りました。 するとお母さんが、「先生見てください。 あの子が自分からペン持って始めてるんです。」と興奮気味に話しかけてくれました。 見てみると、なるほど自分でペンを持って始めています。 こんなことは今まで全くありませんでした。 常にこちらがきっかけを作ってあげないと行動を起こさなかったのですが、今日は能動的行動が顕著に見えました。 これは本当に大きな出来事でした。(その後50分間、ペンを手放さず取り組んでくれました。) 障がい者教育の大事なことは、根治のみに目を向けた訓練ではなく、その子ができることを、できる方法でドンドンさせてあげる、という事なのです。 つまりなるべく短時間に、障がい者の利益につながる教育が大事なのです。 そのためには、さまざまな可能性を考え、ありとあらゆる方法を試すということが大事です。 つまり、独立変数をいかに多くのバリエーションで変化させることができるか、ということが重要なのです。 今日は新たな発見で、大きな進歩がありました。 本当にうれしく、お母さん共々大喜びなひと時でした。 運動発達を科学する PART 12 さて今回は問題提起となりますが、乳児の行動を具体的に分析するこの章は、他の行動を分析する際の大きな基礎的知識となります。 一緒に勉強していきましょうね。 -------------------- 姿勢の安定における変化をさらに理解するために、キーオとサグデン (1985) は、姿勢の制御ができるようになる前に解決されなければならないとされる、それぞれ互いに依存した3つの動作課題の観点からこの発達を特徴付けている。 すなわち、 1. 重力に抗して一定の安定した姿勢を保持する事。 2. 姿勢を変えたり、新しい姿勢をとること。 3. 動きながら平衡を維持する事 である。 これらの課題は、最初は、いくつかの姿勢反射の存在によって解決されている。 その理由は、そうした反射は後で制御されるようになる姿勢動作とよく似ているからであると言われている。 例えば、重力に抗して一定の姿勢を保持する課題は、乳児期早期には、迷路性立ち直り反射と引き起こし反射によって部分的に解決されている。 姿勢を変えたり、新しい姿勢をとると課題は、頸と身体の立ち直り反射によって部分的に解決されている。 そして、動きながら平衡を維持する課題は、原初的な歩行反射とスイミング反射によって部分的に解決されている。 これらの3つの課題は、最終的には、発達心理学者が「随意的」な姿勢制御と呼ぶものの出現によって解決される。 随意的な制御は十分に成熟した神経系と筋肉骨格系が前提になるが、その制御の出現は関連する行動が環境にもたらす効果にも大きく依存する。 筆者の見解では、「随意」行動は実際にはオペラント行動である。 運動行動の発達における重要な問いの一つは、その行動の起源に関するものである。 それは、関連する姿勢反射や移動反射、あるいは律動的な繰り返し運動から発展するのだろうか? すなわち、それらに共通した機能的特徴があるのだろうか? それとも機能的にも発達的にも別物なのだろうか? ------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 今年2月以降に入会してくれた生徒達。 ようやくその成長ぶりが徐々にですが現れてくるようになりました。 当然個体差はありますから、目に見えて行動が変わってきた子もいればそうでない子もいます。 中でも、1年生の男の子は正直厳しいものがありました。 その子も実は、徐々にですがその行動に変化が表れてきたのです。 それまでは、さっき言われたことも忘れ、正確に他者の指示に反応することができませんでした。 しかしここ最近は、ボーッとする時間も減り、僕の指示に素早くしかも正確に反応できるようになってきたのです。 この出来事は、かなり大きなステップです。 そこで僕は良いタイミングだと思い、その子に自宅学習用の計算プリントを結構な量出してみました。 これは算数がではきるようになるための、単純作業用の学習プリントです。 そもそも算数は、ある程度の速さで正確に計算してしまわなければ成績は上がりません。 そのため、単純計算を繰り返すことにより、足し算引き算がまるで掛け算でもやるように、そのパターンを覚えさせるようにしたのです。 これは恐らく公立小学校でもやっていることでしょうが、みんな一斉にこれをやったとしても成果は上がりません。 やはりこれができるようになる準備が必要なのです。 これまでの約半年間の訓練で、この子は恐らくその素地ができた来たのだと思います。 これでやっとスタートラインに立てると思います。 さぁ、これからが本当の勝負になります。 少し厳しい指導が続くかもしれませんが、将来の成績のため、しっかり頑張ってほしいものです。 運動発達を科学する PART 11 新たな章に突入です。 より一層行動発達について学んでみてくださいね。 -------------------- 運動発達の構造的カテゴリー 研究者は、垂直姿勢の保持、環境内の移動、手を伸ばしたり握ることに関する行動の協応が増すことに基づいて、発達運動を分類してきた。 研究者は環境内でこうした行動の協応が増す事を表すために、「制御」という用語を用いてきた。 しかしながら、行動分析家にとって「制御」という用語は、単に運動行動の刺激性制御におけるオペラント条件付け (成熟要因と組み合わさって) の累積効果を意味しているに過ぎない。 この節では、以下、身体の制御と手の制御の2つの項に分けている。 身体の制御では姿勢と移動行動の変化について述べ、手の制御では手を伸ばすことと握ることの変化について述べる。 身体の制御 姿勢の制御 姿勢の制御は、「運動の安定性を保持しながら、同時に連続的な変化を生み出す。」ことができるもの、と言うことができる。 全般的な身体の姿勢は他の動作の制御が可能になる前に制御されなければならないので、姿勢の制御は移動の制御とは別に検討する方がよい。 ガラヒュー (Gallahue 1989) が述べているように、「乳児は直立姿勢を獲得し維持しようとする際に、重力に抗して絶え間ない努力を余儀なくされる。」。 キーオとサグデンは、頭部の刺激、座る、立つという3つの発達領域で、初期の姿勢の制御の発達を記述している。 全般的な発達として、頭部から尾部へ進むと言う発達の原理を表していることに注目して欲しい。 最初の全般的に発達 (およそ生後1~3ヶ月) では、うつ伏せで瞬間的に頭を持ち上げることができる状態から、他者に抱かれている間頭部を垂直に安定させておけるようになり、頭部の制御が徐々に増していく。 第二段階の発達 (およそ生後3~7ヶ月) では、わずかの支持があれば頭部を安定させて座位が取れる状態から、仰向けやうつ伏せの位置から座れるようになり、座位での垂直な姿勢を獲得し維持することができるようになる。 第三段階の発達 (およそ生後5ヶ月~11ヶ月) では、支えられて立っている状態から、つかまって立ち、やがて一人で立てるようになり、立位を獲得し維持する事ができる。 生後1年が過ぎ、移動動作が乳児の行動レパートリーで優勢になると、姿勢の制御はあらゆる動作と固く結びつき、姿勢の制御における変化を同定するのはずっと難しくなる。 キーオとザグデン (1985) は次のように説明している 「すべての動作の制御は、その動作をしている間の姿勢の制御が前提となる。 生後2年目の終わり頃の赤ちゃんは、速く歩いたり、つかえながら走ったり、いろいろな座り方や歩き方に関心を示し、原初的な形ではあるが投げたり蹴ったりすることができる。 これらはいずれも姿勢の制御が進歩したことを示している。」 -------------------- 続きます・・・。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← さぁ、続々とメダル獲得者が現れ始めました。 ![]() 3歳になったばかりのこの子もその一人です。(この子は100km以上離れた所から毎週通ってくれています。) 九九や暗唱課題もさることながら、日々の勉強やお手伝いもしっかりできています。 前述しましたが、この子は九九をしっかり覚えているので、今後は早急に四則計算を完全制覇させようと思っています。 またこの子は、線は細いですが非常に優秀で、第二の秀才年長児候補者の一人です。 今後どこまで伸びるかわかりませんが、秀才年長児と同様、指導要領での学年を4年以上先できるような子供に育てていきたいです。 この日のこの子のお母さんが、帰り際こんな事をおっしゃっていました。 「ここに来るまでは、子供に何をしてあげればいいのかわかりませんでした。 今では明確な理論や方法や目標で、毎日しっかり育児できています。」と笑顔でおっしゃってくれました。 みなさんもHOW to・・・・ばかりで成果を挙げられず悩んでばかりじゃなく、一度うちの体験授業だけでも受けてみてください。 必ず目から鱗の何かを得られますよ。 運動発達を科学する PART 10 さぁ、具体的な記述に入ってきました。 覚えるつもりで読んでいきましょう。 -------------------- 姿勢反射 ------------------------------------------- 反射 出現 消失 ------------------------------------------- 迷路性立ち直り反射 2ヶ月 1歳 引き起こし反射 3ヶ月 1歳 パラシュート反射と支え反射 4ヶ月 1歳 頸と身体の立ち直り反射 2ヶ月 6ヶ月 腹這い反射 誕生時 3ヶ月 歩行反射 誕生時 4ヶ月 スイミング反射 誕生時 4ヶ月 ------------------------------------------- 表は、姿勢反射の開始と消失の年齢を示している。 