![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 原始反射の残存の行動への影響は大きく、発達障害を抱える子供のほとんどは、何らかの原始反射が残っているとも言われています。 いわゆるグレーゾーンの子供達もその対象ですし、大人になってもそれを抱え続け生きづらさや行動のし辛さに悩んでいる人も数多くいます。 発達障害者に原始反射の残存が多いという事で、原始反射自体が病気のように考えられがちですがそうではありません。 これは人間が本来、進化的、遺伝的に誰でも持っているもので、それが一定期間機能し続けるという事実ではあるので、忌み嫌われるものではないのですが、嫌悪の連鎖から、残念ながら今はそのような位置づけになってしまっています。 片付けられないとか落ち着きがないとか成績が上がらない、読書ができない、人の言葉の理解に乏しいなど、一見発達障害と言われそうな事例でも、実は原始反射の影響でそうなっているだけなのかもしれません。 逆に言うと、原始反射の影響で起きる行動が顕著であればあるほど、発達障害の度合いが高間なっていくのかもしれません。 ただ、原始反射を持っているというだけで「発達障害」だと決めつけられるものではないので、それを以って誰かを差別することはあってはなりません。 今後原始反射への理解が深まれば、正しい指導ができたり、偏見が無くなっていくかもしれません。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 科学を定義する PART 7 科学的予測 マッケインとシーガル (1988) によれば、科学理論の目的の一つは、ある条件下で観察「されるであろう」ことについて予測することである。 予測と制御と理解は、自然科学の主要な目標である。 この意味で「制御」という用語は研究主題となっている事柄の制御を意味し、さらにはその科学を構成する諸変数 (独立変数と従属変数) の関数関係を見つけ出すことを意味する。 別の言い方をすれば、 「独立変数」であることがわかっているある変数が系統的な方法で操作されたり変えたりされると、 「従属変数」であることがわかっている他の変数に系統的な変化が観察されることである。 この種の制御は実験室で最もよく見られるもので、基礎実験科学、物理学、化学、生物学が関数関係の発見に成功し、研究主題となっている事柄の制御に成功していることは偶然ではない。 予測と制御は密接な関係にある。 科学者が彼らの研究主題、つまり観察された事象に対してある程度制御が可能になること、彼らがすでに (実験的に) 観察したのと同様な条件下で起こることについて予測を立てることができる。 それがゆえに、科学における予測は制御から始まる。 発達心理学で頻繁に見出されるような種類の予測を、科学的予測と混同してはならない。 発達心理学において最もよく用いられる研究手段は、相関関係を調べる方法である。 この方法では、母集団の中に存在する2つ以上の変数が互いにどの程度対応しているかが算出される。 例えば、特定の母集団の身長と体重の対応関係 (あるいは相関) を算出する事ができる。 この場合に見出される典型的な結果は身長と体重に正の相関関係があるというもので、母集団の慎重が高くなれば体重も増すことである。 発達心理学においては、子どもの年齢が行動の変化と相関していることが多い。 その結果得られたデータは、標準的 (normative) と呼ばれる。 つまり、相関研究の結果は、ある特定の変化が起こる平均年齢あるいは標準を表す統計量を示している。 このような研究が実施されると、研究者は「平均的な」子どもについて予測しようとする。 例えば、バーンツ (Berndt, 1992) は数十年にわたる研究によって、子どもが運動発達における主要な発達指標に到達する平均年齢を明らかにした。 例えば、乳児は5ヶ月から6ヶ月の間に支え無しに座位をとることが知られている。 これは、研究者が何千人もの子どもたちを研究し、支え無しで座れる年齢を記録し、それらの観察から相関関係を算出したからである。 彼らの結果に基づいて、まだ調査されていない子どもも、だいたい6ヶ月までに支え無しで座ることができるだろうと予測する事ができる。 このような情報には重要な価値が無いわけではないが、独立変数と従属変数が統制された実験に基づく科学的予測と混同してはならない。 (相関研究法とその欠点については、第2章でさらに論議する。) テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 国語が苦手な障害児の2年生に国語の特訓をしました。 知的な遅れがある訳ではなく、むしろよい方なのですが、言葉には鈍感でなかなか意味を受け取れません。 先ずは目に見える事からテクニックを教えていきます。 想像したり主人公の立場に立ったり冗談だったりの理解が薄いので、そのようなことは後回しです。 