姿勢反射には迷路立ち直り反射 (labyrinthine righting reflex) 、引き起こし反射 (pull-up reflex) 、パラシュート反射 (parachute reflex) と支え反射 (propping reflex)、頸と身体の立ち直り反射 (neck and body righting reflex)、腹這い反射 (crawling reflex) 、原始的な歩行反射 (stepping reflex) 、スイミング反射 (swimming reflex) がある。(Gallahue 1989) 迷路性立ち直り反射 乳児を前方や後方あるいは側面に傾けると (S) 、頭は胴が動くのと反対の方向に動く (R)。 この反射は頭と身体の垂直姿勢を保持するために重要である。 引き起こし反射 垂直の姿勢から乳児の片手か両手を持って、前方または後方に傾けると (S)、腕は垂直の位置を保持するように屈曲する (R)。 パラシュート反射と支え反射 「移動させられる力に対する四肢の防御反応」(R) であり、「突然動かされる力が働いたり、バランスを保持できなくなった時 (S) に生じる。」(Gallahue 1989)。 例えば、前方へのパラシュート反射では、垂直に抱きかかえた乳児を地面に向けて傾けると (S)、(あたかも落下を予想したように) 腕の伸展 (R) が誘発される。 下向きのパラシュート反射では、垂直に抱きかかえた乳児を急に落下させると (S)、四肢の伸展と緊張 (R) が誘発される。 支え反射では、座位の乳児のバランスをくずすと (S)、腕の伸展 (R) が誘発される。 頸の立ち直り反射 乳児をうつ伏せの状態で頭を一方の側へ回すと (S)、身体全体が同じ方向へ回転してしまう (R)。 身体の立ち直り反射 乳児が横向きに寝ている状態で、一方の側へ身体を回転させると (S)、頭も同じ方向に回転する (R)。 腹這い反射うつ伏せの状態で一方の足の裏へ圧力を加えると (S)、上肢と下肢を使って這う動き (R) が誘発される。 原始的な歩行反射 乳児を直立させたまま前方へ傾けると (S)、脚で歩行する動き (R) が誘発される スイミング反射 乳児が水の上か水中でうつ伏せの状態におかれると (S)、「律動的な・・・・・・手と脚を使って泳ぐような動作」(R) が誘発される。(Gallahue) 以下で見ていくように、これらの反射姿勢は、後で現れる姿勢や移動の制御の特徴である行動的関係と構造的に類似している。 -------------------- 次回からも、より一層専門的になっていきます。 がんばって読んでいきましょう。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 昨日の夕方の小学生の授業。 この子は国語に難があり、支援級に廻っています。 算数は普通なのですが、国語が圧倒的にできないのです。 その子が、「暗唱の課題覚えました。」と言ってきたので聞いてみました。 すると、枕草子の暗唱がちゃんとできたので、次の課題として平家物語を指示しました。 僕はまさかこんなに早くこの子が暗唱できると思っていなかったので、非常に驚くと同時にとても嬉しかったです。 帰り際にお母さんが、「ここに3月に来るまでは、ちょっと覚えさせようと思っても何も覚えられず、ボーッとしているばかりでした。 勉強も自宅であまりすることもなく困っていました。 しかしここに来るようになって、今では毎日自主的に3時間以上勉強するようになり、暗唱の課題もスラスラ覚えられるようになりました。 本当にこの子変わりました。」ととても嬉しそうでした。 この子、僕のいうことは何気によく聞いているそうなんです。 「あっちゃん先生のいう事なら聞くんですよねぇ…この子。」とお母さんがいつか言ってらっしゃいました。 できない事ばかりに目をやらず、できる事をドンドン増やす、という指導は、障害児にも大変有効な指導法です。 1人の生徒、そこに関わるご家族のみなさんが、少しでも喜んでいただけるのなら僕がいる意味もあります。 昨日は本当に嬉しい日だったのです。 運動発達を科学する PART 9 さて、具体的な事柄や、専門用語が出てきます。 もしよろしければ、一つでも二つでも覚えていってくださいね。 -------------------- 反射 ほとんどのテキストで、運動発達を論じる前に乳児の反射についての章が設けられているが、それにはいくつかの理由がある。 運動発達の発達年表では、反射は律動的な繰り返し運動と同じく、より協応し制御された運動よりも先に現れる。 乳児の反射とその後の協応した運動行動の出現との特殊な関連性についてさまざまな議論はあるものの、ほとんどの研究者は乳児の反射をこの発達に必要な前兆と考えている。 発達の研究者は、「反射的な動作は、年齢や神経学的構造によって程度の差はあれ、すべての胎児、新生児、乳児で実証されている。」(Gallahuc,1989) ことについては一致している。 反射あるいは(パブロフや、後には行動分析家によって) 無条件 (unconditional または unconditioned) 反射と呼ばれるものは、それ以前に学習がなくても、刺激 (S) が提示されると反応 (R) が誘発されるという刺激-反応 (S→R) 関係である。 すなわち、この刺激-反応関係は、他のどんな経験も条件としない。 例えば、新生児の口の周りをなでると(S)、乳児が顔をその方向に動かすこと(R) が誘発される。 この反射は、口唇探索反射 (rooting [or search]reflex) と呼ばれ、全ての健康な乳児に見られる。 これらの事実は、この反射関係が遺伝的なものであるという主張を支持している。 反射は時には自動的とか不随意と言われ、通常は「随意」行動と区別されるが、後でわかるようにこれは有用な区別ではない。 後の運動スキルと乳児の反射の関係を理解する事がここでの目的なので、本章では姿勢-移動と把握運動の発達に関連すると思われる反射だけを検討する。 -------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 先週、8日から10日まで久しぶりに上京していました。 別に学会とかあった訳ではなく、久しぶりに行きたい所とか、初めて行けるようになったところとかがあったためです。 今回僕が一番行きたかったところは、靖国神社とその資料館でした。 はとバスで行ったので物凄く短時間ではありましたが、お参りと観覧ができたのはとても有意義な時間でした。 行動分析家の僕が、神社という非科学的な所でお参りするのはおかしな話ではありますが、日本の文化を大切にするのは合理的な事ですし、僕の信条としても何とかお参りしたかったのです。 そしてより一層、不戦の誓いと平和の尊さを子供達に伝えていこうと思ったのです。 また、東大にも行って来ました。 ![]() 僕の生徒の誰かが、いつかこの門をくぐってくれることを密かに願いました。 またいつになるかわかりませんが、今度は関東の人達にも直接授業ができる時間を取りたいな、と思います。 運動発達を科学する PART 8 乳児に観察される律動的な運動の類似性は、身体の解剖学的構造の類似性にも起因すると思われる。 さらに、強化的な感覚フィードバックを生み出すには、ほんのわずかな行動で十分である。 例えば、手で表面を叩くだけで聴覚フィードバックが生み出され、片方の足を動かして対象物に触れるだけで触覚フィードバックが生み出される。 オペラント分析によって、行動分析家は機能的なクラスを探し出すように導かれる。 つまり、特定の行動正式だけに基づく純粋に構造的なクラスではなく、共通した強化的な結果を生み出す反応クラスを明らかにしようとする。 律動的な繰り返し運動に関する行動分析学の見解は、間接的ではあるがテスト可能である。 例えば、視覚フィードバックや感覚フィードバックなど提案されているフィードバックのいくつかを、任意の行動に後続させてみることもできるだろう。 このような試みを、カールニンズとブルーナーは、パターン化した吸う行動に随伴して焦点の合った写真をはっきり見せるという手続きで行った。 また、ロビー-コリアーと共同研究者は、足蹴りに随伴してモビールを動かすという手続きを用いて試みている。 また、マッカーディとロビーは指向的に見ることに感覚と視覚のフィードバックを随伴させ、ワトソンとレイミーは枕に頭を押し付ける行動に視覚刺激を随伴させ、フィンケルスタインとレイミーは腕で引っ張る反応に感覚ー視覚の刺激を随伴させた。 これらの実験のいずれにおいても、いくつかのタイプの運動行動に多様な感覚事象を随伴させることによって、その行動の頻度を増大させることができることが示されている。 後で姿勢、移動、手の発達の個体発生について検討する際に、この仮設をもう一度取り上げる。 -------------------- さて次回から、具体的な記述が多くなり、より一層興味深い内容となるはずです。 ご期待ください。 m(_ _"m)ペコリ 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 毎週木曜日の午前中に来てくれている2歳児の授業。 今回は、同じものを選ぶ問題に取り組んでもらいました。 。 ![]() ![]() 最初の問題はサクサク進んでいました。 しかし、次の問題になると思ったように進みません。 そしてついに手が止まって来たので、具体的な行動介入、行動修正に入りました。 これは、「解らせる」という指導ではなく、まずは「解った状態にする」という指導です。 ![]() ![]() なかなかできない厳しい状況 ![]() ![]() そこで選択肢を狭くし、選びやすい状況を作りました。 それでもなかなかできないのは、幼児のよくある行動パターンです。 そこで極限まで枚数を減らし、これをここに置きなさい、と指示し、正解の行動プロセスを提示しました。 これにより生徒の正しい行動は生起し、この取り組みに対し「嫌子」だけではなく「好子」も内在させることができました。 このように、言葉で説明しても理解不能の相手に対しては、環境を変える事により行動が生起するようアプローチします。 ここから徐々に手がかりを少なくし、最終的には自らが1からできるようにしていくのです。 手間がかかる方法ではありますが、「理解できないこと」を理解させるには、まず「理解した状態」にすることこそが、指導者生徒双方に良い結果を与える事となります。 子供にとっては、まず「できた」という状態こそが最も大事なのです。 運動発達を科学する PART 7 ちょっと短めにし過ぎましたでしょうか? とりあえず続きをお読みください。 -------------------- しかし、このように解釈したからと言って、乳児に見られる律動的な繰り返し運動の類似性をどのように説明できるだろうか? 行動分析学的な解釈では、動作によって生み出されたこのような感覚フィードバックがその動作自体を強化する力が遺伝的な物である事を、単に示唆しているだけかもしれない。 これは、ある特定の刺激が強化子として機能する遺伝的なものであって、その行動が遺伝的でないことを示唆する最初のケースではない。 ピーターソン(Peterson,1960) は、実験箱の中で、移動する黄色光を孵化したばかりのアヒルのヒナに見せた。 黄色光が移動するたびに、アヒルのヒナはそれに後からついて歩き始めた。 この後追い行動は、ローレンツが「刷り込み」(imprinting) と呼んだものである。 しかし、ピーターソンは、動く黄色光がプレキシガラス製のディスクをつつく行動を形成する強化子として用いることができる事も明らかにしている。 この観察を基に、スキナー(1974) は、アヒルのヒナが離れようとする時に黄色光がヒナに近づいていくように調整する事によって、恐らく黄色光から離れる行動 (通常の刷り込み行動の反対) が強化され得る事を示唆している。 ピーターソン(1960) の実験は、他の刷り込み刺激と同様、孵化したばかりの早成性の鳥類における後追い行動が、それ自体は遺伝的なものではない事をはっきり示している。 むしろ、刷り込み刺激の喚起機能と強化機能が、ヒナをその刺激に早期にさらすことによって確立されると言える。 -------------------- 次回でこのシリーズは終了し、具体的な例の記述になります。 お楽しみにd(*⌒▽⌒*)b ニコニコッ 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← いつもの秀才年長児が、嬉しそうに賞状とトロフィーを持ってきてくれました。 それがこれ♪ ![]() ![]() 週に一回習っている硬筆教室での作品が表彰されたそうなんです。 毎日新聞社賞だそうです。 お母さんが、「多分、みんなにくれる賞だし思いますので…」とご謙遜されていましたが、それでも子供にとってはとても嬉しい賞状とトロフィーです。 とても嬉しそうな彼のニコニコ笑顔を見ていると、僕も自分のことのように嬉しくなりました。 幸せなひと時をいただいたお礼に、賞状をコピーしていただき、僕の賞状コレクションの一つにさせていただきました。 またこんな賞が取れるといいね。 暖かいエピソード、どうもありがとう♪ 運動発達を科学する PART 6 さてさて、一般の人たちには難しい記述が続きますが、少し短めにご紹介しますので気長に読んでいってくださいね。 --------------------- 環境要因の役割を示す他の証拠は、観察された繰り返し運動の開始年齢とその種類に有意な個人差があるという事である。 このような個人差はそれぞれ個人の成熟の速さの違いによるということも考えられるが、それらはまた子どもそれぞれのオペラント随伴性の微妙な違いによるとも考えられる。 例えば、どのように行動が起こるかに関わらず、それが生み出す結果は後にその頻度が増加する原因であると考えられる。 接合強化を用いて、テレンと共同研究者は、「自発的」と記述した脚の動作がオペラント行動に「転換される」ことを明らかにした。 彼らの例では、実験者が強化的な結果を操作しているので、その結果自体ははっきりしている。 しかし、正常な律動的な繰り返し運動では、強化的な結果がそれほどはっきりしないこともある。 身体的動作に対する教化子が、動作それ自体によって生み出される感覚的なフィードバックである事もあり得る。 例えば、足と足をこすり合わせることによって、自己受容的フィードバックと感覚的フィードバックの両方が生み出され、足蹴りによって自己受容的フィードバックとしばしば視覚的なフィードバックが生み出され、表面を手で叩くことによって自己受容、感覚、おそらく視覚、そしてもちろん聴覚それぞれのフィードバックがもたらされる。 --------------------- 本だとなかなか読まないけど、ディスプレイなら読む・・・という方々には結構好評です。 少しずつお勉強していきましよう。 続きます・・・。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 新しい生徒の年長さん。 「将来、何になりたいの?」と聞くと、すかさず「お医者さん。」と答えました。 お父さんも医療関係のご職業なので、その影響かな…と思います。 このくらいの時期からしっかり目標を持っているお子さんは結構珍しいです。 僕は小学生クラスの子供達には、できれば医療関係の職業についてほしい、その中でも小児科医、と言っています。 もちろん近年の小児科医不足の問題も考えてというのもあるのですが、それ以上に自分の息子が生まれて間もなく大きな手術をしたこと、その時の小児外科病棟の子供達を見たことなどが、大きく影響しています。 できれば研究医より臨床医になってほしいなぁ・・・。 まっ、別に医師でなくとも、それこそ弁護士や教師でももちろんかまいません。 将来を見つめて、日々しっかり勉強し続ける子供になってほしいです。 運動発達を科学する PART 5 律動的な繰り返し運動と反射 ※律動的 (ある動きが規則正しく反復されるさま。リズミカル。) 律動的な繰り返し運動 新生児の行動の構成要素の一つは、「律動的な繰り返し運動」(rhythmical stereotypies) と呼ばれる律動的な行動である。(thelen,1979) テレンは、律動的な繰り返し運動を観察して目録化し、 1. 脚と足の動き 2. 胴の動き 3. 腕、手、指の動き 4. 頭と顔の動き という4つの構造的なグループに分類した。 彼女が観察した最も頻繁に生じる繰り返し運動は、下肢の蹴り、足をこする (曲げた足のかかとの表面が、伸びたほうの脚を足首から足の表面に沿ってこする)、手で物を握って腕を振ったり、握らない手で表面を叩きながら腕を振る、あるいは手や指を曲げ伸ばしする事であった。 いくつかの事実は、これらの律動的な繰り返し運動が、本質的には大部分成熟による事を示している。 まず第一に、すべての乳児がセレンが観察した繰り返し運動の動作すべてを示したわけではないが、これらの動作は健康な乳児全員に観察された。 第二に、テレンはいくつかの「発達的傾向」を観察している。 一つは、これらの動作が衰退する前に、生後24週から42週の間でその頻度がピークに達することであり、もう一つは、繰り返し運動の種類が生後1年間に増える事である。 テレンはこうした律動的な繰り返し運動の発達は神経や筋肉の成熟と相関し、それらの行動には強力な生得的要素があるに違いないという仮説を立てた。 しかし、環境がある役割を果たしている事を示唆する証拠もある。 例えば、テレンは律動的な繰り返し運動が、「ある環境刺激 (例えば、母親の接近、食事用椅子に座らされたり授乳の姿勢にされること、あるいは物をつかむこと。) によって誘発される」事を観察している。 このことは、律動的な繰り返し運動がレスポンデント関係の一要素、あるいはオペラント弁別 (または動機付け) 関係の一要素のいずれかの昨日を果たしていることを意味している。 例えば、母親の姿、食事用椅子、授乳の姿勢などが食事や社会的接触に関する刺激と確実に結び付けられると、それらの制御によってある行動が誘発されるかもしれない。 あるいは、それらの行動は、それが最初に生起した理由が何であれ、過去において強化的な結果 (例えば、母親による授乳や注目) と結びついていたことによって、これらの刺激によってそうした行動が喚起されるのかもしれない。 -------------------- 次回に続く・・・・ 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 来月の四谷大塚全国小学生統一テストのための過去問授業も始まり、生徒の緊張感も徐々に増しているようです。 そんな中、障害児の子供達になんとか点を取らせたい僕は、特に気をかけて細かい指導をしています。 また得意科目、得意分野でなるべく点数を取れるように集中指導したり、できないものもなんとか、偶然でもいいから点が取れるようアドバイスしているのです。 とにかく、テストで点が取れないという事は、それまでの努力や苦労が水の泡になるということなので、子供達の悔いが残らないようにするため、必死に指導しています。 僕にできる事などたかが知れていますが、それでも情熱をもってがんばっていきます。 さて、先月から始まった「トークン経済システム」の導入で、徐々にメダリストも増えてきました。 うまくいっているご家庭では、積極的にお手伝いや勉強など良好な行動がとても増えているようです。 今後は保護者の皆さんにももっともっとコツを掴んでいただき、トークン無しでも子供達を上手に制御下に置けるようになっていただきたいです。 