この子ができること、できそうなことに重点を置いて教えていきます。 がんばって一つ一つハードルをクリアーしていってほしいです。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 14 移動の制御 移動の制御ができるようになる前に姿勢の制御が必要であることを述べたが、発達のある時期を過ぎると、この2つを区別する事が難しくなることも指摘した。 乳児が初めて移動可能になる時期は通常生後6ヶ月頃だが、姿勢と移動の制御はそれ以前に相互に依存するようになる。 ガラヒュー (1989) によれば、「空間内での乳児の動作は、重力に対抗する能力が現れることに依存する。 移動が安定性と無関係に発達する事は無く、安定性に強く依存している。」。 移動の制御の始まりは生後1ヶ月までさかのぼることができるが、その頃乳児は横向きから仰向けの姿勢へ変わることができる。 キーオとサグデンは (1985) 、初期の移動の発達を次のような2つの一般的な発達に区別している。 1. 前歩行 (prewalking) これは腹這いや膝這いで完了する。 2. 歩行 (walking) これは支えや援助なしに歩くことで完了する。 前歩行 姿勢の制御の場合と同じく、移動の最初の兆候はある種の姿勢反射、特に、腹這い反射、原初的な歩行反射、スイミング反射に最も顕著に見られる。 すでに述べたように、研究者の中には、これらの反射が実際の移動に必要な前兆であるとか、少なくとも後で現れる移動の制御に機能的に関係していると信じている人達もいる。 移動の制御 (すなわち移動性) の最初の主要な兆候は、生後6ヶ月頃に乳児が仰向けからうつ伏せになり、そしてまた仰向けに寝返りする事である。 それ以前は、仰向けの状態で手足をさかんに動かす (律動的な繰り返し運動) ことはあっても、うつ伏せの状態になる事ができるまでは、本当の意味での移動性はまだ現れていない。 生後1ヶ月から2ヶ月で、乳児は横向きに寝かせると仰向けになる事ができ、4ヶ月頃までに「移動の前兆として」仰向けから横向きになる事ができる。(Keogh & Sugden,1985) テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 発達障がいであり、様々な原始反射の残る生徒に国語をやってもらいました。 発達障がいの多くの子供達は総じて国語が苦手です。 そうかと言ってやらないわけにもいかないので、その子に合ったレベルの学習をさせます。 この子はバブキン反射も強く残っているので、文字を書いたり図形を書いたり図形するのが不得意です。 ですからもっと幼い頃から文字を小さく書く練習をしていたのですが、未だに自分で手先の制御を正確にできません。 そこで基準となる行動を示した上で、そうせざるを得ない環境を作り、成果を出させます。 やはり結果が良いと子供の良好な行動は継続します。 こうしたことを続けながら授業は進みます。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 運動発達を科学する PART 6 環境要因の役割を示す他の証拠は、観察された繰り返し運動の開始年齢とその種類に有意な個人差があるという事である。 このような個人差はそれぞれ個人の成熟の速さの違いによるということも考えられるが、それらはまた子どもそれぞれのオペラント随伴性の微妙な違いによるとも考えられる。 例えば、どのように行動が起こるかに関わらず、それが生み出す結果は後にその頻度が増加する原因であると考えられる。 接合強化を用いて、テレンと共同研究者は、「自発的」と記述した脚の動作がオペラント行動に「転換される」ことを明らかにした。 彼らの例では、実験者が強化的な結果を操作しているので、その結果自体ははっきりしている。 しかし、正常な律動的な繰り返し運動では、強化的な結果がそれほどはっきりしないこともある。 身体的動作に対する教化子が、動作それ自体によって生み出される感覚的なフィードバックである事もあり得る。 例えば、足と足をこすり合わせることによって、自己受容的フィードバックと感覚的フィードバックの両方が生み出され、足蹴りによって自己受容的フィードバックとしばしば視覚的なフィードバックが生み出され、表面を手で叩くことによって自己受容、感覚、おそらく視覚、そしてもちろん聴覚それぞれのフィードバックがもたらされる。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← ADHDが強く出ている生徒のお母さんに、片付けができなくて困っている旨のお話しを伺いました。 例えば、ハサミを自分で使って、それが何処に行ったか分からなくなると癇癪を起こすとの事。 僕は、元々片付けられない子供に「片付けないから」と叱っても意味が無いと話しました。 