運動発達を科学する PART 4 ある研究で (zelazo,zelazo&kolb,1972) で、研究者は乳児に毎日12分間 (3分間4セッション) 、歩行反射 (walking reflex) を練習させた。 その結果、乳児の歩行反射は平均以上に持続し、そのような経験が全く無い乳児や、脚を前後に受動的に動かされた乳児より歩き始めが早かった。 ほとんどの発達のテキストで、親が子どもに歩行を教えることが大切であると見なされている社会では、子どもは平均して歩行開始が早いことを実証した研究が報告されている。 乳児が運動スキルを「練習」させられている時に実際に何が起きていたかについては、これらの報告でははっきりしない。 特に、ゼラゾーが述べているように、「練習」によってただ単に筋肉が強化され、他の身体部位 (例えば脂肪) の質量以上に筋肉の質量を増大させた可能性もある。(thelen,1983) また多くの場合、「練習」が歩行を強化するオペラント条件付けである可能性もある。 ドワレツキー (1993) は米国の子どもがひとりで歩くのが、60年前と比べ今では一般に数ヶ月早くなっていることを示した研究を引用している。 遺伝子プールがこの期間に劇的に変化したとは極めて考えにくく、経験がその主たる原因であると考えられる。 どのような経験が必要だったのだろうか? ドワレツキーはいくつかの示唆を与えている。 一つは、60年前、子ども達は世界大恐慌の最中に成長し、栄養が十分でなかったのかもしれない。 もう一つの要因は、社会文化的要因である。 今日、親は子どもが歩くのを早く見たいと願い、そのために早く歩くことを「励ます」。 一方、60年前の親は大家族を抱え、4番目、5番目の子どもが早く歩くために励ますよう駆り立てられることは無かったと考えられる。 ドワレツキーは、部屋にカーペットを敷き詰める様式の導入が、一つの役割を果たしていることも示唆している。 60年前、子どもが初めて歩いて転ぶと、そこにはたいてい硬い床があった。(恐らくある種の弱化として機能していたであろう。) 一方、今日では、子どもが転んでもそこはやわらかな表面の床がある。(弱化であったとしても、おそらくその力は弱い。) この論議の大切な点は、こうした経験的な要因によって、特に年齢幅の下限が拡げられる事で、乳児に見られる正常な運動発達の平均年齢が下がったということである。 これは、成熟というものは、行動が環境の選択に敏感である範囲をいくらか広く設定していることを示している。 ここで、姿勢・移動の発達と把握運動の発達に関する研究のいくつかについて、行動分析学的な見解を検討してみたい。 まず最初に、多くの発達研究者は、乳児の反射と律動的な繰り返し運動がその後の運動発達にとって機能的に重要と考えているので、乳児の姿勢反射と律動的な繰り返し運動について簡単に論じておきたい。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 先日来、中室牧子氏の著書 「学力」の経済学 についていろいろご紹介しましたが、今回、それに反論する・・・いえ反発するような意見も見当たりましたのでそれを掲載しておこうと思います。 ただ、これは単なる主観論であり、全く科学的根拠の無い感情論の部分が大きいので、あまり参考にはなりませんが、出る杭は打たれる・・・ではありませんが、こうした意見もあるということでご了承ください。 正田佐与の 愛するこの世界 中室牧子氏(教育経済学者)は、恐らくASDだと思うこれだけの理由。ーシリーズ『「学力」の経済学』批判 1.1月1日の記事に取り上げたように、「ほめ育てはしてはいけない」と本の冒頭で言いきっているが、中身をみると論理が破綻している。結論ありきで、データは単に並べてみただけ。こういうのは「エビデンス詐欺」とでも言うレベルで、学者として信頼するに値しません。 2.「老婆の個人的体験」という言葉を統計学の西内正啓氏の引用ではあるが、何の疑いもなく言ってしまっている。「脳科学おばあちゃん」の久保田カヨ子氏のことだと思いますが。「老婆」って普通言わないでしょう、中室氏は40歳でかなり美形の方であるのは認めますが。 3.本当は、エビデンスの中にも「エピソード(のシリーズ)」は含まれるので、現場の個別の情報をないがしろにしていいわけではないのです。(Wikiの「根拠のある医療」の項参照)中室氏はそうしたことは一切言わないし、「老婆」「お母さん/母親」などという言葉で貶めるので、エピソードを語ることは恥ずかしいことだ、という思い込みを読者に作らせていなかったろうか。 (注:「一切言わない」は言い過ぎでした。この本の「補論」のところに、Wikiにもあるようなエビデンスの階層表を載せ、その中に「症例報告」というのも入っています。ただ、多分この人自身、「症例報告」の意味が分かってなかったのではないでしょうか) このほかにも、 4.親を読者対象にした第2章は全体に記述が雑。1.にみるような、エビデンスと結論のフレーズのつながりが悪い例がほかにもみられ、「親をばかにしているのだろうか、この人は」と思う。逆に他の専門家、政策担当者を読者として想定した章はみたところ慎重かつ丁寧な筆運び。専門家筋からこの本が評価が高いのも頷ける。そうした、人としては不愉快な二面性も、権威にすがることが大好きな一部のASDの人の特徴を想起させる。 5.Amazonレビューのコメント欄に中室氏自身とみられる「カスタマー」名のコメントが頻繁に出てくるのだが、3.と同様、「目の前の子供さんなど現場の個別情報」を軽視し、「統計が出した結論通りに対処するのが正しい」とむきになって言い張っていた。上記のWikiのページにも、「エビデンスがいくらあっても目の前の個々の患者をみなければならない」ということは明記されているのだが。こういう人は学問をする資格も政策提言をする資格もないのではないだろうか。 このようなものです。 読むに値しないかもしれませんが、とりあえずこうした意見もある、ということです。 誰しも何らかのバイアスのかかった意見しか述べられないのは周知の事実です。 その中から、どれだけの客観性を持った証拠を提示し、それを帰納的に証明するのかが大事なのです。 行動分析学は教育経済学よりはるかに長い歴史を誇り、その実験的証明は数々あります。 そしてその理論は科学的に確立され、社会の様々な場所で生かされています。 「行動原理」「強化原理」は、それ自体が帰納的に証明された事実です。 みなさんも是非お勉強してみてくださいね。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 中室牧子著 「学力」の経済学からの抜粋です。 今回は「幼児教育の重要性」を、経済学の見地から統計的追跡調査により考察しています。 長文になりますので、二日に分けでお届けします。 幼児教育の重要性 ペリー幼稚園プログラムは、入園資格のある子供達のうち、ランダムに選ばれた58人の入園を許可された子供(処置群)と、65人の運悪く入園を許可されなかった子供(対照群)を比較するという実験によって、その効果の測定が行われました。 この実験は非常に小規模なものでしたが、その結果が極めて高く評価されたのは、対象者に対して、この後40年にわたる追跡調査が行われたからです。 処置群と対照群の子供達の間でどのような差が生まれたのかを見た図が図16です。 ![]() 特に注目すべきなのは、子供達が卒業した後・・・・しかも卒業後かなり時間が経った後もペリー幼稚園プログラムの効果が持続していたというところです。 19歳、27歳、40歳の時に行われた追跡調査の結果を見てみると、灰色の棒グラフで示された対照群の子供達に比べて、 ・6歳時点でのIQ→高い ・19歳時点での高校卒業率→高い ・27歳時点での持ち家率→高い ・40歳時点での所得→高い ・40歳時点での逮捕率→低い ことがわかりました。 つまりこの就学前プログラムに参加した子供達は、小学校入学時点でのIQが高かっただけではなく、その後の人生において、学歴が高く、雇用や経済的な環境が安定しており、反社会的行為に及ぶ確率も低かったからです。 就学前教育に長期に渡って持続するような効果があったということは、子供への教育投資を考えている親にとっても(そして子供自身にとっても)素晴らしい発見ですが、この発見の持つ意味はそれだけに留まりません。 就学前教育への支出は、雇用や生活保護の受給、逮捕率などにも影響を及ぼすことから、単に教育を受けた本人のみならず、社会全体にとっても良い影響をもたらすのです。 こうした社会全体への好影響を「社会収益率」として推計したヘックマン教授らによると、ぺりー幼稚園プログラムの社会収益率は年率7~8%にも上ると指摘されています。(他の研究では、更に高い13%、あるいは17%という推計もあります。) 社会収益率が7~8%にも上るということは、4歳の時に投資した100円が、65歳時に6000円~3万円ほどになって社会に還元されるという事です。 現在、政府が失業保険の給付や犯罪抑止に多額の支出を行っていることを考えると、幼児教育への財政支出は、社会全体で見ても、非常に割の良い投資であると言えるのです。 ※ジェームズ・ジョセフ・ヘックマン (James Joseph Heckman、1944年4月19日 - ) アメリカ合衆国のシカゴ大学の経済学者。イリノイ州シカゴ生まれ[1]。学者となって以来、プリンストン大学、コロンビア大学、シカゴ大学、南カリフォルニア大学と移りながら研究を重ねてきた。 2000年に労働経済学の計量経済学的な分析を精緻化したことでアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞。 ※中室牧子 1998年慶應義塾大学卒業後,Columbia University, School of International and Public Affairsで修士課程を修了(2005年,MPA),Columbia University, Graduate School of Arts and Scienceで博士課程を修了(2010年,Ph.D.) この著書は、以前にも申し上げましたがあくまでも統計学による視点からの考察に過ぎません。 しかしこれは行動分析学の正しさを証明する「相関関係」の事実を表していることに間違いはありません。 あくまでも行動原理は「科学的」根拠に基づく「原理」なので、これに勝る理論はありません。 今後、こうした書籍をきっかけに、行動分析学がより一般化されることを期待しています。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 中室牧子著 「学力」の経済学からの抜粋です。 今回は「幼児教育の重要性」を、経済学の見地から統計的追跡調査により考察しています。 長文になりますので、二日に分けでお届けします。 幼児教育の重要性 なぜ就学前の子供の人的資本投資の収益率は高いのでしょうか? ひとつは、人生の初めての段階で得た知識は、その後の教育で役に立つからです。 九九ができないと因数分解ができず、因数分解ができなければ、微分積分もできません。 この主張の根拠となっているのは、シカゴ大のヘックマン教授らの研究業績です。 ヘックマン教授らは、1960年代から開始され、現在も追跡が続いているミシガン州のペリー幼稚園で実施された実験に注目しました。 「ペリー幼稚園プログラム」と呼ばれるこの就学前教育プログラムは、低所得のアフリカ系米国人3~4歳の子供達に、「質の高い就学前教育」を提供することを目的に行われ、今なお様々なところで高く評価されています。 このプログラムでは、 ・幼稚園の先生は、修士号以上の学位を持つ児童心理学等の専門家に限定。 ・子供6人を先生1人が担当するという少人数制。 ・午前中に2.5時間の読み書きや歌などのレッスンを週5日、2年間受講。 ・1週間に付き1.5時間の家庭訪問。 という非常に手厚い就学前教育を提供しました。 さらにこのプログラムでは、貧困家庭が直面する「家庭の資源」の不足を補うため、子供だけでなく、親に対しても積極的に介入が行われました。 ここで、経済学でよく用いられる「資源」という言葉について述べておきたいと思います。 学力など、「アウトプットを生み出すために必要とされるインプット」はすべて「資源」と呼ばれます。 具体的には、親の収入が少なかったり、仕事が忙しくてあまり子供にかまってやれないというようなことも「家庭の資源」の不足と見なします。 そうした貧困家庭の資源不足を補うために、ペリー幼稚園プログラムでは、週に1度1.5時間ほどの家庭訪問を行い、先生たちが普段どのように子供と遊び、話しかけるのかを実際にやって見せるなど、親に学びの機会を提供したのです。 ※ジェームズ・ジョセフ・ヘックマン (James Joseph Heckman、1944年4月19日 - ) アメリカ合衆国のシカゴ大学の経済学者。イリノイ州シカゴ生まれ。 学者となって以来、プリンストン大学、コロンビア大学、シカゴ大学、南カリフォルニア大学と移りながら研究を重ねてきた。 2000年に労働経済学の計量経済学的な分析を精緻化したことでアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞。 ※中室牧子 1998年慶應義塾大学卒業後,Columbia University, School of International and Public Affairsで修士課程を修了(2005年,MPA),Columbia University, Graduate School of Arts and Scienceで博士課程を修了(2010年,Ph.D.) 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 中室牧子著 「学力」の経済学からの抜粋です。 研究が明らかにしているところによると、人々は「教育段階が高くなればなるほど教育の収益率は高くなる。」と信じているようです。 つまり、子供の成功のためには、小学校よりも中学校、高校よりも大学ゆ大学院と、学齢が上がるほどかけるお金や時間を増やすべきだと。 確かに、大学や就職先選びなど大事な選択の直前をどう過ごすのかが、その人の人生により大きな影響を与えるのではないかと考えるのは理にかなっています。 このため人々は、子供が小さい時はお金を貯めておき、そのお金を子供が高校や大学に行くときに使おうとするのです。 しかし、教育経済学はこの思い込みを真っ向から否定します。 教育経済学の研究蓄積にはまだまだ議論が収束しないテーマも多いのですが、どの教育段階の収益率が最も高いのか、と聞かれれば、ほとんどの経済学者が一致した意見を述べるでしょう。 最も収益率の高いのは、子供が小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)です。 人的資本投資の収益率は、子供の年齢が小さいうちほど高いのです。 就学前が最も高く、その後は低下の一途をたどっていきます。 そして、一般により多くのお金が投資される高校や大学の頃になると、人的資本の収益率は、就学前と比較すると、かなり低くなります。 ヘックマン教授らのエビデンスに基づく概念図は、人的資本への投資はとにかく子供が小さいうちに行うべきだ、ということを示しています。 ※ジェームズ・ジョセフ・ヘックマン (James Joseph Heckman、1944年4月19日 - ) アメリカ合衆国のシカゴ大学の経済学者。イリノイ州シカゴ生まれ[1]。学者となって以来、プリンストン大学、コロンビア大学、シカゴ大学、南カリフォルニア大学と移りながら研究を重ねてきた。 2000年に労働経済学の計量経済学的な分析を精緻化したことでアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞。 ※中室牧子 1998年慶應義塾大学卒業後,Columbia University, School of International and Public Affairsで修士課程を修了(2005年,MPA),Columbia University, Graduate School of Arts and Scienceで博士課程を修了(2010年,Ph.D.) ここでは提示しませんが、この文章の裏打ちとしてグラフや図、数値等でこの結論を証明しています。 興味のある方はご購入してみてください。 運動発達を科学する PART 3 発達における成熟と経験 発達のテキストでは、さまざまな行動の発達において成熟と経験が果たしている相対的な役割について頻繁に論議されているが、運動発達もその例外ではない。 「成熟」は、一般に、「遺伝的に仮定された発達の生物学的プラン」と定義される。 すなわち、「比較的経験に依存しない」(Dworetzky 1990) ものである。 全く経験に依存しないで生じる発達の生物学的プランは無いので、「比較的経験に依存しない」という言い方よりも、「全ての環境的な影響は等しい」と言う方がよいだろう。 成熟によって発達を説明する際の問題点は、多くの場合、環境は物質的で行動的な用語によって記述され、その結果、行動と機能的関係を持つ環境変数との間に生じている瞬間瞬間の相互作用が見過ごされてしまうことである。 もし、発達心理学者が本書で述べている環境的な事象に気づいていないとすれば、あるタイプの発達行動に見られる個人間の規則性や類似性が推論的な成熟変数に起因すると考えても、なんら不思議ではない。 そして、ちょうど個人間の行動の類似性が遺伝子の類似性によると言われるのと同じく、行動の違いは遺伝子の違いと言われる。 このような言い方は、環境の役割に注目しないで行動を説明するには好都合である。 運動行動の発達における成熟と経験の相対的な役割が論議されるとき、成熟は運動発達が生じる年齢範囲を決定し、一方、環境や経験は運動スキルが実際に発達するかどうかを決定する上で重要な役割を果たしている、というような結論がしばしば下される。 残念ながら、最も一般的な議論の中でも、「経験」と「環境」の概念が必ずしも正確に定義されているわけではない。 例えば、経験という用語は、「学習のプロセスを通して、発達上のさまざまな特徴の出現を変更したり修正するような環境に関わる要因」を意味するために使われている。 (Gallahue 1989) これはある程度正しい。 しかしながら、学習についての記述は、「経験は必要条件である」と言っているに過ぎない。 行動理論の諸法則では、行動発達を「変更したり修正するような環境に関わる要因の事である」と言われることはめったにない。 「ある特定の時期にスキルを行うように子どもを励ますことで、環境は (運動発達において) 役割を果たし得る」と述べている人もいる (Vasta,Haith,&Miller 1992)。 しかし、環境が子どもを励ますというのはどういう意味だろうか? これは答えなければならない重要な問いである。 しかし、運動発達についてなされる一般的な議論の中では、行動分析学の諸法則の重要性が示唆されることすらない。 その代わりに、多くの発達テキストでは、練習が重要であると言われている。 以下の例でいくつかの例を検討してみよう。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 先週にも話題にした「教育経済学」の本を購入してみました。 中室牧子さんの「「学力」の経済学」です。 読んでみましたが、やはり一般の方々のように認知心理学のバイアスが大きくかかり、行動の生起原因を皮膚の内側に求める全く以って基底還元論な一方的論文でした。 もちろん様々な実験による統計は、当然結果として行動の傾向を示しますが、行動の原因を「やる気」や「自尊心」など精神に依存しているようでは真実だとは言えません。 つまり、この人の書いてあることは、数的な統計結果は行動分析学の正しさを証明する相関的結果の証明に過ぎないのです。 結局「科学」の正しい定義とその使用法がわかっているわけではなく、自らの主義主張に「科学」を無理やり当てはめようとしているがゆえに、ある一方向の偏見が強くなり真実の解明には至っていないのです。 行動分析学的な手法と、主義主張を掲げているようで、それらは全く科学的主張ではなく、あくまでも認知心理学的な主観論に過ぎません。 行動分析学も数的根拠を重要視し、その実験は数多く行われました。 有名なのは「スキナー箱」の実験です。 もちろん大規模なまた長期間な実験も行われていますが、結果として行動の生起要因を皮膚の内側に依存することなく、科学的エビデンスによって行動原理を証明しています。 みなさんに気を付けていただきたいのは、世の中には「科学」という言葉で何とか目立当とう、売り上げを伸ばそう、集客しようという輩が非常に多いという事をです。 統計はあくまで統計。 それに基づく論理は、その原理を直接説明するものではなく、ある一定の事実に対する相関関係を示しているに過ぎません。 この人の書いていることは、すでに行動分析家が何十年も前に実験結果を基に説明しているものだらけです。 ですから、この人の本を悪いとは思いませんが、やはり「行動分析学」をしっかり学び、その理論と哲学を身に付けることの方が大事だと思います。 運動発達を科学する PART 2 運動発達における基本概念 乳児の特定の反射や律動的な繰り返し運動などの例外を除けば、運動発達は姿勢・移動行動か、物を握る行動のどちらかに分類される。 姿勢や移動はその名称が示すように、身体、腕、脚を制御する行動で構成されている。 物を握る個と手の制御は、環境を操作する手の能力の変化に関係する。 乳児が示す他のすべての行動と比べて、運動行動における変化は恐らくかなり固定した順序で生じ、しかもおおよそ予測可能な時期に起こるように思われる。 運動行動の発達の順序は頭部から脚部へ (cephalocaudal) へ向かい、また身体の中心部から周辺部へ (proximodistal) 向かうと言われる。 頭部から脚部へ (すなわち頭から足へ) の発達は、身体の制御と協応が頭から足の方へ向かって生ずる事を意味する。 言い換えれば、下半身 (足と脚部) が制御できるようになる前に、上半身 (例えば頭と首) の制御ができるようになるという事である。 同様に、身体の中心部から周辺部へ (すなわち近くから遠くへ) の発達は、腕など身体の中心に最も近い部位が、手や指など中心から離れた部位よりも先に協応するようになることを意味している。 発達心理学者が指摘するように、運動の主要な発達指標が現れる年齢に多少ずれがあったとしても、その順序はかなり一定している。 このことは、運動発達の重要な決定因が成熟にあることを意味しているように見える。 しかし、成熟それ自体は行動の発達を決定するものではない。 むしろ、身体の組織や行動 (例えば筋肉や骨格) の発達の順序を決定し、行動が発達する限界を定めている。 -------------------- 「身体の成熟が行動の発達を決定するものではない」 今日はこれだけでも覚えておきましょうね。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 今日のブログですが、「運動の発達」との記事ですね。 実は先週の土曜日(1/30)にガリレオ脳研という番組で、ちょうど運動神経についての質問に脳科学の研究者(?)が答えていました。 運動神経は「環境的要素と遺伝的要素ですが、ほとんどは遺伝です!」断言していました。 だから、親が「運動オンチ」だと必然的にその子供も「運動オンチ」なのだと言い切っていました。 出演していたタレントさんが「自分は運動神経が鈍いから・・・」とかなりがっかりしていました。(ラサール石井さんだったのですが。) 脳のなんとかという部分に運動神経を司る場所があるから、これは生まれ持ったものだ・・・というような事を言っていました。 でも、遺伝的要因と言っていた脳科学の研究者は、それは何故なのかと解説していた中で言っていたのは「運動神経がいい親は一緒に子供と運動をする。 それを子供は一緒にやるから運動神経の良い子供になる・・・」と言う事でした。 私はちょっと納得できませんでした。 それって、遺伝と言い切っていいのかな~と。 ボールを投げるという動作1つとっても、細かく課題分析して分化強化したりフィードバックすれば、できない事が出来るようになると思うのです。 できる人とそうでない人のトポグラフィの違いを分析し、その違いを強化すれば、できる人に近づける事もあるかも知れません。 日常生活でいう「練習して努力すればできる」という事なのでしょうけれど。それを「遺伝です!」と言い切るあたり、ある意味凄いです。 ブログの記事の「運動神経」とはちょっと違うものでしたが、こういう番組を見るとがっかりしちゃう親御さんも多いのかなと思いました。 -------------------- このメールの中には、大事なことがたくさん書かれていましたね。 今まで何度となく言ってきた事なのですが、「運動能力」や「学習能力」というものは、実体のあるものではありません。 また遺伝は、生物学的なものや神経学的な固体形成の傾向が遺伝するのであって、実体の無い「~能力」と呼ばれるものが遺伝できようはずもありません。 そしてその遺伝された傾向による機能は、出生後の環境との相互作用により誘発され、学習され、強化されて行くのです。(それは行動として観察できる。) それは(行動)、その固体の機能に支配されますから、そこで自ずと限界が生まれるのです。 つまり、いくら機能が成熟したと言っても、人が時速200㎞で走れる訳ありませんし、それはいくら練習しても不可能だという事です。 しかし、走るのが苦手な人でも、正しく練習するとある程度記録は伸びるはずです。 また、100m走世界記録保持者のボルト選手のご両親が、世界記録を出しているわけでもないですよねぇ。 このように、もって生まれた機能は、何かに優れた傾向を含んではいるでしょうが、環境からそれを誘発され、フィードバックしない限りはその結果が表れるはずもありません。 逆に、誘発されフィードバックすれば、「伸びしろ」分だけは伸ばす事 (具体的には早く走る事) は可能な訳です。 しかも、この脳科学者と言われる人が言っているのは、因果関係ではなく、あくまでも相関関係です。 つまり、「親の運動能力が高ければ、子の能力も高い」というのは、独立変数が「親の運動能力」なので、それを取り替えることはできませんよね。 だって、親の運動能力を高めたり低めたりする事はできないのですから、証明のしようがありませんよね。 これもまた、「風が吹いたら桶屋が儲かる」と同様の事なのです。 こんな論理があたかも因果関係のように語られ、そんな事を言っている人が「科学者」などと言われる現実。 お寒い限りです。 こういう偏見に満ちた言葉に惑わされる事無く、僕たちはしっかり勉強しつづけるべきだとおもいました。 運動発達を科学する PART 1 さぁ、新シリーズ、「運動の発達」についての行動分析学の立場を明らかにする内容です。 今まで信じ込まされてきた、年齢による運動発達の概念を、訂正せざるを得ない具体的な内容となっています。 読んでいただける方は少ないとは思いますが、勇気を持ってご紹介させていただきます。 m(_ _"m)ペコリ -------------------- 発達心理学者が運動行動の発達について語る場合、座る、這う、立つ、歩く、手を伸ばす、握るといった行動の変化について述べている。 これらの行動が重要であることは明らかである。 なぜなら、人はこうした行動によって無意識に環境に働きかけたり、相互作用しているからである。 本章では、運動行動の2つの大まかな (構造的) カテゴリーについて検討する。 姿勢の制御や移動という身体の制御 (body control) 、および手を伸ばしたり握るという手の制御 (つかむ事) (manual control) である。 一見したところ、運動行動の発達はもっぱら成熟要因によるように見える。 しかしながら、環境要因が強く影響していることを指摘する証拠も数多くある。 成熟が運動行動の発達に重要な役割を果たしているということは確かだが、多くの発達心理学者はオペラント条件付けが果たしている重要な役割について十分評価してこなかったのも事実である。 行動の環境的な決定因に着目する行動分析学は、運動発達のこの側面を理解する上で役立つ。 事実、運動行動の発達は遺伝子 (成熟) と環境のそれぞれの役割における行動分析学の立場をうまく例示しており、次のように述べることができる。 遺伝変数や生物学的変数は、身体の組織や構造の他にも、幅広く行動に影響を及ぼしている。 一方で、それとは対照的に限られた範囲内ではあるが、環境変数によっても行動は変化し得る。 発達心理学者は乳児の運動行動の発達を、「随意的」(voluntary) 制御の発達と結びつけることがよくある。 これは、とりわけ行動の制御が意識化され、その制御が乳児の内部から生まれ出たものであることを意味している。 本章で提示する運動行動発達についての行動分析学的解釈では、第3章で提示した「随意的」行動についての行動分析学の立場を繰り返し明らかにする事になるだろう。 