ではどうすれば良いのか? それは、片付けなくても良いスペースを家の中に作り、遊んだり勉強したりするのをそこに限定すれば良いのです。 部屋の片隅の2m四方くらいに仕切りを作り、その中だけは好きなことができる、とするのです。 こういうタイプの子供は、「所有」にこだわりがあり、奪われる事を極端に嫌います。 そういう子供にはこうした「ほったらかしにできる自由」が保証人される場所を与えるのです。 そうすると物は無くなりませんし、探す範囲も狭いので無くしたものも直ぐに見つかりストレスが貯まりません。 貯まらないので情緒も穏やかになり、それ以外の場所でも落ち着いてきます。 できない事を責めるより、できる刺激を与える事が大事なのです。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 4 ピアジェが観察し続けたことも、結局は行動なのであり、心的行動の推測に過ぎませんでした。 それは全く無駄な事ではなく、相関的な説明としてのあり方として考えるならば、一定の貢献はしていると言えます。 ただ科学的な信憑性は薄く、結局は行動分析学によってのみ説明し得る理論に凌駕されます。 -------------------- 心理的構造 ピアジェによれば、体制化と環境への適応の結果として、子どもの年齢によってそれぞれ異なる心理的構造が発達する。 認知発達の各段階は、それぞれの段階に固有な心理的構造が存在する事によって特徴づけられる。 心理的構造とは習慣的な行動パターンのことであり、子どもが年長になるにしたがって複雑になり、また環境との相互作用を積めば積むほど複雑さが増す。 乳児の場合、体制化の構造はスキーム (scheme) と呼ばれ (ピアジェはシェマ[shema]と呼んでいる。) 、7歳から11歳の子どもではこの体制化の構造は操作 (operation) と呼ばれる。 乳児の認知的行動の発達を扱う場合に限って、われわれはスキームを取り扱うことになる。 スキーム 「スキーム」という用語は、世界への働きかけ方 (Lamb & Bornstein, 1987) 、あるいは組織化された行動パターン (Ginsburg & Opper, 1988) を意味している。 ギンスバーグとオパー (1988) が指摘しているように、スキームには2つの重要な側面がある。 第1は、それは行為であるということである。 別の言い方をすれば、スキームには行動が含まれるということである。 第2は、スキームは行動の「基礎的構造」あるいは「本質」を意味するということである。 指吸い行動に関するギンスバーグとオパー (1988) の以下のような記述に、このような用い方が示されている。 ******************** もし、乳児の行動を丹念に調べれば、一人の子どもがする指吸い行動で、厳密に同じものは1つもないことがわかるだろう。 あるときには、親指が口から20センチ離れていたときにその行為が始まり、別の時には22センチ離れた時に始まったりする。 またある時には、親指が一直線に口に向かい、別の時にはその軌道がまったく不規則であったりする。 つまり、もし行動を十分詳しく記述すれば、全く同じ行為は存在しないことがわかるだろう。 一つの指吸い行動があるのではなく、その行動は数多くあり、実際には子どもが親指を口に持っていく回数と同じ数だけあると言える。 ******************** ピアジェにとって行動の構造は重要である。 では、ピアジェの「行動の構造」とは、何を意味しているのだろうか? ギンスバーグとオパー (1988) によれば、それは「細かい部分は異なっていても、幅広い行為に共通する特徴を抽出したもの」を意味している。 では、指吸い行動を定義する共通した特徴とは何だろうか? その答えは、「乳児は親指を口に入れる習慣的な方法を獲得したこと」である。 (Ginsburg & Opper, 1988) この習慣性が、ピアジェの言うスキームの概念である。 行動分析家もこのようなスキームの記述を是認しているように思われる。 というのは、本質的には1つのオペラント単位の記述と同じだからである。(Stevenson, 1970) 親指を口を入れる一つひとつの行為全てに対して、指吸い行動の結果が後続する。 いわゆる「指吸い」オペラントは、その行動のさまざまな形式すべてに共通する特徴を抽出したものである。 もちろん、共通特長というのはすべてのものが等しいということであり、この場合は、その行動すべてが同じ結果を生み出すということである。 これは、ピアジェの考え方と行動分析学の考え方に違いが無いということを意味しているのではなく、ピアジェが観察した行動も、その行動のオペラントとしての特長による制御を受けていることを意味している。