すなわち、すべてのオペラント行動と同様、「随意的」行動は環境によって選択されるという事である。 すでに述べたように、運動発達は (外的) 環境に無意識に働きかけ、相互作用する行動の変化について述べる事である。 本章では、発達に関する標準的な文献によく記載されているような運動発達のトピックスについて論議する。 -------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 新しく入会してくれた年長児。 ほぼ1週間ほどで九九をマスターしてくれました。 この子なら、恐らく年少さんくらいでできたことなんだろうと思います。 過ぎ去った2年間がとてももったいないな、と思いました。 今回トークンを使っての指導で最レベ1年生の問題をやってもらいましたが、サクサク進み、わからないところも諦めずがんばってくれました。 とにかくポテンシャルの高さは数度の授業で実感しました。 また礼儀正しい態度と言葉遣いも、ソーシャルスキルの高さを証明しています。 今後の訓練次第では、かなり優秀な成績を修められるのではないかと思います。 年長時代の訓練が、その後の子供達の成績に大きく関係してきます。 今からしっかりエンジンかけて、しっかり指導していこうと思います。 科学を定義する PART 16 さて、今回のシリーズ最終回です。 今回のシリーズでは、「科学とは何ぞや?」ということについての記述でした。 この「科学」の定義が非常に重要で、この基準に沿っているものこそ最も信頼できる、最強の理論というわけです。 行動分析学は、心理学の中で唯一この基準に合致している心理学です。 よって、これを学ばずして指導するとなると、非常に回り道をするか、長時間かけて名人芸を取得しない限り、良い指導者とはなれません。 このシリーズをもう一度読み返していただき、科学の根本を理解していただきたいと思います。 -------------------- 要約 本章では、科学と科学的理論について論じた。 理論は基本的に、それ自体客観的変数間の再現可能な関数関係からなる多数の事実についての言語的ないしは数学的形式による要約である。 科学者が言う用語として、理論は推測や憶測ではなく、研究主題の新しい種類の事例にまでこれらの要約形式を拡大することである。 ひとまとまりの信頼にたる事実が存在すれば、科学者はその研究主題を制御し予測できるようにする。 そして、この2つのことは自然科学の目的でもある。 本章ではまた、科学的理論の価値を評価する基準をいくつか提示した。 これらの基準とは、理論の一般性、テスト可能性、外的妥当性、有用性、簡潔性である。 最後に本章では、科学の第3の目的である科学的理解の問題についても論じた。 科学的理解は、普通、単純な関数関係に始まり、帰納的に科学的法則へと拡大するいくつかの特殊性の水準で達成される。 -------------------- 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 金曜日の夕方の小学生の授業では、1,2年生に来月の全国テスト対策の授業を行いました。 特に1年生に力を入れ、算数の問題の「読み方」を教えました。 よく指導者は、「問題をよく読みなさい。」「見直しをしなさい。」「落ち着いて取り組みなさい。」など、抽象的なアドバイスをします。 そのように評価されるための具体的な行動と、そのプロセスを指し示すことをしません。 抽象的にしか指導しないくせに、解答できなければ、「やる気が無い。」「集中力がない。」「根性が無い。」などと、できない事の原因を子供の皮膚の内側に求めます。 これではできるものもできなくなります。 大事なことは、正解へのプロセスを細分化し、それぞれの重要な行動を個別に強化し、それをプロセス通り並べ実行させる事です。 行動分析学的指導は、的確で最短距離を常に求めます。 回り道のようで実はそれが一番近道なのが、この指導の大きな特徴なのです。 今回の1年生の授業も大変難しいものでしたが、笑顔で帰る子供の顔を見ると何だかほっと一安心するのです。 科学を定義する PART 15 僕はこの章を読み、鳥肌が立つほどの感動を覚えました。 そして最後の言葉が、どのようなことがあろうと揺るぎ無い僕の指導を支える言葉となっています。 「行動分析学が発達心理学の分野の数ある理論の中でも最強の科学的理論である。」 この動かしがたい事実を元に、今後も指導を続けていこうと思います。 -------------------- 科学的理解 自然現象についての科学的理解は、通常、いくつかの特殊性の水準で達成される。 特定の関数関係の水準や関数関係のクラスの水準で理論について語ることができるかもしれないが、科学的法則を確立した後で理論を語った方がおそらくより安全である。 良い科学的理論とは、少なくとも3通りの方法でその理解を深めたり広げるものであろう。 ヘンペル (Hempel, 1966) は次のように述べている。 #################### 第一に、このような理論は極めて多様な現象に対して体系的に統一された説明を提供する。 その理論はそれらの現象すべてを同一の基礎的プロセスまでさかのぼり、現象が示すさまざまな経験的な一様性を共通した一組の基本法則の現れとして提示する。 #################### これは包括性の基準に似ている。 心理学における良い発達理論とは、見た目が異なるさまざまな行動上の現象を、一組の同じ基本法則や原理で説明できるものである。 ヘンペル (1966) は続けて次のように述べている。 #################### 理論はわれわれの理解をさまざまな形で深めるだろう。 つまり、以前定式化され、説明すると思われていた経験的な法則が、厳密にしかも例外なく適用されるものではなく、おおまかに当てはまるものであり、しかもその適用範囲には制限があることなどが明らかになることによって、われわれの理解は深まっていく。 ################### このことは包括性の基準とも関連する。 心理学における行動についての良い理論とは、その理論では行動を説明できない条件や、説明が正確にできない条件を認めるものでなければならない。 例えば、行動の理論は、その理論の適用可能性を制限するような遺伝変数や生物学的変数を認めなければならないこともあるだろう。 ヘンペル (1966) は結論として次のように述べている。 ################## 最後に、良い理論は、その理論が定式化された時にはまだ知られていなかった現象を予測したり説明する事によって、われわれの知識と理解を深めるだろう。 ################## これは一般性の基準と似ている。 心理学における良い理論とは、行動上の諸現象に出会った時、一貫してそれらを予測し説明するものでなければならない。 要約すると、「理論の目的は、ひとまとまりのデータを統一し、それによってそれらのデータを説明することである。」(Green, 1989) ということを覚えておくことが大切である。 前述のヘンペル (1966) の引用文が示唆しているように、良い科学的理論は、その理論を構成する諸法則が適用される条件の範囲を明記する事によって、またいまだ説明されていない現象を説明する事によって、われわれの理解を更に推し進める。 言い換えれば、良い理論は、その理論が最初に定式化された時に知られていた観察だけに縛られるものではない。 本書は、行動分析学が他の心理学理論にもまして、子どもの発達の領域でこれらの必要条件を満足させることができるものであることを明らかにしようとしている。 この主張を支持するためには、行動分析学理論がこの目的にどれほどうまく適合しているかが評価されなければならない。 そのために、いくつかの科学的価値を紹介してきた。 これらの価値基準にさまざまな程度で当てはまる理論は多数あるが、それだけではその理論を良い科学的理論とするには十分でない。 最強の科学的理論とは、全てとは言わないまでも、基準のほとんどを満たすものである。 本書は、行動分析学が発達心理学の分野の数ある理論の中でも最強の科学的理論である、と主張するものである。 -------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 今本部教室では、読書を推進しています。 本を読む→国語ができるようになる。 本を読む→勉強ができるようになる。 というロジックでは決してありませんし、そこに因果関係を求めてのことではなく、「読み続ける」「見続ける」など、勉強に直結する「~を続ける」という行動の強化のためと、文章の作り方、言葉の使い方等を学んでもらうためです。 本を読むと勉強ができるようになる、などというのは何の科学的証明もありませんから、これを考えるのは無意味です。 ただ、「勉強ができる子は本を読んでいる。」という事実はありますから、「勉強ができる」という結果に対して「本を読む」という行動は大きく相関しているのは事実です。 こう考えると、「本を読む」という行動は、主観的、観念的に大事なのではなく、論理的に定着させておいた方が良い「行動」だということがわかります。 こうした考え方で、僕は様々な手法で子供達に「読書する」という行動を強化するために「行動介入」をし始めました。 今後どのような結果が現れるかわかりませんが、今は長い目で見て良い結果が出るようアプローチし続けていこうと思います。 ![]() 科学を定義する PART 14 さて残すところ3回ほどになりました「科学」の定義の章、いかがですか? こうした科学を説明する各々の事象が揃ってこそ科学です。 しっかりと「科学」の持つ意味を理解し、真の「科学的教育」を行ってください。 -------------------- 倹約製 (parsimony) の概念は心理学ではよく知られているが、それはどのような意味だろうか? 『ウェブスター新世界辞典』(1984) によれば、倹約性は節約を意味するラテン語のparcereから派生している。 倹約する人とは、お金の支出について過度に注意深い人のことである。 科学では、理論が最も少ない数の仮定と陳述でひとまとまりのデータを説明する場合、その理論は倹約性があると言われる。 科学における倹約性は理論的経済性を意味するが、グリーン (1989) によればそれは2通りの方法で評価される。 第1は、もし2つ (あるいはそれ以上) の理論がいずれも同一の現象を説明ししかもすべての条件が同じであれば、最も少ない仮定を持つ理論のほうが説明としてはふさわしい。 第2は、もし2つの理論が同数の仮定を持つならば、より多くの現象を説明する理論のほうが理論としてふさわしい。 例えば6歳の子どものかんしゃく行動を考えてみよう。 フロイト派の理論家は、基本的な原因であり、そしてそれゆえその行動の説明となるものは、その子のイドとスーパーエゴの未解決の葛藤であるというかもしれない。 つまり、注目されることを求めるイドの要求が、エゴの理性や適切な行動を求めるスーパーエゴの要求より優位にあると考える。 対照的に行動分析家は、かんしゃく行動が観察される文脈の中で、その行動を増加させるような結果 (ここでは注目) がかんしゃく行動に続いて生じていると提案するかもしれない。 この2つの理論のうち、どちらの方が倹約性があると言えるだろうか? 行動分析理論は観察されていない事象や観察不可能な事象についての仮定がより少なく、一方で同時に、潜在的に観察可能でテスト可能なかんしゃく行動と強化刺激の関係を示唆している。 このこと自体はフロイト派の理論が間違っていることを意味している訳ではないが、ただ科学的な意味でフロイト派の理論は倹約性のあるものとは言えないということである。 -------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← さぁ、来月の3日は待ちに待った四谷大塚全国小学生統一テストの日です。 僕の小学生の生徒達は、一年に二回行われるこのテストを目標に日々勉強しています。 また幼児クラスの子供達も、自分たちが小学生になったら受ける予定のこのテストを目標に、日々の取り組みを頑張ってくれています。 言うまでもなく、6年生は今回のテストが最後のテストとなります。 小学生最後のテストを、悔いのないようにこれからの日々勉強し続けてください。 また、来年中学受験をする生徒は、この試験が受験校決定の大事な資料となります。 今の精一杯を、余すところなく表現してください。 さて、それ以前に、10月22日には第二回目の算数検定が行われます。 前回は全員合格という見事な結果でしたが、今回はワンランク上を目指す生徒がいます。 次の試験は前の試験より確実に難しくなっています。 その対策をしっかり行い、確実に「合格」をもぎ取ってください。 このように僕の塾では、幼児期から各種の試験を受験することにより、学力向上にみんながんばってもらっています。 「井の中の蛙」ではなく、誰からも認められるような優秀な子供に育てるため、あらゆる機会を使って知識の定着に努めています。 この記事をご覧の皆さんで、「あっちゃん先生のABAメソッド」に興味のある方はぜひ今すぐご連絡ください。 科学を定義する PART 13 科学を標榜する人、逆に科学を否定したり中傷する人、様々な人がいます。 そうした人たちの主張を読んでいると、正に「科学」という概念の理解が極端に不足し、勉強がなされていない主観論であることがよくわかります。 経験のみによる主義主張は、価値観を固定し、観念論、感情論でしかありません。 こうしたことから「偏見」や「差別」が生まれることを、その人達は全く理解していないのです。 常に科学は事実に基づいているので、こうしたものが生まれる余地が無いのです。 そろそろ終盤に入ってきました。 しっかり読んでくださいね。 -------------------- 外的妥当性 (あるいは正確さ) 理論の正確さ (accuracy) は、その理論によってなされる予測の精度による。(Sidmanm, 1960) ある理論による予測をすべてテストすることがいつも可能とは限らない。 しかし、少なくともそのいくつかはテスト可能でなければならない。 予測が成功するかどうかは、ある部分、それがどれだけ正確か、特にその予測によって明確な独立変数と従属変数ならびに両者の関係が特定できるかどうかによる。 メイザー (Mazur, 1990) が述べているように、「科学的理論は明確な予測ができるものでなければならない。 なぜなら、データが収集された後、再解釈して予測を修正する余地が残されていれば、どのような結果もその理論によって説明できる。」からである。 多産性 (あるいは有用性) 理論の多産性 (fruitfulness) は、その理論によって注意が向けられるようになる「興味深い新しい現象の数」によって決まる。(sidman, 1960) もっと簡単に言えば、理論はそれがなければ実施されることはなかったような研究を刺激するものでなければならない。 これに関連して言えば、ある科学者たちが示唆していることだが、科学的理論は有用性 (utility) をもたねばならない。 つまり、理論は役に立つ応用を生み出すことが潜在的にできなければならない。 自然科学は科学者が自然現象を理解できるようにし、また「現実の」世界でそれらの現象を変えることができるようにする。 シュワルツ (Schwartz, 1989) が書いているように、「科学は良いものを運んでくる。」 自然科学の技術的応用は、科学者は少なくとも自然の一部を理解しているという主張に信頼性を与えるものである。 心理学における良い理論は、特に家庭とか学校のような応用場面で行動を確実に変えられるために使うことができる実践的応用をもたらすものでなければならない。 もしこのような実践的応用が見出されるなら、心理学は少なくとも人間の本質の一部を理解していると主張することができるだろう。 ------------------- 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |
![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 子供を指導するに当たり、最も大事なことは、どのような行動を強化し、どのような行動を弱化させるかを予め明確にしておく、ということです。 そして、標的行動を決定すると、その行動が生起する、あるいは弱化、消去させるためあらゆる手段をとってください。 そこには、許される範囲での行動コストをかけなくてはいけません。 それは、「時間」であったり「手間」であったり「お金」であったりします。 わが子可愛さからの中途半端な指導は、結局は子供の利益を大きく奪ってしまいます。 しっかりとしたぶれない指導は、必ず子供に何らかの利益を生み出すこととなります。 行動分析学の哲学とその理論を基に、科学的な指導をしっかりと行い続けてくださいね。 さて以前ご紹介した「林先生が驚く初耳学」の動画を是非ご覧ください。 42分過ぎからご覧ください。 「林先生が驚く初耳学」の間違いと行動分析学 記事はここに書いていますので、是非ご覧ください。 科学を定義する PART 12 いわゆる、「科学ってのは、こうでなくっちゃ。」というのをご紹介しているシリーズ。 少しわかっていただけましたか? まだまだ続きますので、しっかり読んでくださいね。 --------------------- テスト可能性 テスト可能性 (testability) は、科学的理論の最も重要な特徴の1つである。 グリーン(Green, 1989) によれば、「テスト可能な理論は客観的に確かめることができる。」。 ある理論がテスト可能であるためには、その理論とは経済的支持と理論的支持の両方を備えていなければならない。 「経済的支持」とは、その理論に関連する観察である。 例えば、認知発達についてのピアジェ理論に関する観察は、ピアジェ派の研究者が提示したさまざまな問題に対して子ども達がどのように解答するかである。 「論理的支持」とは、その理論によって提出されたメカニズムが妥当性のあるもの、つまり潜在的に観察可能で測定可能なものでなければならない。(Poling et al., 1990)。 ピアジェの認知発達理論は、いまだ観察されておらず潜在的にも観察不可能な認知的構造を提案しており、その論理的支持は弱く、その理論はテスト不可能である。 理論がテスト可能であるためには、その理論の陳述が予測に使えるほど十分特定化されたものでなければならない。 予測が「もしAならB」という形式であれば、Aは独立変数の操作を意味し、Bは従属変数に及ぼす効果を意味する。 例えば、餌の摂取制限を受けたラットを、以前ライトが点灯している時にレバーを押せば餌が出てくるオペラント条件付けの訓練を受けた実験箱に入れると、今度はライトをつけるとレバー押しの頻度が暫くの間増えることが予測できる。 この個別的な予測が正しいかどうかは、その正確性や外的妥当性 (external validity) の問題である。 ある理論がたとえテスト可能であっても、間違っていたり不確かなものである可能性もあることを指摘しておくのは重要なことである。 --------------------* 続きます。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp ![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
![]() |