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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![]() にほんブログ村 ![]() 人気ブログランキングへ ![]() ↑ ↑ ↑ コメント&応援していただいた方は必ずお伺いして応援させていただいております。 なんとか4ポチお願いできないでしょうか? 何卒よろしくお願いします。m(_ _"m)ペコリ → 育児教育研究会公式HPはこちら ← 原始反射の強く残る生徒の授業の様子です。 ATNR(非対称性緊張性頚反射)の影響で、身体の正中線より左にあるものが苦手なので、身体を左に寄せ、常にプリントやノートが右側に来るように身体を歪めます。 また、START(対称性頚反射)の影響で、頭や身体が前に倒れると、膝関節が屈曲し、脚が椅子の中に入ろうとします。 こうした反射の影響で、姿勢の制御が難しかったり、板書が苦手だったり、書き写すのが苦手だったり、人の話が正確に聞き取れなかったり、覚えられなかったりします。 それが高じて学習障がいの傾向を示したり、ADHDの傾向を示したりします。 ただこの子は幼い頃からの訓練で、姿勢の制御は難しいですが、字は綺麗に書けますし、性格も穏やかで今は多動や癇癪の傾向は示しません。 長期間の正しい訓練は感覚を統合し、原始反射を持ちつつも良好な行動傾向を成起させることができるようになります。 今は厳しくても、10年後に期待するトレーニングは、決して無駄ではありません。 マイプロテイン プロテイン、サプリメントは信じられないほど激安で購入できます。 コード1HBY-R2を入れると、さらに500円引きとなります。 ※ 育児教育研究会では、只今無料体験を随時募集しています。 是非一度ご連絡ください。 育児教育研究会(いくきょうけん) 761-8081 香川県高松市成合町1066-13 エメロード成合102号(本部教室) 087-813-6969 ikukyouken@energy.ocn.ne.jp 認知発達を科学する PART 1 認知の発達 「認知」という用語は発達心理学の文献でしばしば使われているが、おそらくその定義はどれも全く同じというわけではない。 しかし、認知的事象、認知プロセス、認知的構造といった概念がただ単に作り出されたものに過ぎないことを考えると、それぞれの定義が全く同じとはいえなくとも、おおよそ似通っているのは興味深い。 認知とは次のことを意味していると考えられる。 ① 「知ること」(Vasta, Haith, & Miller, 1992) ② 「内的な心的プロセス」(Dworetzky, 1993) ③ 「注意、記憶、問題解決を含む思考プロセスと精神活動」 (Butkatko, & Daehler, 1992) ④ 「人が世界に関する知識を獲得する心的プロセス」 (Scarr, Weinberg & Levine, 1986) これらの定義から、認知に共通する2つの特徴を導き出すことができる。 すなわち、認知とは、① 内的 (心的) プロセスで、② それによって人が世界に関する知識を獲得するものなのであるといえる。 表面的に見て、これらの認知の「定義」には客観的な証拠が無い。 というのは、定義の中で言われている事象やプロセスは観察や測定ができず、直接分析する事ができないからである。 したがって、認知発達の研究を理解するためには、認知発達心理学者が「認知」という場合に、子どもに生じている行動そのものをよく見ていく必要がある。 本章では、誕生から2歳くらいまでに見られる乳児の行動発達を中心に取り上げる。 読者の多くは、この年齢範囲がジャン・ピアジェ (Jean Piaget) の言う認知発達の「感覚運動期」(sensorimotor period) と重なることに気づくだろう。 ピアジェの貢献はまさしく認知発達そのものと言ってよく、本章では論議の基礎として彼の枠組みを用いる。 しかし、これまでの章でも述べたように、本章でも認知発達のプロセスを反映していると言われる行動について、行動分析学の原理によってもっと倹約性のある説明が可能であることを明らかにするとともに、認知的な概念を推論する事が不必要であることを明らかにしたい。 そこで、本章ではまず最初に、ピアジェが強調している主な発達上の変化について感覚運動期を概観し、それらの変化に関する認知-発達的な解釈と行動分析学的な解釈を比較する。 次いで、両方の立場から模倣と対象の永続性について詳しく論議し分析する。 感覚運動期の発達段階の話に入る前に、読者の助けになるように、認知発達に関するピアジェのアプローチ全体の基礎的な部分をいくつか明らかにしておきたい。 次節では、それ以降の節で取り上げ、また行動分析学の用語で説明する事になる、彼の基本的な考え方のいくつかについて述べておきたい。 テーマ:英才・幼児・早期・障害児教育 - ジャンル:育児 |
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